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王朝文化の華 ─陽明文庫名宝展─

2012-04-29 | ア-トな話し
京都国立博物館 2012年4月17日(火)~5月27日(日)

京都にある陽明文庫は、昭和13年(1938)、近衞家(このえけ)29代当主で内閣総理大臣も務めた近衞文麿(このえふみまろ)によって設立された。
五摂家(摂政や関白に任ぜられる家柄)の筆頭である近衞家は、平安時代を代表する貴族・藤原氏の直系に当たる。
同文庫は近衞家が蔵した十数万点の宝物を保存管理しており、最高権力者として栄華を極めた藤原道長(ふじわらのみちなが)自筆の国宝「御堂関白記(みどうかんぱくき)」や、国宝「倭漢抄(わかんしょう)」下巻、みやびな和歌の遊びを記録した国宝「歌合(うたあわせ)(十巻本歌合)」巻第六など、まさに宮廷貴族のライフ・スタイルが垣間見られる優品を今に伝えています。
同文庫が所蔵する国宝8件・重要文化財60件のすべてを初めて一挙公開し、おおよそ140件の名宝を通して、華やかなる王朝文化を味わえる。

近衛家とは?

近衞家の祖先は、大化の改新を成し遂げたことで有名な「藤原鎌足(ふじわらのかまたり)」
。平安時代に最高権力者となった藤原道長(ふじわらのみちなが)に代表される、藤原北家の流れを汲んでいます。藤原家は平安時代末(12世紀)の藤原基実(もとざね)の時代に
、家の前の通りが「近衞通り」だったことから近衞の姓を名乗り始めました。近衞家は、道長から数えると1000年以上続いており、
書の達人であった17代信尹(のぶただ)や、博学多才の士として知られた21代家(いえひろ)など、一流の文化人を多数輩出しています。

陽明文庫とは?

陽明文庫は、応仁の乱や戦国時代の動乱を経て近衞家に伝えられてきた、
天皇の宸翰などの遺品や、宮廷文化を彩る宝物を十数万点護り伝えてきた施設です。通常は限られた時期に、事前予約のあった団体のみしか観覧できません。
今回の展覧会は、その所蔵品が見られる大変貴重な機会です。

国宝「御堂関白記」や、国宝「倭漢抄」、国宝「歌合」など、それが残っているということには感動しますが、書道が苦手な私には、字の美しも良く理解できないし・・・





青磁鳳凰耳花生(せいじほうおうみみはないけ) 銘千声(めい せんせい)

透明感のある独特の青色が端正なフォルムに映える美しい花生。
頸の左右に構えている鳳凰も特徴的です。「千声」と名付けられ、「万声」と名付けられたもう一つの砧(きぬた)青磁の名品とともに、古来より大変有名です。どちらの名も、中国唐時代の詩人・白居易(772-846)の漢詩「聞夜砧」にちなんだもの。この詩の中で、
婦人が出征した夫を思いながら秋の夜長に砧で衣を打つ音を「千聲萬聲(千声万声)」と詠んだことから、
後西(ごさい)天皇(在位1654-63)により名付けられたといわれます。

「万声」は以前に見たことがあるのです。和泉市久保惣記念美術館にありました。
近くなので何回か往訪しました。久々に行ってみようと思います。

絵画も著名な人の作品がいくつか展示されていました
酒井抱一 四季花鳥図屏風
下村観山 嵐山・加茂川
下村観山 鷹図
横山大観 竹林
橋本関雪 佳人聞香
上村松園 春衣
等々、未公開の作品ばかり


そして、京都生まれの堂本印象の秋景。いいですね。




美術館の庭では まっかな躑躅が元気でした。ロダンの考える人の背中も見えます。この左前方には京都タワーが見えます。



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