もしあなたが苦難の日に気落ちしたら、
あなたの力は弱い。 (箴言二四10)
苦難(ツァーラー)の日とは、逆境にある日です。逆境の時に気がくじけ、絶望したらだめだ。そこから人生がくずれてくるというのです。自動車を何かにぶつけてへこませたまま放っておいたら、そこからペンキがはげ、さびてきて、ぼろぼろになってしまいました。人生もそのとおりです。気をくじいたところからくずれてきます。
悪魔が店じまいするので、自分の道具を売りに出しました。並べられた物の中で、一番ちびた、たがね(鋼鉄製ののみ)のようなものに一番高い値段がつけてあるので、「あれは何ですか」と聞くと、「絶望のたがねですよ。これを打ちこむとたいていの魂をやっつけることができる」と、悪魔がうそぶいたという話があります。
私たちは、逆境の時はどうすればいいのでしょうか。
第一に、「逆境の日には反省せよ」(伝道者七14)、また「あなたがたは、神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神が、ちょうど良い時に、あなたがたを高くしてくださるためです」(Ⅰペテロ五6)と、聖書は言います。まず自分を反省して、罪があったら徹底的に悔い改めることです。すると、神があなたを強くしてくださいます。
第二に、悔い改めができたら、もう思いわずらわず、一切を神にゆだねることです。聖書は言います。「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです」(Ⅰペテロ五7)。いつまでも思いわずらっていると、心がさびて、くさってきます。大胆に神にゆだねて、過去を忘れて新しく局面に立ち向かうことです。弱さの極限に立ちながら神を信じてその力によりたのむ者に対して、聖書は言います。「弱い時に強い」(Ⅱコリント一二9―10参照)と。