”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

酒粕の色

2024-03-12 13:41:35 | 調味料

先日、八海山の酒粕を使ってマフィンを作った際に、

この写真をfacebookに投稿しました。

 

  

マーカーで囲ったものが、八海山の酒粕ですが、

この酒粕を見て、こんなコメントをいただきました。

「普通、酒粕って白いものだと思っていましたが、これはお味噌みたいな色ですね。」

  

 

この酒粕は、開封前はこのような色でした。

  

  

もともと白というよりは、茶色っぽい色。

開封後は、ジップロックコンテナに移して保存していましたが、

時間が経つにつれて、茶色が濃くなっていきました。

  

  

いただいたコメントをきっかけに、酒粕の色について調べて直してみました。

以下、興味のある方はお読みください。

 

  

  

■酒粕には、米の出来具合が影響する

 酒粕は日本酒を搾った際にできる副産物です。

 そして日本酒の品質は、

   ・米の出来具合

   ・搾った時期

   ・環境などの自然条件

 などによって左右されます。

 

 ということは、酒粕も搾った日本酒の品質によって

 硬さ、 色、 成分、 風味に個性が現われます。

            

 同じ日本酒から搾った酒粕でも、毎回違った個性となり、

 規格を統一しづらい。

 

 

■酒粕は発酵食品

 酒粕は発酵食品です。

 酒粕は熟成する過程で、温度や湿度、そして時間の経過に伴い、

 白 → 乳白色 → 黄色 → ピンク → 茶色

 と変化していきます。

  

 

こうしてみると、もともとの酒粕の色も米の出来具合などに影響される上に、

発酵食品であるがゆえに、

 ・毎回決まった色になるわけではなく、

 ・さらに熟成による色の変化が起こること

もわかります。

  

  

ここで、売られている酒粕の形状について見ていきましょう。

  

■酒粕の形状

 ●板粕

  自動圧搾機を使って日本酒を搾ると、酒粕が板状になって残る。

  これをカットしたもの。

  色は白っぽい。

  

              【広島県 賀茂鶴の板粕】

  

 

 ●ばら粕

  自動圧搾機からこぼれたものや、軟らかくて板状にならなかった酒粕。

  色は白っぽい。

  

             【新潟県 八海山のばら粕】

  

  

  

             【静岡県袋井市 国香酒造のばら粕】

  

 

 ●ねり粕

  板粕やばら粕を練り上げて軟らかくし、熟成発酵させたもの。

  そのため、色も茶色っぽい。

 

              【新潟県 八海山のねり粕】

  

  

 今、我が家にある酒粕は、賀茂鶴(板粕)、八海山(ばら粕)、国香(ばら粕)の3種で、

 八海山(ねり粕)は使い切ってしまいました。

 一番最初の、マフィン材料の中の酒粕が八海山(ねり粕)に当たります。

 同じ銘柄で、形状の異なるものがあれば、もっと色の違いがわかったかもしれません。

  

 

■まとめ

 酒粕の色は、

 ・日本酒の原料である米の出来具合に左右される。

 ・酒粕の形状によっても異なる。

 ・発酵食品ゆえに、時間の経過に伴い、色も変化していく。

 ということがわかりました。

 規格商品ではないので、その時出会った酒粕の個性楽しんでみてはいかがでしょうか?

  

 

※長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

 拙ブログにお立ち寄りくださる皆さまは、私よりも酒粕の活用に優れた方が多いので、

 釈迦に説法になってしまうことを覚悟した上で、

 覚書として書かせていただきました。

 

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新玉ねぎと春菊でしゃぶしゃぶ

2024-03-12 00:05:59 | 食・レシピ

先日、ジャムを差し上げた方から

「最後だから、食べてね。」と、新玉ねぎをいただきました。

 

  

 

  

  

家庭菜園では、春菊、次郎丸ほうれん草、時なし五寸を収穫してきました。

時なし五寸もあと数本で終わります。

春菊はトウが立ち始めています。(^-^;

  

  

 

今年は、まだ新玉ねぎのしゃぶしゃぶを食べてなかったなぁ…と思い、

新玉ねぎと春菊が主役のしゃぶしゃぶに。

その他、もやし、エリンギ、油揚げ。

私の大大大好きな赤こんにゃくも一緒に!! (^O^)

夫用に豚肉も買いましたよ。

  

  

新玉ねぎは、さっと加熱するだけでも十分甘いです。

 

おだしは真昆布でとりましたが、

最後は野菜の甘みが溶け込んだおいしいお汁になっていました。

 

この冬最後となる野菜たちを、どんどん使っていかないと!!

 

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