u2の不定期更新日記

感じたことを思いつきで書いてみます。

旅行会社のカラクリに気を付けろ!

2010年03月16日 07時12分33秒 | Weblog
最近新聞などに各旅行会社が派手に格安をうたった広告をうってます。しかしよく気を付けなければならない落とし穴もあります。
日本の空港使用料(保安料も)は円建てですが、海外の空港使用料や出入国税などは当然のことながら、外貨建てです。例えばアメリカはドル建て、ヨーロッパはユーロ建て、中国なら元建てです。旅行会社は半強制的に旅行代金と一緒にこれらの空港使用料などを集めますが、これが旅行会社によってかなり違うのです。
例えばハワイのパック旅行を見てみると、空港使用料などはA社は5300円、B社では6600円といった具合です。どうしてこうなるかと言うと、旅行者に提示する為替レートが違うからです。つまり1ドル=約100円(これでもかなり高い気もしますが)と計算する旅行社と1ドル=約120円と計算する旅行社があるからです。今どき信じ難いことですが、1ドル=約120円や1ユーロ=約170円というレートを旅行者向けに使う旅行社が多数存在します。つまり旅行者に一見わからないようにしながら、為替利益を得て懐に入れていると言うことです。多くは格安を売りにしている旅行社です。先ほどの例で、A社のハワイ6日間のツアーが80000円、B社のハワイ6日間のツアー代金が79000円だとすると、一見B社のツアーが安いように見えますが、空港使用料などを含めた旅行代金全体ではA社の方が支払いが少なくて済みます。
またこれと同様のことが、外貨建ての燃油サーチャージでも起こります。(旅行会社が燃油サーチャージ撤廃に積極的でないのは、この為替差益があるからのような気がします。)本来空港使用料や出入国税などは、どの旅行社でも同一であるべきです。あまりに違うというのは、旅行者が不信感を持つだけでしょう。過去3ケ月の平均為替レートを使うなど、日本旅行業協会が音頭をとって旅行業界のルールを作れば簡単に解決する問題です。また旅行者に対する為替レートは、少なくともパンフレットやホームページに明確に記載することを義務付けるべきです。とりあえず旅行者としては、旅行代金以外の費用もしっかり確認すべきということです。