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ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展

2007-05-13 | ア-トな話し
2007/4/10~5/27の予定で、大阪市立美術館で開催中。
サブタイトルは、パリを魅了した江戸の華-北斎.写楽.歌麿。
パリは凱旋門の近くにある、フランス国立ギメ東洋美術館の所蔵品を中心に約190点という内容のある展覧会です。日本人でパリに行ってここを訪れる人は少ないだろうし(他に行くところ一杯ある)、どうやら常設では浮世絵はあまり展示されてない。
浮世絵だから空いているだろうと思って出かけたが、列こそ出来てなかったが、館内は満員でした。



今回の目玉は、この2点(写真は絵葉書用、本物は掛け軸で展示)

葛飾北斎の90歳(亡くなる前年)の作品。それにしても力強い。
左が太田記念美術館所蔵の「虎図」-今回特別出品、右が「龍図」
元は一対の絵であったと思われる。虎の視線が龍を見ている。
並べて見ると、表装のデザインもまったく同じ。近年の大発見。
100年目の再会となる、多分今後並べて展示されることはないだろうという値打ちものです。

次なる目玉は、東洲斎写楽の作品が10点程ある。
謎の絵師、東洲斎写楽は、大ファン。我が書斎にも一点飾ってある(もちろん複製品ですよ)
今回は、四世松本幸四郎の肴屋五郎兵衛がありました。本物に会うのは初めてです。キセルを持って考え込んでる作品で、前田朋子さんの著作「再会そして復讐」の表紙に使われた作品です。
何となくうれしくなるものです。

写楽はやはりいいな。他の作品も見応えがあります。



歌川広重の「月と雁」 本物に会うと、ドキドキしますね。
切手ファンにはお馴染みの絵です。かつて少年切手ファンだった私たちには、手の届かない2品がありました。
昭和23年発行の5円切手「見返り美人」(菱川師宣画)と昭和24年発行の8円切手「月に雁」(歌川広重画)です。今でも「月に雁」は2万円位すると思います。

すべての作品に言えますが、保存状況は完璧です。200年前に刷られたとは思えない色の鮮やかさに感動を覚えます。




美術館のある天王寺公園は、今バラが一杯。
遠くに見えるのは、大阪のシンボルの一つ、通天閣です。



同公園内にある「慶沢園」の杜若と睡蓮。
慶沢園は元住友家茶臼山本邸内の庭園で、大阪市に寄贈されたもの。美術館の後に、興奮をクールダウンさせるには絶好の素晴らしい庭園です。

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