鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

昭和天皇のこと

2011年08月31日 09時52分30秒 | 随筆或いはエッセイ
昨日、NHKEテレ『さかのぼり日本史 満州事変・暴走の原点』を少しだけ観た。これもまた、保存してじっくり観たい番組だと思った。いつもそればかり・・・。昨日の新聞のテレ番を見ると、深夜にもう一度再々放送があったようだ。これまた残念・・と、そればかり・・。

昭和天皇は、国際連盟規約に違反する関東軍の軍事行動(暴走)を食い止めたいという思いを強く感情的に示したらしい。それが側近の日記に残されている。以前違う番組で観たのだが、2・26事件の時も、自分が鎮圧に出ようかと言ったそうだ。

結果として、側近の思惑により、それらの意思は握りつぶされ、暴走は食い止められず、国際連盟脱退そして泥沼へと突き進んでしまった訳だ。そんな歴史が語られる場合に時々現れる、天皇の人となりが普通に良いヒトであるということに感慨を深くする。

数日前のある会で、『東京大空襲のあと、焼け野原になった下町が宮城前広場から見渡せた筈なのに、何で天皇陛下は早く戦争をやめてくれなかったのかと残念です。早くやめてくれたら、沖縄だってあんなことにならなかったし、広島も長崎も原爆を落とされずに済んだに・・・』とある人が言った。彼女は母親と妹2人を66年前の3月10日の東京大空襲でなくしている。

戦後は皇居前広場と言うようになった宮城前へこの八月初めに行った。ヤボ用で上京したのだが、時間調整がてらはとバスに乗った。二重橋も中学の修学旅行以来だったのだが、確かにそこから下町を見下ろせば、当時は一面焼け野原だっただろう。

統帥権を持ちながら発揮発動することができない地位、或いは位置に居るというのはどんな気持ちがするものだろう。側近の日記などが部分的に公表されて、人となりが表れる度に『何とも気の毒になぁ・・・』と思う。マイナスイメージを起こさせる部分は公表されないからかも知れないけれど・・・。

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日記を残して世を去るということ

2011年08月30日 11時26分14秒 | 随筆或いはエッセイ
昨日、NHKで2005年8月1日に放送された『ハイビジョン特集山田風太郎が見た日本 未公開日記が語る戦後60年』の再々々?放送を観た。予定していた訳でも知っていた訳でもなく何となく途中から観始めたのだが、目が離せなくなった。

中で印象深かったのが、人気エンターテインメント作家となってから太平洋戦争関連の書物を読み漁り始め、500冊余の読書ノートを作り、1100冊余りも読破してから、自分の日記を公開し始めたという事だ。

番組ではそこのところを、うまい表現で説明していたが、今それを思い出せない。要は納得がいかなかったのだ。書く立場の事情や作為的意図の元に変質していたりするのが多いからだろう。そして自分個人の日記を正確にありのまま公開し始める。

この番組で三国連太郎が、戦場で兵士の死に際を看たので戦記物は一切読まないというのとは対照的に、病気の為に戦争に行かずに済んだ山田風太郎が自分は傍観者だと少し負い目を感じているのか戦記物を読み漁る。ところが、この二人は共通する批評精神をもって戦後をしっかり観察してきたのだろう。

山田風太郎が亡くなって発見されたという未公開日記を読みながら、三国連太郎が山田風太郎になりきっていく演出が見事だった。NHKアーカイブスで人気のあったものだそうだ。また放送があったら録画したい。

音楽を聴くのだって、テレビを観るのだって、いつだって行きあたりばったりの偶然まかせの私が、最近はBSプレミアムの番組表を見て録画予約をしたりしている。そろそろ計画的に人生を生きなくては・・と考え始めた私はもう還暦を過ぎている。発達が遅過ぎるって・・・? それが何か。

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八月に雪虫

2011年08月29日 14時08分05秒 | 随筆或いはエッセイ
昨日の朝、二階から何となく小さな庭を見下ろしていて、雪虫が飛んでいるのに気づいた。見渡すと四匹。検索してみて面白いと思ったのは、あの綿みたいなふわふわは蝋なんだということと、雪虫は一種類ではないということと、しろばんばという小説を題名だけ知っていたけれど雪虫のことだったということ。

子供の頃からなじみだったので、いつ頃だれに教えてもらったかも記憶にない。まだ真夏のこの時期に見るものではなかったから、やはり何かが狂ってきているのかも知れない・・などとは思わない。いつだって何にだって例外はある。ふとした気の迷いということにしておこう。

前に雪虫が飛んでいると言ったら、雪が何日後かに降るというのは本当かと聞かれたことがある。『…かも知れない』の伝説が一人歩きしてしまったのだろう。冬に丘程度の山から雪で白一色の谷筋を見下ろしていて、野兎の足跡が幾筋もあるので「兎がたくさん歩いてるね」と言ったら「どこにもいないじゃないか・・・今歩いてるのかと思った」と言われたことがある。

ヒトのものの見方というのは色々のものだな・・・現実認識の仕方も色々だな・・・とそれぞれの時に想ったものだ。…で、それが何か!?…という話。

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盲亀カメリアの近況(その30) おひかえなすって・・・

2011年08月22日 18時54分53秒 | 盲亀カメリアの近況
頭部に致命的負傷を受けどうすることもできないところを拾われてきたアッシですが、今じゃカメリアという名を付けられて安穏とした変化のない日常を暮らしております。食餌は二日に一度です。ポリバケツに甲羅が沈む程度の水を張り、キョーリンの『おおきなカメのエサ』特大粒を20粒余り浮べてもらいます。バケツの内側にはクッションスボンジを巻いてあります。

何しろ、鼻先はない下あごもない片目しかない目も見えてないので、浮いてるエサが顔に当ったらやみくもに頭を突き出すんです。そうしてうまく口というか穴というか、粒がうまく入ったらうラッキーという具合。スポンジがあるので、強く突き出すことができます。舌は幸いなことに有るので飲み込むことができるのです。

食べた後は玄関で過ごします。植木鉢の受け皿に水が入れてあります。玄関の周囲を歩き回って、壁際に置いてある皿にぶつかったら必ず入ります。甲羅は沈まないので行水の感じです。しばしつかったり、直ぐにまた徘徊をしたりしてから、上がり框の隅に置いてある専用の小屋に入ります。

専用の小屋は子供の靴一足がかろうじて入るほどの木箱ですが、あっしの一番落ち着くねぐらです。半日位そうして過ごします。以前はウンコや白いオシッコを玄関にすることもありましたが、今はほとんどしません。

半日玄関で過ごしたあと、コンクリートを練るトロ舟に入れてもらいます。水が半分の深さに入れてあり、石の島と屋根のある陸地があります。水に入るとさっそくウンコをします。餌バケツの中で食餌しながらすることもあります。もう水につかっていないと排泄はしなくなりました。

ウンコや白いもやもやとした排泄物が水の中にあると、すぐに網ですくってすててくれます。砲弾型のウンコはばらけないうちにすくってもらうと水はあまり汚れません。そうしてまた夜は玄関で過ごし、朝になったらエサバケツに入れてもらうのです。これが二日サイクルの我が日常であります。       (カメリアが来てから632日目)

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イモリ,ヤモリ,トカゲ

2011年08月05日 08時58分01秒 | カメ、メダカ、水槽ペット
イモリを飼い始め、写真を撮ったり動画を撮ったりして情がわいてきて、ネットで飼い方を調べ餌も買ってきたのに、突然ヤツは消えてしまった。ウグイとメダカとミナミヌマエビを同居させている水槽に入れたのが悪かったのかも知れない。玄関前に置いている手作り水槽で水深は30センチ以上だが、中心部に島をつくり、石が水面に出ている陸地も浅底部分も十分に作っていた。

潜って底をしばらく歩いても、間歇的に息継ぎで浮上し水草につかまったり浅いところから首を出していたり石の上に上がってのどを震わせていたりして実にかわいらしかったのだ。右後ろ肢が根元から無く、少しいびつな動き方だった。トカゲの尻尾のようにイモリの肢も再生するのかどうか。川で捕まえた時はすでに無かったから、先天的なのか敵に食いちぎられたのか。

水槽とほぼ同寸法の網戸をふたにしてかぶせていたのだ。いなくなった前日に水槽のガラス壁を少し這い登っているのを見たので『隙間をふさがなければならないな』と思ってはいた。その数日前は、朝方にヤモリが水槽の外側に貼りついていた。そのまた数日前の昼日なたにずんぐり太ったトカゲが水槽の辺りをちょろちょろしていたのだ。

爬虫類であるヤモリとトカゲが両性類のイモリに挨拶をしに来たようだと童話めいた偶然を面白がっていたのに・・・。もしかしたら、ウグイに襲われてしまったのかとも思ったが、悪食のやつではあるが完食まではしないだろう。大きいウグイは二匹いて、上から見ると細いが横からだとコイに近いくらい太い。餌に食いつくときはマグロのような動きだ。金魚用の粒餌でも大口をあけて襲いかかっては引き返すという野生の動き。ダンゴムシなんかも一呑みだ。でも呑んだ後に咀嚼のような口の動きをするからノドに歯があるのか・・・?

メダカもかなり前に二匹が突然消えた。それはウグイに食われたのだと思っている。そうだ、アカハライモリは毒があるのだからウグイが食ったわけではなさそうだ。やはり網戸のすきまをくぐって脱走したに違いない。外に出て体が乾いたら死んでしまうのに・・・。水槽から1m程進めば側溝があるので、そこに入り込むことができたら、流れ流れて棲みやすい浅瀬にたどり着けたかも知れない。ヤツのかわいらしい画像か動画を載せたいと思ったが、パソコンの不具合でリカバリーをしてしまい、それらもすべて消えてしまった。私の記憶の中にしかいない3本肢のイモリよ! 

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