情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

泥のケーキを食べさせて平気な人々~サミットがもたらした格差世界

2008-06-23 07:42:51 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 東京新聞は6月23日から「食糧戦線 危機の実相」というタイトルでの連載を始めた。初日はハイチが食べ物の生産から消費までの構造を変えられたうえ、外資撤退による元農民の失業、新しい主流の主食である米の暴騰などによって生じた悲惨な事態が紹介されている。

【泥を練って乾かした「ケーキ」が売られていた。一枚2.5グールド。】【地元住民は輸出用の顔料と説明。食糧危機悪化後、食料品と並んで売られるようになったという。】売り子は、【「一日2、30個売れる。水と一緒に胃に流し込むと、空腹感がなくなるって聞いたわ」と恥ずかしそうに答えた。】

 世界銀行の調査によると、貧しい国への援助には利息がついて返済額が膨れあがり、1年単位では貧しい国からの返済額の方が貧しい国への援助額を上回る状況が続いているという。

 また、アフリカは1970年から2002年まで5400億ドルを借りたが、すでに5500億円を返済している。それにもかかわらず、高金利のせいで3000億ドルもの債務が残っているという。

 援助の中には、援助する側の都合でなされたものも多い。ノルウェー政府は、自国の造船業を救うために途上国へ行った船舶輸出に関する援助に関するエジプトなどが負っている債務訳8000万ドルを一方的かつ無条件に帳消しにしたという。

 消費者事件では、少し前から「貸し手責任」がクローズアップされている。貧しい国への援助についても、国家的な「貸し手責任」を追及しなければならないように思う。

 最大の債権国日本の有権者として、泥ケーキを食べさせている責任を免れることはできないはずだ。

 画像の冊子は、アジア太平洋資料センターが発行した「280億円はたったの4日分にすぎない」というパンフレット。同センターのウェブサイト(http://www.parc-jp.org/teigen/index.html)には、「『援助』のオカネはどこ行った?~G7があえて触れないデキゴト」などの冊子も紹介されている。


 なお、週末はグリーンピースの追っかけをしてきました。夜行バスでの行き帰りは結構厳しかった。この往復で、同じ路線でもバスの新旧によって身動きがとれるのと、とれないのとがあることを発見した。夜行バスを利用されようとしている方はご注意!



【PR】






★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
蛇足ではございますが…。 (田仁)
2008-06-23 14:40:16
泥は、クッキーだそうでございます。
中国の一部にも、(普通だと下痢って余計に体力消耗しますが)食べても腹を壊さない泥と言うのはあり、ミネラル分以外の栄養素はありませんが、食べる人も居ます。
大概あんな、白くてキメの細かい泥(若しくは軟らかい岩石)ですね。
しかし、元来普通に食べ物を食べるべきで、あくまで元々ミネラルの補助食品に過ぎず、チャンと食料品が行渡らない現状はおかしい!とのご指摘はその通りですが。
返信する
Unknown (真実)
2008-06-23 14:50:45
日本はこれから数年後には一部の人間を除いて必ず食糧難で飢えに苦しむことになるでしょう!
この一部の人間とは言わなくてもおわかりになると思いますがね…
返信する