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村上春樹「1Q84」 と ヤナーチェク 『シンフォニエッタ』

2009-06-18 | 街角の話し
村上春樹さんの新作長編小説「1Q84(いちきゅうはちよん)」が、異様なハイペースで売れているらしい。
5月29日に発売し、4日間で77万部売れたらしい。今では.累計100万部とも言われている。

先週は、大阪の本屋さんにはありませんでした。

前宣伝が大きいけれど、そんなに本を読む人が居てるはずがないし。
しかも同時に、2巻(Book 1とBook 2)。持つだけで重たい。(笑)

ゆっくりしてましたが。 ついに先日買ってしまいました。



本屋には少しずつ入荷しているようで、運が良ければ買えます。
私が買った時は、当日の最後の一冊。

その内に、本屋に山積みになるでしょうけれど。

今、買いたくても買えない人のために。

まずは、CDのお勧めです(笑)

この本の冒頭は、こんな感じで始まります。

"タクシーのラジオは、FM放送のクラシック音楽番組を流していた。
曲はヤナーチェックの『シンフォニエッタ』"

これは聞いてみたいな。早速買って来ました。

CDには、ヤナーチェク(本ではヤナーチェック)と書いてます。

この曲の解説は、本にたっぷり書いています。何回か出てきます。

買ったのはレコード屋さんにあった
クリーヴランド管弦楽団演奏、ジョージ・セル指揮。
上は、CDの写真のジャケットです。

第1楽章のファンファーレは、この種の曲には珍しく、トランペットと金管楽器とティンパニです。
もちろん初めて聞くのですが、オーケストらしくなく、高校生のブラスバンド風の出足です。

これを聞きながら読むのがコツです。(そんなことは誰も言ってませんが・・)


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本は、まだ読んでる途中です。

舞台は1984年の東京。
ともに29歳の「天吾」と「青豆」という男女の物語り。
二人ともに孤独な自分だけの世界に静かに暮らしていた。

「天吾」は作家の卵、予備校で数学の講師。
父親一人に育てられる。父親の仕事はNHKの集金人。日曜日毎にその仕事に付いていかねばならないのが苦痛だった。
本当の父と違うかも?

「青豆」はスポーツインストラクター。美貌の女性。
青豆は姓。珍しい姓だ。
母親は、輸血をしてはいけない宗教の信者。一緒に布教に付いていくのが苦痛だった少女時代。
裏の仕事は「殺し屋」。ターゲットは女性にとって「許せない男達」

友達の極めて少ない二人だった。

ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』を聞いていた青豆は仕事の時間に間に合わなくなる。
運転手が教えてくれた非常手段は、高速道路の非常階段を降りる方法。
その時運転手はいいます。

「で、そういうことをしますと、そのあとの日常の風景が、なんていいうか、いつもとはちょっとばかし違って見えてくるかもしれない。私にもそういう経験はあります。でも見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです」



警官の服装装備が変わってることに気付く。何時から?

違和感のある別世界に来たようだ。少し違う。
1984年とは少し違う。「1Q84」と呼ぼう。
1Q84の世界には月が二つあることに気付いた。


この話、どうなっていくやら。想像が付きません。
どっぷり村上春樹ワールドです。

宗教団体、ロシア文学・・・いろいろ出てきます。
今のところ二人の話は交差しません。

いつか出会うのだろうか?
天吾が書いてる小説は、月が2つある世界の話だった・・・

BOOK1 の途中に出てくるのが
バッハの名曲「平均律クラヴィーア曲集」 これはまだCDを聞いてません。

すべての音階で長調と短調が交互に現れる全48曲2巻の組曲
???良く分かりませんが。
この本 2巻で全48章。
偶然ではないですよね。

いろんな仕掛けを楽しめる本です。
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コメント
 
 
 
Unknown (イタリア)
2009-06-22 14:34:34
いずれ読もうと思っています。「ノルウェイの森」は久しぶりに読み返しました。あのころの学生の気持ちを代表してある一冊だと感じます。
 
 
 
いい本ですよ (kazu_san)
2009-06-22 21:10:23
赤と緑の本ですね。
強烈でした。
 
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