tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

※番外編・・・「半分、青い。」終了

2018年09月30日 | 日記

 昨日(9/29)、NHKの朝ドラ「半分、青い。」が終了しました。ちょっと名残惜しいというところか・・・!?少し漫画のような展開と単純な恋愛ドラマの雰囲気もあり、やや物足りなさを感じなくもなかったのですが、毎朝の「笑い」を得るのに、あれはあれで面白かったな・・・という感じです。終わってしまうと、ちょっと淋しさも湧いてきます。

 主人公の鈴愛が人生において挫折を味わいながらも、乗り越えて新たな希望を見出しながら生きようとする姿は誰にも重なるものがあるのではないでしょうか。(特に、鈴愛が漫画家を目指して上京するも夢破れて別の道を歩むことになった辺りは多くの人に思い当たることがあったのではないか・・・と。)

 そして、笑いの中にも、人生をいろんな角度から捉えさせてくれる言葉がちりばめてありました。だから、視聴者もほんのりと各自の人生を振り返させられたかもしれません・・・。毎朝、「笑い」と、ほんのりとした「哀愁」のようなものを感じて、結果的には魅力ある朝ドラだったと思います。

 今週からは新たな朝ドラ「まんぷく」とか?また、毎朝の楽しみが生まれることを期待したいと思います。(土)


日本が壊れていく

2018年09月28日 | 日記

 これは、斎藤貴男著(ちくま新書)の見出しです。正式タイトルは「日本が壊れていく ~ 幼稚な政治、ウソまみれの国~」とあります。「はじめに」の冒頭から、「2018年夏現在、日本は独裁権力によるファシズム国家に堕している。」と、衝撃的な文言から始まっています。読み進めるうちに、何だか、これまで自分が個人的に思ったり考えたりしてきたことが、粗方の文章に収まっているような気がしてきました。そのような箇所が非常に多かったのです。だから、逐一共感しながら読み進めた次第。日頃からけっして、自分と同じ価値観の著作にばかり触れないようにと心がけ、異なる価値観の著作にも目を通すようにしてはいます。でも、今回、これは大きなインパクトで自分の思い・考えを確認したような気分になりました。そして、出来れば多くの人に読んでほしいと思いました。

 第1章がずばり「このままでは国が壊れる」の見出し。古賀誠、小沢一郎、亀井静香にインタビューした内容をまとめたものです。周知のように3氏はいずれも、かつての有名代議士。(小沢一郎は現役だが)  3氏の発言は、いずれも現在の日本を憂いてのものでした。第1章の冒頭には、トマス・カーライルの格言が紹介されています。それは、「この国民にしてこの政治あり」というもの。「国民は、自分たちと同じ程度の政府しか持てない」という意味に通じているようです。このカーライルの言葉や小沢一郎の語ったことに国民は耳を傾けるべきだと思いました。(不人気の小沢一郎なのでマイナスイメージですが…)

 この本の第2章~4章にも、大勢の人に訴えたい内容がたくさんありました。富退教の皆さんにお勧めします。読んでみてください。(ちくま新書820円也)  (土)

 


安倍首相、3選後の課題

2018年09月25日 | 日記

 これは、今日(9/25)のNHKマイあさラジオ「社会の見方・私の視点」で、経済評論家の内橋克人氏が語っていたテーマです。(NHKオンラインにて10/23まで聞くことができます。) 氏が課題としたことの中で、殊更に強調したことは、やはり経済政策のアベノミクスと異次元金融緩和からの出口戦略のことでした。氏の見方として、アベノミクス効果は「虚のマネー」の上に成り立っていたとした上で、アベノミクスと異次元の金融緩和が限界に近づいていると指摘しています。このようなことは多くの識者が指摘してきたことでもあります。また、経済のトリクルダウンの効果は本当にあったか検証すべきだとのことでした。客観的に見れば、トリクルダウンは起きなかったと言っても過言ではないでしょう・・・。

 氏は、安倍首相が次々と打ち出してきたキャッチフレーズを国民として注意深く検証していく必要があるだろうとしています。本当にそう思います。安倍政権の施策を無批判に受け入れていては良くないとの指摘でもあるようです。(土)


知らなきゃよかった・・・

2018年09月24日 | 日記

 これは、文春新書「池上彰・佐藤優」共同著作のタイトルです。正式なタイトル名は、「知らなきゃよかった~予測不能時代の新・情報術~」と、あります。

 池上彰氏の冒頭文「はじめに」の中では、タイトル名の由来に始まって、国際情勢の問題点が紹介されています。中でも、トランプ米大統領が現在、世界の自由貿易体制を破壊しようとしていることに係わって、過去の歴史を紹介している一文に囚われてしまいました。従って、この本を購入した次第。

 その一文とは次の通り・・・「1929年に起きたニューヨークの株価暴落によって始まったアメリカの不況は、アメリカが自国産業を守るために高関税をかけたことから世界各国の報復関税を招き、世界恐慌に発展しました。」と、あったのです。続けて、「戦後の国際秩序の破壊は、第三次世界大戦を招きかねません。」とまで述べています。

 読み進めるうちに、世界はやはり危険な雰囲気になりつつあるということが、改めて認識できました。

 著作は、2人の対談を本に起こしたものですが、佐藤優氏が文中で、「独裁傾向が国際的に強まっていることは注意が必要」と指摘していることには同感でした。さらに、そのような事例を挙げて、「国際情勢がきわめて流動的になって変化が激しくなったから、民主主義的な手続きによる時間のコストに政治が耐えられなくなっているということなんです。だから、独裁的な傾向がどんどん高まっている。」と語っています。このことも大変納得できます。

 現在、安倍首相もどんどん独裁的な傾向を強めようとしています・・・。いや、もう既に独裁と呼んでもいいかもしれません。結果的に、民主主義的な手続きがかなりおろそかになってきていることに不安が拭えないのです。(土)


丁寧・謙虚な政権運営を ~安倍首相「総裁3選」~

2018年09月21日 | 日記

 これは、今日(9/21)の北日本新聞社説の見出し。安倍首相のこれまでの政治姿勢に自戒を迫るものです。同紙1面のトップ記事として安倍首相の3選を伝える記事の解説では、中曽根康弘元首相の言葉「権力の魔性を自戒せよ」を引用し、安倍首相への警句としていました。

 そして社説では、これまでの第2次安倍政権として行ってきた強引な政治手法について述べてあります。我々も悔しい思いで強行採決されるのを見てきた法案の数々・・・それは、「特定秘密保護法」・「安全保障関連法」や「共謀罪」法など。そのことについて、社説では「多くの重要法案を強行採決など強引な政治手法によって可決・成立させてきた。いずれも国民の賛否が渦巻き、国論を二分した法案であるにもかかわらず、である。」と、紹介しています。その上で、社説は「安倍首相は今度こそ、丁寧で謙虚な政権運営を心がけるべきだ。」と述べているのです。同感です。これからも、安倍首相には厳しい国民の視線が注がれているものと自覚してほしいものです。(土)