融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

明日は礼拝です

2023年10月28日 | 礼拝のご案内

 明日10月29日(日)は、主日礼拝です。午前10時30分から礼拝が始まります。メッセージは「荒野で叫ぶ声」、賛美歌は「主よ、わが身を」、「やすかれ、わがこころよ」です。ご興味のある方は、どなたでもご出席ください。

 地中海東岸付近には、未開発の天然ガスや油田が多くあるそうです。パレスチナ住民が全部いなくなってしまえば、その利権を奪い放題という考え方、欲しいモノは人殺しをして奪っても構わないというのが帝国主義的な考え方です。イスラエルの長きに渡る傍若無人な振る舞いの背景には、宗教と政治の深い結び付きがあるように思われます。

 民族差別、人種差別、あらゆる差別が横行できるのは、そこに帝国主義的な考えがあるからです。自分を愛するように隣人を愛せよというイエスさんの教えですら、自分と同類の者にのみ適応できるという自分勝手なルールの持ち主なのです。自分を愛するように隣人を愛せよというイエスさんの教えは、民族も人種もあらゆる差別なく適応されるものです。一日も早く帝国主義が廃れて欲しいのですが、長らく強く批判できない状態が続いていたのですが、どうやら少し風向きが変わったようにも思えます。

 本来、宗教は人々が争いを起こさないように仲良くするためのものであるとの考えにより、聖書の「愛」について力を入れているはずなのに、キリスト教に限らずユダヤ教でも何教でも、人を差別し、人殺しを是認している人たちのいる現実を目の当たりにするとき、気持ちがゲンナリして無力を感じる今日この頃です。

 

 

 


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「悪い僕」

2023年10月28日 | 聖書のお話

「悪い僕」 ルカによる福音書 19章11~26節

 イエスさんは、譬え話をしました。それは、ある王が留守をする間、10人の僕に10ムナの金を渡し、留守の間にそのお金で商売をさせるというものでした。王が帰ってきて僕を呼び、どれだけの利益を上げたかを知ろうとしました。最初の者は、「あなたの1ムナで10ムナもうけました」と報告しました。それに対し、「良い僕だ。よくやった。お前はごく小さな事に忠実だっかたら、10の町の支配権を授けよう」と言いました。

 何人か後の者は、「ご主人様、これがあなたの1ムナです。布に包んでしまっておきました。あなたは預けないものも取り立て、蒔かないものも刈り取られる厳しい方なので、恐ろしかったのです」と報告しました。それに対し、「悪い僕だ。その言葉のゆえにお前を裁こう。わたしが預けなかったものも取り立て、蒔かなかったものも刈り取る厳しい人間だと知っていたのか。ではなぜ、わたしの金を銀行に預けなかったのか。そうしておけば、帰って来たとき、利息付でそれを受け取れたのに。」と言いました。

 イエスさんは、譬え話を通してお金のことではなく、「愛」について教えているのです。イエスさんの教える愛は、それを受け取った者が隣人と分かち合うことによって大きく広められるのです。反対にイエスさんの教える愛を受け取った者が、その愛を隠して心の中にしまっておくだけならば、宝の持ち腐れになってしまうのです。イエスさんの教える愛を独り占めにして、隣人に与えない者が「悪い僕」なのです。

 


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明日は礼拝です

2023年10月21日 | 礼拝のご案内

 明日10月22日(日)は、主日礼拝です。午前10時30分から礼拝が始まります。メッセージは「悪い僕」、賛美歌は「主よ、わが身を」、「やすかれ、わがこころよ」です。ご興味のある方は、どなたでもご出席ください。

 対岸の火事という言葉があります。確かに家族や親戚が亡くなったら悲しいですが、遠い知らない外国の人が亡くなったことについてはどうなのでしょう。今、パレスチナ住民に対する大量殺戮が繰り広げられています。停戦を求める決議案がロシアによって国連の安全保障理事会に提出されましたが、10月16日にアメリカ、イギリス、フランス、日本は反対し、否決されました。

 人が殺されるのを無関心を装い、あまつさえ仕方ないと是認してしまうのなら、戦争で殺される人々の悲痛な叫びを黙殺することになります。日本が大量殺戮を是認するのなら、空襲や原爆で無差別に一般の人々が大量殺戮された被害について、もう訴えることができなくなります。

 自らの胸に手を当て、無関心による罪はないのかと自問自答します。罪はなくても、咎はあるのではないかとも思ったりしています。大局的に見て、戦争を行おうとしている西側の国々は、自分たちが優れた人種だというおごり高ぶっているようです。そして、自分たちの利益のためには、パレスチナの人々やアジアの人々のことを人間以下と考え、殺すか奴隷にしても構わないと考えているようです。

 日本も殺戮に協力するのではなく、アジアの人々と互恵の精神で協力し合った方が幸せになれるのではないかと思う今日この頃です。

 


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「私たちの間に」

2023年10月20日 | 聖書のお話

「私たちの間に」 ルカによる福音書 17章20~27節

 世界を見渡してみたとき、「神の国」を建国するという理由で、すでにそこに住んでいる人たちを追い出したり、殺してでも目的を実現させてかまわないと考える人たちがいます。宗教は、自己利益のために、差別したり他人を不幸にしてもかまわないという傲慢さを内包しているのです。

 ナチスドイツは、ユダヤ人を絶滅せんとして大量殺戮を行いました。その思想はナチスドイツのみならず、「ネオナチ」として現代でも広がっています。こんにち、イスラエルがパレスチナ住民に対して行っている大量殺戮は、かつて自分たちが受けたのと同じことをしていると言えなくはないでしょうか。

 ファリサイ派の人々が、「神の国はいつ来るのか」と尋ねたので、イエスさんは「神の国は、見える形では来ない。『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。」と答えました。

 悲しいかな、私たちが作り出す目に見える国は、略奪、破壊、殺戮を繰り返すばかりです。なぜなら、私たちの間に自分を愛するように他人を愛するという心が皆無だからです。イエスさんは、互いに愛し合う者の集まるところが神の国であると教えています。

 


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明日は礼拝です

2023年10月14日 | 礼拝のご案内

 明日10月15日(日)は、主日礼拝です。午前10時30分から礼拝が始まります。メッセージは「私たちの間に」、賛美歌は「主よ、わが身を」、「やすかれ、わがこころよ」です。ご興味のある方は、どなたでもご出席ください。

 かつて神学校で4年間共に過ごした仲間が、亡くなったという報を受けました。50代半ばで、油が乗った働きをされている真っ最中のことでした。色々なことを考えると、悲しき持ちで一杯です。友人知人や身近な人が亡くなったとき、悲しい気持ちになります。今、イスラエルとパレスチナの紛争が激化し、戦争状態に突入しています。同じように、悲しい気持ちになります。

 力の強い者の傲慢な振る舞いによって、憎しみと怒りの連鎖が続いています。イスラエルの大臣が、パレスチナの人たちを指して「人獣を殺す」という発言を公にしています。今起こっていることは、現代におけるホロコーストです。人種差別は、かくも恐ろしいものかと改めて思わされます。これ以上、人が死ぬことがないように、まずは争いを止めさせることが必要です。停戦の実現に向けて、世界の連帯が求められています。

 


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