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特別展 川端龍子と和歌山 -120年の絆-

2011-08-21 | ア-トな話し
和歌山で生まれ、日本画壇の革命児と呼ばれた日本画家・川端龍子(かわばた・りゅうし)の展覧会に行ってきた。和歌山市立博物館 2011年7月16日~8月28日

川端龍子は、和歌山市は本町1丁目又は3丁目に生まれた。和歌山最大の繁華街であるブラクリ丁の近くである。生家は大きな呉服屋であったが、まもなく退転し、近くの南桶屋町に仮住まいすることになった。いずれも近くであり生母が川端龍子の記憶に生家の場所があいまいになるようにしたのだと伝わる。それも親心だろう。冒頭の作品は「和歌山城」91.5x122.8。
出身校の本町小学校に飾られるように製作して寄贈したものであり、永らく講堂に飾られていたが校長室に移されたとのこと。この作品は展覧会に出品されたことはない。まさに母校のために描いた作品。
そこに川端龍子の故郷への想いがある。
当時人気だった川端龍子の個展は、東京は日本橋三越で行われていた。大阪は高島屋であった。和歌山高島屋の開店が決まっていた。故郷和歌山の人が見てくれるかも知れないという思いが高島屋を選んだのだと伝わる。
故郷和歌山に対する思いである。

昭和34年文化勲章を受賞。
昭和41年逝去。和歌山市から名誉市民の称号を与えられる。



「稲妻」
三重塔に稲妻が走り、塔は暗闇の中に浮かび上がる。
この後には、塔の姿も見えなくなる暗闇がやってくる。
そんなことを感じさせる絵です。
出品数が少ないのが残念でした。


川端龍子の作品は、宮内庁三の丸尚蔵館で松鯉図を見たことがある。

目黒不動(瀧泉寺(りゅうせんじ)の本堂の天井画 波濤龍図は、迫力がありました。

和歌山市立博物館は、初往訪です。



和歌山生まれながら一度も行ったことがなかったけれど、昭和60年(1985年)11月開館館。いい感じの博物館でした。

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