情報通信法構想によるインターネットコンテンツへの総務省直轄規制に先んじて、総務省は青少年育成保護を盾に、名誉毀損などの権力にとって不都合な表現に対する実質的な事前差し止めを推し進めようとしている。「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」(座長堀部政男一橋大学名誉教授)がそれで、明日27日に開催される第4回検討会で、ついに、「インターネット上のコンテンツの評価システム」について検討されるようだ(※1)。
この評価システムは相当くせ者っぽい。というのも、上の図を見てほしい。上の図は、同研究会において、総務省が「インターネット上の違法・有害情報に関する
総務省の取組について」と題して作成し、配布した資料だ( ※2)。
この資料を見ると、研究会の目的は、赤線を引いたところに書いてあるように、「児童ポルノ」「麻薬販売」「アダルト画像」「暴力的画像」「爆発物の製造・使用」「自殺等を誘発する情報」などに対するプロバイダなどの自主的対策を支援することにあるはずだ。
それなのに、赤線の矢印をたどると分かるように、具体的な対策として重点を置かれているのは、上記の有害な情報のみならず、「名誉毀損」「個人情報」に関するものだ。
ご丁寧に、「研究会では、これらの管理者による送信防止措置を促進する方法を検討」と書いてある…。
要は、官製の自主規制をさせて権力監視を防止しようと言うことだ。名目は、児童などの健全育成、しかし、実体は権力批判防止…。本当にせこい…。
第4回で検討される「インターネット上のコンテンツの評価システム」とは、まさに、何をもって名誉毀損になるか、何をもって(保護すべき)個人情報にあたるかを評価するシステムを設けようとする構想にほかならないと思われる。
すなわち、「はい、あなたのブログの記事はここが違いますから、マイナス5点ですよ。マイナス3点よりも低いブログへのアクセスは今後パソコンに事前に設置されるフィルタリングソフトによって防止されますよ~」てなもんだ。
この研究会は、今後、
第5回(平成20 年3月下旬~4月上旬)テーマ:中間報告骨子・その他の論点(調査結果等)
を経て、
第6回(平成20 年4月中めど)で早くも、中間報告取りまとめされることになっている。
表現の自由を規制するにあたって、なんたる拙速ぶりか!
第5回、第6回に出席できる人はどんどん出席し、メンバーが表現の自由を軽視するような発言をしたら、きちんと追求してほしい。
そして、中間とりまとめに対しては、言うべきことを言っておかないと、青少年保護を名目にネット上の言論の自由が封殺されかねない。そういう意味では例えは悪いが、人権擁護法案よりもネット上の言論にとっては危険な研究会だと思われる。
要注意だ!!
※1:http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/internet_illegal/080227_1.html
※2:http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/internet_illegal/pdf/071126_2_si3.pdf
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。
なお、こちらで(←クリック)、350円、1000万人寄付運動を展開していましたが、井原氏落選の結果を受けてペンディング状態です(こちら参照)。バナーは、SOBAさんの提供です。手のひらに何も乗っていない猫の手には、実は、知恵、呼びかける力など賛同するパワーが乗っているということです。まさに、今回の運動にぴったりですね。
1月17日にはNPJ/PEOPLE’S PRESS設立記念集会を開催し、多くの方に来場いただきました。ありがとうございました。近く、生中継していただいたアワープラネットTVでオンデマンド放送される予定です(http://www.ourplanet-tv.org/whats/2008/20080117_17.html)。
この評価システムは相当くせ者っぽい。というのも、上の図を見てほしい。上の図は、同研究会において、総務省が「インターネット上の違法・有害情報に関する
総務省の取組について」と題して作成し、配布した資料だ( ※2)。
この資料を見ると、研究会の目的は、赤線を引いたところに書いてあるように、「児童ポルノ」「麻薬販売」「アダルト画像」「暴力的画像」「爆発物の製造・使用」「自殺等を誘発する情報」などに対するプロバイダなどの自主的対策を支援することにあるはずだ。
それなのに、赤線の矢印をたどると分かるように、具体的な対策として重点を置かれているのは、上記の有害な情報のみならず、「名誉毀損」「個人情報」に関するものだ。
ご丁寧に、「研究会では、これらの管理者による送信防止措置を促進する方法を検討」と書いてある…。
要は、官製の自主規制をさせて権力監視を防止しようと言うことだ。名目は、児童などの健全育成、しかし、実体は権力批判防止…。本当にせこい…。
第4回で検討される「インターネット上のコンテンツの評価システム」とは、まさに、何をもって名誉毀損になるか、何をもって(保護すべき)個人情報にあたるかを評価するシステムを設けようとする構想にほかならないと思われる。
すなわち、「はい、あなたのブログの記事はここが違いますから、マイナス5点ですよ。マイナス3点よりも低いブログへのアクセスは今後パソコンに事前に設置されるフィルタリングソフトによって防止されますよ~」てなもんだ。
この研究会は、今後、
第5回(平成20 年3月下旬~4月上旬)テーマ:中間報告骨子・その他の論点(調査結果等)
を経て、
第6回(平成20 年4月中めど)で早くも、中間報告取りまとめされることになっている。
表現の自由を規制するにあたって、なんたる拙速ぶりか!
第5回、第6回に出席できる人はどんどん出席し、メンバーが表現の自由を軽視するような発言をしたら、きちんと追求してほしい。
そして、中間とりまとめに対しては、言うべきことを言っておかないと、青少年保護を名目にネット上の言論の自由が封殺されかねない。そういう意味では例えは悪いが、人権擁護法案よりもネット上の言論にとっては危険な研究会だと思われる。
要注意だ!!
※1:http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/internet_illegal/080227_1.html
※2:http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/internet_illegal/pdf/071126_2_si3.pdf
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。
なお、こちらで(←クリック)、350円、1000万人寄付運動を展開していましたが、井原氏落選の結果を受けてペンディング状態です(こちら参照)。バナーは、SOBAさんの提供です。手のひらに何も乗っていない猫の手には、実は、知恵、呼びかける力など賛同するパワーが乗っているということです。まさに、今回の運動にぴったりですね。
1月17日にはNPJ/PEOPLE’S PRESS設立記念集会を開催し、多くの方に来場いただきました。ありがとうございました。近く、生中継していただいたアワープラネットTVでオンデマンド放送される予定です(http://www.ourplanet-tv.org/whats/2008/20080117_17.html)。
例えば、沖縄の米兵暴行事件でセカンドレイプを推進したヒトほど、(自分が「仕事をしてる!」って実績証明の意味か何かで)児童ポルノを、容易に冤罪デッチ上げに使えそうな位、抽象的でキツイ縛りを掛けようとするって。
詰まり、現実の犯罪に寛容な、若しくは寧ろ推進する立場を、代償作用のように誤魔化す仕掛けが、反民主主義的な異様な立法を招くんじゃないかって言う。
割と靖国原理主義派の色んな事に共通する事象じゃないかと思うんですけどね…?ネット右翼とか。
アメブロからはgooブログにトラックバックが通らなくなったようですので、こちらでお知らせします。
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10075953180.html
ちょうどこの検討会当日にあたる日、「総務省が携帯のフィルタリングをホワイトリスト方式からブラックリスト方式に変える」ことによって、アクセス制限が緩和することを前面に出した日経記事を読み、何か他の問題もありそうだと思っていました。
たとえば私がブログ記事を書いてて特に、メディアやネットですらほとんど報じられない重要なことを書いたような時に、スパムコメ・TB・メールが大幅に増えるという特徴がはっきり見られます。
これが何を意味するかですが、記事の内容によってそういったスパムの数が極端に違うということは、アダルトサイト等が無差別に送信してるようなもんじゃなく、嫌がらせ目的でそのターゲットに対してやってるということが明らかです。
中には、そういったアダルトの宣伝のような文章の中に、私が記事で書いてる言葉を意識的にもじってる場合もあり、おそらく「こんなことを書くな!」という権力者側からの警告の一つじゃないかという風に感じています。
つまり、そういったスパムのうちのかなりの部分は権力者側の下請け組織のようなところが発してるものということになり、そのことから考えてそれ以外の普段の迷惑メール等にしても、もしかすると、個人情報監視作りの法律作りのためのヤラセの可能性すらあると思われます。
たとえば、イラクを攻撃するために911テロの自作自演を起こしたとか、
さらにイラクに米軍が留まる口実作りのために、毎日のようにアルカイダの仕業と言って自作自演テロをやってるように・・・
あるいは日本国内においても、結構頻繁に残虐な事件等起こっているのも、共謀罪はじめいろんな取締り法案を成立させる目的の自作自演の可能性も多分に考えられると思います。
実際そういった事件で、多勢の無実の人たちが冤罪で有罪にされたりもしているし・・・
こういったことに関連したことは米国の機密解除文書にもはっきり書かれてるものもいくつかあり、たとえば、
国家安全保障会議議事録録-46 (Exhibit 10 of U.S. Supreme Court Case No.00-9587)には、
「CIAの極秘特殊作戦を行うことによって、アフリカ黒人の間に不信感や敵意をもたせ、アメリカとその友好国の思惑に反対する国家の指導者や、そのグループに分裂を引き起こさせなければならない」
などの文章もあって、「ルワンダの大虐殺」なんかはその典型といえるでしょうね。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008030102091689.html
反カルトの紀藤正樹弁護士の助力も得て無罪を勝ち取ったが、少なくとも今回の判決が示した法理論を確定できなければ、ネットでの異議申し立ての権利は守れない。
政治ブロガーなる方々の関心が低いのはどういうわけだ?