鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

鳥瞰ニュースとは名ばかりで・・・(その1)

2010年08月28日 17時59分40秒 | 個人的主張など
【軍人という種族】
今までパレスチナ問題、石油利権などのことを詳しく知ろうとしないままにやり過ごしてきた。このブログにしても『鳥瞰ニュース』としながら、虫瞰ニュースのようなものになってしまっている。一匹の働き蟻から観た微視的日記のようなものだ。そこで近頃いきなりパレスチナ問題などを調べて読み始めた。

読みすすめてみると、世界のすべての問題がすべからく有機的につながっていて、どんないざこざでも個別的事件など何一つ無いと思えてくる。そして何よりも世界史の大きな転換点となったのが原爆だったのだと、はっきり解ってくる。

結論から言えば、原爆を製造するためにできてしまった軍産複合体はどんどん巨大になり、それ自体を維持するためにどこかでいつも武器を消費する戦争や紛争を必要とするのだ。

毎年八月になるとこれまでと違った角度のドキュメンタリー作品や証言が現れてくる。戦後65年を経てようやくという事が多い。今夏色々観て思ったことは『軍人という種族』ということ。ある種の才能があれば、このタイトルで何かが書けるかも知れないのだが・・・。

(まったく軍人という種族は、どうしようもないな!)という感慨を持ったのは、広島に原爆が落とされた後で日本の軍部から派遣された調査団が、被爆者に人道的配慮をせずに全くその反対であったということの証言。敗戦後に進んで、その調査資料をGHQに差し出したこと。原爆被害者を救済するために使うのではなく、ある意図の元に速やかにうやうやしくも差し出したのだということ。

その当時を知る内部関係者で元軍人へのインタビューがなされた。高齢の元将校は「新しい兵器というのは使ってみたいものですよ・・」と原爆をさして言っていた。何故すすんで被爆被害調査結果を差し出したのかという質問に、「731部隊のことがあったと思う」と証言した。戦争犯罪免除を得るために、原爆被害調査資料を「カード」として使った事も暗に示した。

もう一つ何かの放送中に映ったことだが、パウエル元国務長官(陸軍大将で退役軍人)の「核は兵器として使えない」という言葉。キッシンジャーも同様のことを言っているが、パウエルの言うのは純粋に軍人としての発想から言っているのだと思われる。

今のような核拡散状態では核がひとたび使われたなら、互いの国が壊滅的報復合戦になるので軍人や軍隊が用を成さないと心配しているのだろう・・・たぶん。核や毒ガスのような大量破壊殺人兵器の使用は牽制しあいながら、戦争の危険や紛争を煽り、持続的にシミュレーションをやり続けたいのが軍人なのだと思われる。
     
軍人というのは国家に忠誠をつくすように見えて、実はどこの国の軍隊の軍人であろうと一つの種族のように思えてくる。共通の利害の元に行動する共同体のような気がする。そのことは次回に書いて見たい。尚、テレビのドキュメンタリーはNHK.スペシャル〈封印された原爆報告書〉。

などと思ったことをざっくりと書くだけでは、何の力も持ち得ない文章になるのかも知れない。自分の覚え書きというだけになってしまうかも知れないが、このタイトルでしばらく書いてみたい。

コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盲亀カメリアの近況(その23)  トロ舟の8の字周回コース 

2010年08月27日 10時26分35秒 | 盲亀カメリアの近況
 

アドバイスを頂き、カメリアの居住空間レイアウトを決めた。もうしばらくはこれでいくつもり。水換えもトロ舟をひっくり返し、ぶちまけていた方法をやめて灯油ポンプを利用した手抜き方に替えた。もちろんポンプは流用ではなく新品を使っているのでなんら問題はない。

動画を観て頂いたら解ると思うのだが、鼻先のどこかにウイーク・ポイントがあるようだ。そこに何かが触れると、びっくりして、手で払いのけるしぐさをして逃げる。大慌てなのが観ているぶんには笑える。逆鱗のようなものだろうか? かゆみポイントなんだろうか? 電気が走るんだろうか? 痛いんだろうか?

オオカナダモを入れてやったのだが、それがばらけて広がると、そこに触れるたびに大慌てのイヤイヤのしぐさをする。やはり可哀想かと思い、レンガでコーナーに押しやることにした。今はオオカナダモの上をわしゃわしゃ踏みつけて歩く。たまに鼻先に触れてイヤイヤもする。

動画を撮ろうとしばらく観察してみると、朝の食餌バケツからトロ舟に戻したとき、うろうろ点検確認作業をしているようだ。これで決まったレイアウトになったから、安心してタートル・ライフを過ごせるかもしれない。ふと疑問を感じて調べてみると、タートルは海亀で、陸亀はトータスだとか。タートル・ライフのトータル・ライフではなくて、トータス・ライフ。

以前にカメリアは決して潜ろうとしないと書いたが、潜るようになった。潜るというより底を歩くという感じ。浮力を微妙に調整しているようだ。普通のカメなら、鼻から呼吸を調整してうまくやるのだろうけれど、鼻無しカメリアはアブクをぷかりぷかりと出しては調整しているようだ。でも普通のカメをあまり知らない私には比較しようがない。その内にペアをさがすなんてことも私がするのかどうか・・・我がことながら、まったく未定だ。
         (カメリアが来てから272日目)
http://www.youtube.com/watch?v=8M19Sv_dvQM

コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盲亀カメリアの近況(その22)  『何か!? 問題でも・・』

2010年08月24日 07時56分53秒 | 盲亀カメリアの近況

すっかり安定したカメライフを過ごしているカメリア。食餌は朝1回。もうあまりがっついて食べることもない。余裕の回転食餌。その内、自分で回らずに水流を作って餌を引き寄せて喰うような横着技を身につけるかも知れない。まだヤツは進化の途上。

食餌に飽きると脱出を試み始める。脱出という意識はあるのかどうか。はたと気付いたらこんな狭いところにいるじゃないか・・・という焦りかも知れず、あがきのように見えて遊びのようなものかも知れず。もうそろそろかなと、ほったらかしにしておいたのを見にいくと、たいていこの状態。そして音のする方に、とにかく興味津々の様子を示す。振動にはすごく敏感だし、音は確実に聞こえるようだ。

うんこも毎日する。毎朝水を換えるのだが、夕方近くなっても水が全然よごれておらず、便秘なのかと思ったりすることもあるが、亀島の下に流れ込んで踏みつけられなかったために原型をとどめていることがる。ウンコは砲弾を縮めたような感じ。弾頭型とでも言おうか。細い方から出すのかどうか・・・その内その瞬間を見ることもあるだろう。何せ永い付き合いになるのは確実だから。

水草が生い茂る岸辺のようなとこをごそごそする習性があるということを教えてもらったので、ホテイアオイを3株入れてみた。なるほどなるほどの感じだ。鼻先で突き上げたり、咬みつくしぐさをしたり、ぐしゃぐしゃにしたりして遊ぶ。遊んでいるように見える。あまりにぐしゃぐしゃにしてホテイアオイを全く駄目にしてしまうので、1つだけおもちゃにさせて、2つは引き上げた。

色々変化も必要のようだ。今日は他の水槽で増殖しているオオカナダモを入れてやり、プラスチックの小さいケースなんかも浮かばせてやるつもり。甲羅干し用亀島の配置と種類も毎日変えている。トンネルも作ってやった。ここまでやっているのだから、竜宮城に連れて行って欲しいものだが、そういう見返りを期待できないのに世話をする自分が少し不思議であったりもする。

(カメリアが来てから269日目)

コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカザリガニの蛻(ぬけがら)

2010年08月20日 12時17分29秒 | カメ、メダカ、水槽ペット


タガメだと思っていたらコオイムシだったヤツの脱皮が一昨日だった。今日はその水槽でアメリカザリガニが脱皮をしていた。もしかして・・・と嫌な感じがしたが、つかんでみたらぬけがらだった。『ぬけがら』は変換すると抜殼と脱殻のほかに蛻という字がある。〈もぬけ〉とも読むそうで蛻の殻がそれ。蛻るという動詞もあるそうで言葉は奥深くて面白い。

脱皮どころか脱線をすぐしてしまう。脱皮したザリガニは、近くの水草に隠れていたので触ってみると殻が柔らかくてこころもとない。この脱殻はヤツラにとっては大事なカルシウムなので、脱皮してないもう1匹との中間点に置いた。そうすれば、脱ぎたて裸状態を襲われることも避けられるだろう。

ミナミヌマエビも捕まえたばかりのヤツがバケツの中で脱皮したりする。脱ぎたい状態だったというより、激変した環境になれるため脱皮するのだというような説明を読んだことがある。

ある安定した環境のなかで十分に体力がつきステップアップとしての脱皮なら爽やかなイメージだ。しかし、激変した身の上に心身を添わせて生き抜こうという決意も脱皮なのだ。そのように考えたら、どんどん妖しげなイメージというか、切ない物語も思い出すではないか。

そう、昆虫や甲殻類の脱皮のことである。タガメ改めコオイムシは昨日からサカマキガイをしっかりかかえこんでいる。サカマキガイならいくらでも吸い取ったらよい。今朝も尻だけ水面に出して呼吸を確保しながらサカマキガイを抱いている。もう2匹目か3匹目か・・・。食料豊富だから仲間を連れてきて、背中に卵を背負う姿を見てみたい。♀が♂の背に産み付けるそうで、哀しくも健気な雄のサガが見られるかもしれない。

コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カメはカメでもタガメはカメムシのなかま←残念!コオイムシでした。どうりで小さい。

2010年08月19日 12時36分38秒 | カメ、メダカ、水槽ペット

お盆の夏休みをプチ成功者である友人のゲストハウスで2泊3日の贅沢をして過ごした。住む家は借家でいいけれど、別荘をゲストハウスとして充実させるという考えの人で、こういう健康的なホスト志向の友人を得て、かなりラッキィだなと今回も思った。

別荘地ではなく、田んぼと畑と山と川のある地なので、里山遊びができる。一昨年もそこで遊び、捕ってきたミナミヌマエビがウチで大量繁殖しているのだが、新しい血も入れなければと、またかなりたくさん捕まえてきた。そのときついでに捕れたので持ってかえったのが画像のタガメ。

持ちかえったものの、どの水槽に入れるか迷う。メダカなんかいい餌食ではないか。たくさんいるからタガメ1匹飼い続けるくらいの犠牲はいいか・・・とも考えるが思いきれない。ミナミヌマエビだってもったいない。それで、アメリカザリガニが2匹とヒメダカが2匹入っている水槽に入れた。

この水槽はザリガニだけを入れていたのだがボウフラが湧いたのでヒメダカを入れた。ボウフラはすぐに撲滅してくれたものの3匹入れたうち1匹はザリガニに喰われた。ザリガニも3匹いたのに共食いで2匹になり、残ったのは2匹ともハサミをもがれて一刀流になっている。それからはヒメダカ2匹は健在だ。

ヒメダカはオスメスの2匹しかいないのに、危機感からかメスは卵を腹によくぶら下げている。そんな一定の秩序ができている中に、タガメを入れるのはある種のスリルがある。タガメがメダカを襲い、喰っているときにアメリカザリガニがそこを襲うだろうかなどと想像する。

ところが、次の日に水槽を見るとタガメが死んでいた。と思ったのだが妙に薄っぺらい。脱皮のぬけがらだった。脱皮したタガメはと見ると、連れてきた時の1.5倍くらいの大きさになってじっとしていた。水草をたくさん入れてあるので、その上に居るヤツはザリガニの死角になっているようだ。

ここまで見てからようやくネットで調べてみる。タガメは何回も脱皮して成虫になるのか! 50mmほどにもなる! カメムシの仲間では最大で、これを食う地方もあるのか! 翅があるから飛んで交尾相手を探しにいくのか! 血を吸うのではなくて、消化液を出して溶けた肉を吸い取るのか! 等等。

ヒメダカのペアは可哀想な気がしたし、ちょうど欲しいという人もいて、すくいあげた。ザリガニの水槽には必要以上に繁殖しているサカマキガイとモノアラガイをポイポイ投げ入れている。画像のタガメの斜め前方に浮いているのはヤマトシロアリ。これは水槽の上の木造はしごに巣くっている。蟻道を壊してはどれくらいで復活するか楽しんでいるもの。それがぽろぽろ水槽内に落ちる。シロアリか貝でも襲って大きくなってくれればいい。ザリガニからの攻撃もかわせるか、やがて飛び去っていくのか、まだ本日は健在だ。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盲亀カメリアの近況(その21)

2010年08月12日 08時32分07秒 | 盲亀カメリアの近況

餌が無駄になるのを防ぎたいというmottainai精神で考えてみた。何も食おうとしない当初のアイデアに戻った。あの時は餌をつぶして、ミネラルもひつようだろうからと、買い置きの天然水に溶かしたりして漬け込み強制食餌法をやった。食うようになったのだから溶かす必要もない。餌を口に入れるのでさえあご無しで苦労してるので、ウレタンを回りに巻いた。

水の深さも大事だ。水が少なくて鼻先が下向きや水平だと食いにくいようだ。頭が上向きになる水位がベストだ。つかまれても首もあんまり引っ込めないほど、もう世慣れてきたので、餌をばらまいたバケツに入れたら、10秒も立たずに食いはじめた。くるくる体の芯を中心に回りながら食餌する。

なかなかによい。安部公房の本のなかにでていた時計虫を思い出した。彼が創作した架空の虫だろうけれど、その虫は1時間か2時間おきに12分の1回転周り、そこで餌を食べて糞をする。その餌は自分が半日か1日前にした糞でバクテリアに分解され餌に変化したもの。そうして時計虫は永久機関のようにその場で回転しつづけるというものだった。記憶が定かではなく正確ではないかも知れないけれど、そんな虫。

カメリアもくるくる回転しながら水面の餌を食べ、水中にウンコをしたらいいのだが。今朝は食べながらバケツ内に少しウンコをした。ウンコをしなけれがバケツから出さないことにしようか。もうひとつ安部公房の作品を思い出した。自動給仕ロボットのような機械。これは強制的に食わないと罰がくわえられるという風刺の効いたブラック・ジョークそのものの作品だった。

しばらくはこの方法でいこうと思う。ペットを飼うのにいろんな効率を考えるのもいかがなものかという気もするが、楽しむところは楽しみ、介護介助は楽をできるよう工夫するにこしたことはない。下記URLの動画はカメリアのバケツ内食餌タイム。    (カメリアが来てから257日目)
http://www.youtube.com/watch?v=0IgEy6yhd2s

コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盲亀カメリアの近況(その20)

2010年08月11日 21時31分14秒 | 盲亀カメリアの近況

食餌をするようになって、毎日ウンコをするようになった。明るい土色もしくは濃い黄土色といった色でいかにも健康色。水中でばらけさせてしまうので、見つけ次第大きいスポイトで吸い取る。透明な細い紐状のものがたくさん見つかるが、乾燥イトミミズの抜けがらだろうと思う。ちゃんと中味はなくなってるからたいしたものだ。

ウンコをするようになると、餌の残りとあいまって水もよごれる。今の水槽では狭い気がして、カメリアのために大奮発した。手造りででかい水槽を作ろうとも思ったが買うことにした。といっても水槽ではなくて左官屋さんがセメントを混ぜるときに使うトロ舟の55センチ×85センチサイズ。ホームセンターで2,890円也。ウチにあった網戸が丁度よいフタになる寸法だった。この網戸の網はステンレスの上物。現場で不用になったものをもったいないから持ち帰ったのが、ようやく日の目を見る。かんぬきを掛けられるように工夫したので、カラスや猫に襲われることもないだろうし、日光浴も十分にできるだろうから玄関の外に置くことにした。

カメリアの今までは何だったのだろうと思うほどに食欲旺盛だ。スポイトでウンコを吸い取っていると、スポイトに近寄ってくる。指で鼻先に触ると、餌と思うのか指に噛み付こうと鼻で突いてくる。下あごがあれば、確実に指にしゃぶりつくだろう。肢や爪などを触っても最近は平気だ。何も視えなくても、自分の身の回りに危険はないと知ったようだ。あくびも1回見た。あごが無くても、口というよりノドを思いっきり開けてあくびをした。そうとう大きく開くので、その内に私の指を飲み込もうとくわえるのだってありそうだ。

普通のカメは水深があれば潜水も得意だろうし喜ぶのではなかろうかと、トロ舟の底に肢が着かない位に水を入れてみた。ヤツは決して潜ろうとしない。泳ぎはバタバタとあまり上手ではないというかゆっくりだけれど周回コースにしたので泳ぎまくる。でも潜らないのは鼻の穴がないからか。もしかしたらカメの鼻は潜水のとき閉じるようになっているのか? 水中に首を入れるのはいつもやってるが、その度に泡をぷかりと出す。それも穴がないせいか。そして自分の出した泡を餌と間違えて首を突き出すのだから、面白いけれど哀れな気もする。

画像のトロ舟の横がステンレス網戸。中の石はウチの庭から掘り出したもの。  (カメリアが来てから256日目)

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特定外来生物のオオフサモ

2010年08月07日 12時14分47秒 | カメ、メダカ、水槽ペット


見たことのない、水草のような岸辺の草のような変った草を、溜池で何となく採ってきて一年近く育てた。緑に白い粉がまぶされたような、青に近い色が面白い。水面から立ち上がっている一本だけを、縮尺を無視で眺めれば、なかなかに美しい樹形だ。葉は草だから柔らかい。すぐに駄目になるだろうと思いながらタライに入れていたら冬も越してしまった。

春には、スズメ蛾の幼虫(イモムシ)一匹に、あわや葉を食い尽くされるところだった。茶色くて奇麗ではないネジレ模様系のイモムシだった。もう少し大きくなったら画像に撮ろうと思ってるうちに居なくなった。どこかで蛹になったか、それとも野鳥にやられたかのどちらかだ。葉はすぐに回復して繁った。

溜池で見たような群生ふうにどうしてもならない。箱庭の針葉樹林をイメージしたのに茎がやたらに伸びてタライから垂れてはびこる。花でも咲くかと期待したがそれもない。ボウフラ対策に入れているヒメダカには何の影響もなさそうだが、水が黒っぽくドブのようになるし、どうしたもんかなぁと手詰まりになっていた。

それが昨夜ネットを色々見てるうちに、ふと見つけてしまった。これも北米原産の生態系を乱すやつだという。雌株だけが日本に定着して結実はしないけれど、茎はぐんぐんのびるし、千切れては距離をかせいで殖えていくんだそうだ。許可無しでは、栽培も移動も販売も禁止されてるんだとか。

ハイハイ、そうですかそうですか。だったら持って帰ってくれますか? なんにも知らなかったんです。ちょうど持て余してたんですから。イエイエ、よそ様に分けたりしてません。ここだけで何となく見てただけなんですから。まぁ移動も栽培もしたと言われりゃそうですが、誓って販売はしてません。どうぞすっかり持って帰って下さいな!

なんて・・・もし咎められたら居直るしかない。もう模擬針葉樹林ジオラマはあきらめて捨ててしまおうか。オオカナダモが今は毎日花を咲かせている。こいつも北米原産で繁殖力はすごい。兵庫県の水族館ではミシシッピーアカミミガメ(ミドリガメ)を捕まえて持っていったら入館料をただにするとか何とかいうニュースもあった。北米がはびこっているこの頃だ。

コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盲亀カメリアの近況(その19)

2010年08月06日 14時30分10秒 | 盲亀カメリアの近況
タイトルとは違うことを少しだけ先に書きたい。今日は広島の原爆の日。広島市長の平和宣言をはじめ良いメッセージが多く表わされた。2020年という核廃絶目標に向かって、本当に核保有国およびその周辺国が共に歩んで欲しいと思う。

私は広島に行ったことがない。通過したことはあるが途中下車さえもしていない。そのような機会がなかった。大江健三郎の【広島ノート】を読んだときに、京都に住んでいるのだから日帰りでも行けるので、資料館を訪れようかと考えた。でも何となく行きそびれた。きちんと知るべきだと考えながら、触れるのがツライという気持ちがあったからだと思う。

いつか訪ねたい。訪ねるときは自分より若い世代と連れ立って行きたい。それが外国人ならなおさらいいかも知れない。核保有国の人達ならもっといいかも知れない。素直な感性で、思ったこと感じたことをインターネットなどで力強く発信できる人なら、それが一番いいかも知れない・・・などと未定で架空の連れを思う。

さて、ウチの盲亀の今朝の映像を撮ったのでYouTubeに公表してみた。まだまだ食餌はへたなのだけれど、果敢に飽きず食いつき行動をとる。せっかくノドに入れたのに吐き出してしまうことがある。舌の技がまだ未熟なのか。下あごの無いことを納得するのにはまだまだ時間がかかるのか。

鼻の穴がないというのも相当なハンデかもしれない。亀の嗅覚はどうなのだろう。嗅覚で餌を選ぶのだとしたら、やみくもに首を突き出すのでしか餌にありつけないカメリアはかなり不憫なヤツだ。

数日前の新聞にクサガメはやはり大陸からの外来種だという記事があった。日本原産はイシガメだけらしい。まぁそんなことはどうでもいい。なにしろ、もう飼い続けるしかない。生きものを飼うのは死に目にも会うことだけれど、こっちが先かなどと思うほど元気なカメになりにけり。下記URLはカメリアの食餌動画。(カメリアが来てから251日目)
http://www.youtube.com/watch?v=Ner9eRi8dh8

コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盲亀カメリアの近況(その18) 《下あご無し顔も欠けて片目の亀》から改題

2010年08月04日 17時22分15秒 | 盲亀カメリアの近況
激変である。今朝いつものように緑糞を二つしていた。いつもはマリモ状だが、一つだけ大きくてダルマ状というかマガタマ状というか、とにかく大きくて変形していた。さて毎朝恒例になった水換えをするのに、カメリアを玄関に放す。糞二つの他にモヤモヤも一つあった。四角いプラケースをひしゃく代わりにして水をバケツにくみ出す。水は栄養水として植木鉢に施す。

水槽を立てて水の残りを流す。汲み置きの水を少しだけ使って中をすすぐ。亀島代りのレンガと大石を入れる。これは各二つずつあって、取り出したものは外で干す。前日とりだして日光消毒済みのものを入れる。そして汲み置き水を入れたら水換え終了。

カメリアはと見れば、玄関の奥に行くこともあればじっとしていることもあるけれど今日は積極的。外に出てくる。微妙に障害物を避けているところをみるとうっすらと視え始めているのか? でも手をかざしてみるとぶつかったから、見えてるとしても薄ぼんやりか・・? しょっちゅう眼をこするし、眼がただれていてふさがっている感じだったのが、眼球がわかるほど開いていることもあるから回復しつつあるのかも知れない。

段差のところまできて、以前はそこからダイビングしてひっくり返ったこともあったが、今日はダイブしそうに見せて寸止めする。後ずさりしたあと横に向かう。思わず墜ちるのを手で受けようと差し出したが、ヒトの気を引いただけで思いとどまるところがニクイ。

新しい水になった水槽にジャブンと帰す。いつものようにカメの餌三種類をパラパラと適当に入れてやる。カメリアを帰すと、ヤツは手足も首も甲羅に引っ込めたまましばらくじっと様子をうかがう。やがてのそのそと動き回り始めて全体を確認しつつ、また脱走を謀る行動をいつもならとるのだが、今日は違った。隅に行って立ち上がるのをしないで、ガラス面に鼻面が当ったあと首を少し引っ込めてから突き出したのだ。コツンとガラス面に当てたのだが、それが何かに食いつく仕草に見えた。

もしかしてこれは・・・と長時間観察した。浮いている餌は自然にガラス壁に寄ってくる。ガラス壁に鼻面が当たるたびに食いつき動作を繰り返すカメリア。下あごが無いので、うまくいくことは10回に1回位だが、確実に餌をとらえて飲み込んでいる。一度口に入っても、舌の動きとうまく連動しない時は又ぷくっと餌は出てきてしまうようだ。しかし確実に食餌している。初めて見た。見せてくれた。

こうなると俄然介助も楽しくなる。カメリアの動く先々に、散らばって浮いている餌を持っていく。カメリアは首の突き出しを飽きず疲れも知らずに繰り返す。すばらしい・・・もうカメリアは大丈夫・・・と私も朝飯を食べ、他の用事もした後でカメリアを見て驚いた。ほんの二・三粒でもまぐれ当たりで食ったら良しという感じでいつも撒いていたかなりの量を、ほとんど全部食い尽くして、おまけに茶色い糞までしているのだ。

食べてすぐに糞にするのか? そんなはずはない。私が知らなかっただけで、ここ二・三日うちに徐々に食うコツをつかんでいたのかも知れない。餌の粒を数えてもいないし、沈んだのが踏まれてばらけたら数もわからないし餌のよごれもあったから、まぐれ当たりの食いでもせいぜい二・三粒と思っていたのだ。今朝はそれが全部を食い尽くす勢いだ。

レンガや大石の裏に回りこんでしまったのは出してやる。ガラスに当っても、石に当っても鼻面の突き出しを繰り返している。今までは、水槽の角にぶつかると立ち上がって這い登ろうとしてはひっくり返っていたのに、なんという心境の変化。今は壁に当ったらそこに首を突き出して何でも食いつくそうとしているようだ。

方針を変えたのだ。もう虹の向こうに幸いを探しに行こうとするのはやめよう。どうせ逃げられないのなら食いつくしてやる。手当たり次第・・・鼻面に当たり次第、首を突き出してやる! 生きる気力がみなぎっているのだろうか。諦観か或いは自棄か。などと想ってしまうところだが、ふとしたはずみに下あごがなくても食う方法に気付いてしまったということなのだろう。

乾燥イトミミズの四角いブロックを半分にしてやったら、これもふやけたところで見事に食いつき飲み込んだ。さてこれからはどのくらいの餌の量がいいか悩みそうだ。それにきっと大量の糞をするのだろう。生きもの飼育というのは何といっても食餌と排泄が基本の基本だ。食餌も確認したし正常糞も得たということで、カメリアとの新しい生活が始まる。(カメリアが来てから249日目)

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国を売ってノーベル平和賞を受賞した男の羞恥心

2010年08月01日 19時10分36秒 | 個人的主張など
沖縄返還をめぐる密約はまちがいなくあったということが明らかになって久しい。あのとき第一に思ったことは故佐藤栄作氏がノーベル平和賞を受賞していることと結びつけて【どのツラ下げて・・・】という少々品のないフレーズだった。彼のエピソードもいくつか思い出した。退陣会見で新聞記者を追い出し、テレビカメラだけを残したときの仏頂面。故人となってから、なぜか未亡人がちょいちょいマスコミに出てくることがあって、佐藤氏は家では一人黙々とトランプをしていることが多かったなどと伝えられたことなど。

亡くなった当時に密約文書が発見発表されたらどうだったのだろう。家族は知っていたのだろうか。あまりの事の重大さに焼却することもできず、四半世紀以上も経ってから頃合をみて届けたということなのだろうか。佐藤氏は沖縄返還直後にそれを花道として退陣して翌翌年にノーベル平和賞受賞、その翌年に料亭で脳溢血になり死去しているのだが、その1975年当時に暴露されていたら、外務省機密漏洩事件の西山氏の仕事も矮小化されずに評価されて、司法と行政が一体となった欺瞞も表面化したかも知れないと考えると残念至極だ。

それにしても何が非核三原則を評価されての受賞だ。なんというブラックジョーク。佐藤氏を早死にさせたのはノーベル賞委員会ではないのか。少し違うかもしれないが、故竹下氏がこうむった褒め殺しという嫌がらせも思い出す。そこで思うのだ。当人はどんなにか恥ずかしかっただろう。羞恥心による自家中毒かも知れない。同情を禁じ得ないというようなレベルではない。こんな恥を耐え忍んで死んでいった人もいると思えば、自分の恥多い人生がなんだというのだろう。密約が発覚してから、そんな安心を感じた人は多いのではないか? 見方を変えれば、彼は多くの者に希望をもたらした負の巨星ではないか! 

断わるまでもないだろうが、この文章は一般的な情報のみを元にしている。市井の一個人が感じた情緒的側面からの感想でしかない。タイトルを先に思いつき文章を書こうと思ってWikipediaなどを少し読んだ。それらをコンパクトにまとめるだけで、自己主張風の文章になるかもしれないが、そうはしたくない。初心は変わらなかったのでまとまりもないままだしてみる。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする