明日3月3日(日)は、主日礼拝です。世界祈祷日を覚えて礼拝を守ります。午前10時30分から礼拝が始まります。メッセージは「愛に大小はない」、賛美歌は「わが主イェスよ、ひたすら」、「わたしたちを造られた神よ」です。ご興味のある方は、どなたでもご出席ください。
ぼんやりと歴史の経過を振り返ってみると、武力行使を紛争の手段に使わないとする、いわゆる平和憲法を掲げて歩んだ時代は、高度成長期と呼ばれている時代でもありました。けれども、その経済成長は過去のものとなっていることを実感させられるこの頃です。百円均一商品は、二百円均一商品に変わり、同じ金額でも中身は半分に減り、物価は二倍以上に上がりました。しかし、賃金は変わらず、庶民の生活は苦しく、若者は結婚も躊躇するという状況になり、必然的に出生率が低くなり、少子高齢化が継続され、人口の逆ピラミッド型がしばらく続くのではないか、それがイマココ状態のようです。
そして今、これまでの平和憲法から180度転換して、アメリカの中国・ロシア包囲網の一員として、武力行使への道を歩み始めています。沖縄は勿論、宮古島、石垣島、与那国島にミサイル基地を建設し、台湾も含めて日本全体で中国・ロシア包囲網の最前線が形成されています。後は、トマホークを買って弾を込めるだけの状態です。
高度成長期から経済減速時代に入ったタイミングで、戦争ができる国へと舵を切ったのがイマココ状態です。これから、ウクライナのように、中国・ロシアの方にアメリカが後ろから背中を押してきて、最前線で闘わさせられる状況になったとき、日本の経済状況がどうなるのかは、私には分かりません。今、株価が高値になっていますが、それは企業の業績が良く、企業価値が高いことを表していることだそうです。別の言い方をすれば、企業がお金をたくさん持っているということで、それは庶民がお金を持っていないことなのだそうです。なるほど。高度成長期と呼ばれる時代には、「中卒は金の玉子」と言われていました。言い換えれば、庶民が中卒でも十分なお金を得ることができたということです。
これからの時代の日本経済がどうなるか、それは私にはよく分かりませんが、良くなるような材料があるのか、という気はします。軍需産業が盛んになって経済が潤うという声も聞いたりしますが、現代の軍備はハイテク産業しか担えないので、鎖国でもしない限り美味しいところはアメリカの大企業に全部持って行かれるのか関の山ではないかと想像します。結局庶民は、都合良く税金だけ取られて、福祉や年金が切り捨てられる、そんな時代が来るのではないかと、あれこれ悲観的な状況が頭の中に浮かんできます。
日本が中国やロシアに向けてミサイルを発射したなら、頭を切り替えて中国やロシアの立場になって日本を見ると、日本って、細長い島国に見えるのではないでしょうか。そこには、54基の原子力発電所がありますので、いくつかを適当に高精度ミサイルで破壊すれば、本土は放って置いても麻痺状態になるでしょう。日本は島国なので、食料も無ければ資源も無い、逃げ場も無いのです。放射線障害によって多くの人々がバタバタと倒れて死に、遅かれ早かれ日本は放射能汚染によって人の住めない場所になってしまうでしょう。日本はかつての高度成長期から大きく反対方向へ舵を切って歩み始めましたが、原子力発電所の問題一つ取り上げても、少し考えるだけで深刻な懸念材料です。
いずれにしても、「ウクライナの状況は、明日の日本の状況」です。何故なら、ウクライナのバックにいる国と、台湾のバックにいる国と、日本のバックにいる国が同じだから。このような状況から少しでも良い方向に導けるとしたら、それは一人でも多くの良心的な政治家を自分たちの手で育て、政治の場に送り出すことではないかと思います。ご存じのように、そのことは大企業が既に行っていることです。数多くの御用政治家が、代弁者として政治の場に送り出され、大活躍されているところです。それが、今のこの状況を招いていると言っても過言ではありません。これだけ時代が大転換しているのですから、私たちの意識も大転換することが求められているのではないか、そんなことをあれこれと考えさせられている今日この頃です。