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講演会 「陶芸・やきものと鉄との関わり」石井宏志 氏

2010-09-06 | 映画・観劇・講演会
陶芸作家・陶芸教室講師の石井宏志先生を熊取町図書館にお招きしての講演会があった。
2010.9.4


お誘い頂いたので出席しました-前回 自殺をする前に図書館へ -熊取町立図書館-は感動しました。

熊取図書館と くまとり読書友の会の共催。
テーマがややとっつきにくい中、ほぼ満席の盛況であった。

やきものと「鉄」が深いかかわりがあるのは素人でも何となく推測出来ます。

やきものの「土」にも「釉薬」にも鉄分が含まれている。
やきものは、この両方の鉄分の「調子を合わせる」ことが大切なのです。 

今日の結論のような(笑)、お話から始まりました。

やきものの話で良く聞くのは釜から出したときの感動です。
まったく予想しなかったかのような感動で表現される時が多いですが・・・

素材の鉄の含有率は先生によると(書き漏れがあるかも)

釉薬には0.5%~15%の鉄が含まれる、土には20%~30%が含まれる
例えば
青磁には0.5%
黄瀬戸には1%~2%
飴釉には5%
天目(黒釉)には8%
柿釉には10%
鉄赤には13%

スライドを使いながら、熱の籠もった講演が続く。

酸化焼成と還元焼成のお話になりました。

同じ土で同じ釉薬を使っても違いが出るというサンプルが回覧されました。



話は難しいです。化学式も出てきます。

coがco2になるときに、大きな力(はぎとる力)が働くらしい。

普通に燃える時が酸化焼成。不完全燃焼が還元焼成です。
還元焼成の時に、面白い色が出るとのこと。
「運」ではない。そう言った方が格好良く聞こえるかも知れないが・・・
すべては計算しつくした上での結果なんですね。
素人なら「運」に一喜一憂すれば良いのだろうが、プロは違うと言うことでしょう。

まさに、陶芸は、人間の力と自然の力を融合させて初めて完成するのでしょうね。
釜で熟成し、新たな命が吹き込まれる、それを目にした時に
私達は、「感動する」。
そこに「感動」があるからアート(芸術)なのですね。

他にもサンプルを使った説明もありました。

これからやきものをみるのにも、違った観点が出来ました。
ありがとうございました。

私が集めた ぐいのみのやきものは、ここ
やきものは、もっぱら見るだけの私ですが、今まで見た中では、やはりこれでしょうか?


国宝「曜変天目茶碗」 藤田美術館

  

石井宏志先生のプロフィール
hp
金沢大学教育学部
金沢美術工芸大学大学院卒
日本新工芸展入選
中日国際陶芸展入選
陶磁器デザインコンペ入選、
イタリア・ファエンツァ
国際陶芸展入選など。
ご自宅(西脇市)で工房、泉佐野市、泉佐野生涯学習センターで講師

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