情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

inmate locator で受刑者のデータ公開の国アメリカと所在すら確認できない国日本

2009-01-30 20:40:35 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 米国には、inmate locator(受刑者検索)っていうのがあって、だれでもインターネットで受刑者の所在を確認することができるっていうのは知っていたが、改めてアクセスしたところ、受刑者の住所や年収のデータが有料で販売されていることを知って唖然。受刑者にはプライバシーはないのか…。

 試しに、http://www.theinmatelocator.com/ で州を選んで、tanakaとか、suzukiとか、入れてみると、結構ヒットする。つまり、フルネームが分からなくても、受刑者を捜すことが出来るわけだ。さらに、あれこれアクセスしていくと、住所や年収のデータを売るサイトや受刑者を顔写真付きで紹介するサイト(恋人募集サイト)などまであって、かなりびっくり。

 他方、日本の刑務所はというと、先日、某刑務所に受刑者への面会を事前に申し出たら、電話ではその人がいるかどうかさえ、答えられないとの冷たいお言葉だった。実際に刑務所まで足を運んだ上でないと答えられないというのだ。

 まぁ、事前に面会に行く日を伝えていたから、支障はなかったが、あまりのガードの堅さにびっくり。これでは、社会から完全に隔離されているって感じ。

 それに引き替え、恋人募集サイトまである米国の受刑者は、社会とのつながりを維持しつつ、社会復帰を目指すことが出来そうだ。とはいえ、やはり、プライバシーが…。

 アクセス確保とプライバシー保護のバランスは難しいね…。日本もアメリカも行きすぎかなぁ…。

 





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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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