週中の休日、渋谷文化村にミレイ展を見に行って来ました。有名なオフィーリアというタイトルの絵のポスターだけの情報で行こう、と思ったのですが、イギリス、ヴィクトリア朝(1800年代)の代表的画家の一人だったんですね。
そのオフィーリアはあのハムレットから来ているのは当然として、若い頃の若干こなれていない時の絵から、大家として肖像画や風景画まで、またシチュエーションストーリーまで幅広くこなす実力をたっぷり楽しみました。それぞれの絵が描かれた背景、状況、生きている人間の感情を直接訴えかけて来る迫力が凄かったです。特にお説教シリーズのミレイのお嬢ちゃん、本当に可愛いです。愛情をしみじみ感じました。19Cと時代が近い、っていうファクターはあるでしょうが。
残念だったのは、光線の加減と人混みで描きこまれた植物やディテールをじっくり見ることが出来なかったこと。
絵がきれい、可愛い、というところで若い女性+渋谷というロケーション。混むかな、と思っていったらやっぱり、でした。絵を覗き込んだり、指す指先が当たりそうになったり、とアテンドしている学芸員の方々は大変。とはいえ、なかなか日本では注目されないイギリスの画家。ロンドンが私にとって遠くなっている昨今なのですが、次の機会にはテートにも足を向けるか、と考えた次第です。