シモキタのtokyoboy

下北沢に居を構える初老オジのエクスサイズ、呑み歩き、美術館巡りなどの備忘録生活記録ブログ、含む膝蓋骨骨折リハビリ記録。

マッキアイオーリ展

2010-02-28 | アート・文化

Photo 2010年3月14日まで東京都庭園美術館で開催中の表記展覧会はイタリアの印象派、フランスのバルビゾン派=印象派の先駆けとも連絡を取り合っていたとも言われるマッキアイオーリ派に注目した企画展です。

結論から言えば、凄く面白い展示でした。彼らの作品に強く魅かれた、ということですね^^

時代的には1848~60年代、イタリアの統一戦争と時期を共にし、志願兵に参加した画家も多く、そういった時代背景の元にフィレンツエにあるカフェ・ミケランジェロ(当時)に集っていた画家達の運動だったそうです。

展示されていた作品の多くはフィレンツエにある”Palazzo Pitti”に所蔵されています。ここの”Gallery of Modern Art"にこのマッキアイオーリ(Macchiaioli)派の作品が展示されているとか…完全に次回フィレンツエ訪問用メモであります^^;

マッキアイオーリはイタリア語のmacchie=spot、染み、から来ているとか。従来の画法でも瞬間的にモチーフの色合いとかを掴むのに筆でドットで色を残し、最終的に仕上げていく、というテクニックがあったものを、この画家集団はその時点でモチーフの”印象”を描き上げていく、という手法を議論しつつ磨いていったため、このように呼ばれるようになったそうです。

まあ、自分達でも”時代の染み”的に扱われるのを良し、としていたそうですから宜しいのでしょう。展示にその”ペナルティとして彼らの作品は客からは不評で余り買われなかった”と記述がありました

一通り拝見した後で気に入った作家は、庭園美術館側でもマッキアイオーリ派の中心画家として扱っていました。以下の3人がそれだったのですが:

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  • ジョヴァンニ・ファットーリ(Giovanni Fattori) 牛さんとかの家畜、農場風景などの作品。家畜、農作業などに近代資本主義、搾取などの時代背景を写した。 
  • テレマコ・シニョリーニ(Telemaco Signorini) 町の風景を切り取るような写実的な作品。ちょっとした街と住民の姿、乃至は白い壁と馬といった何げない風景の中にある”印象”を計算深く埋め込む。
  • シルヴェストロ・レーガ(Silvestro Lega) 肖像画に秀でた作家。必ずしも写実でなくダイナミックに人柄を投影した作品を作る。
  • 以上、tokyoboyによる全く事前知識無しの論評でしたm(_)m

    Lega01この”にわか評論家”、今回の一押しは2点ありました。

    1つは前述のレーガの作品で目玉的には扱われていない肖像画2点。特に左の「農民の娘」に魅かれましたねえ。

    レーガが住んでいた町で何回もモデルを依頼した女性、なんだそうですが、人柄含めなんかいいなあ、と思わせてくれます。

    で、もう1つはEugenio CecconiのCommune di Livorno(リボルノの古着回収人)という次の作品。マッキアイオーリ派としては最後の時期に加わった若手画家、ということでこの企画展の狙いとして重要には扱わなかったのでしょうが、展示の最後の方で目立っていました。

    Cecconieugenio_commune_di_livorno_3 雰囲気も出ていて凄いなあ、と絵の前に結構長く立ち竦んでしまいました^^

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    雨の東京マラソン

    2010-02-28 | スポーツ

    一般参加者は随分前からウエアを預けて、雨の中スタートを待つのでしょうから大変だったでしょうね…

    来年(て言うか今年か)申し込み、まあ当たらないでしょうが、を考えちゃう寒い日曜朝です。

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    MSC:マルチメディア・スーパー・コリドー 空撮シリーズVol42

    2010-02-27 | 空撮: 1万メートル上空から見下ろせば

    Ldn_sf_hcmc_050 Ldn_sf_hcmc_051

    Ldn_sf_hcmc_052

    最初のランドマークはKL(クアラルンプール)のタワーですが、次の2枚は同国際空港を飛び立って直後のものです。

    KLの国際空港は以前は都心に近かったのですが、マハティール前首相が提唱したマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC) プロジェクトに付随してその近くに新空港が建設されました。従い、離陸後見える風景はMSCとなります。

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    東郷神社

    2010-02-27 | 近所のランドマーク

    P1020013 NHK、「坂の上の雲」で登場された東郷元帥。渡哲也さん演じる彼は国際法のエキスパート、ということになっていました。日露戦争、バルチック艦隊を破った功績を持って軍神としてこちらに祭られています。

    物凄い頻度と回数で周辺道路を40年以上動き回っているtokyoboy、実は中に入るのはこれが初めて。表参道を上がったジョギングの帰り、神宮前の住宅街を下り、明治通り沿いの参道からお邪魔しました。

    P1020014 P1020015

    境内に入ると第一駆逐艦隊が贈った塔や中国風の九曲橋などがあります。

    かなりの広さの敷地なんですね。

    P1020016 P1020017

    本殿の前にこの日は茅の輪がありましたが、回り方を知っている人はtokyoboy以外皆無でしたね

    左、右回りと茅の輪を潜ってからお参り。天気にも恵まれた、新年の東郷神社リポートでした^^

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    五島美術館:「館蔵 茶道具取合せ展」 ぐるっとVol26

    2010-02-26 | ぐるっとパス2009

    P1100001 P1100002

    ジョギングはおろか歩くのも大変、というコンディションとなったとある週末の朝、スロースタートと車で行ける施設を考え、昨年に続いてこちらに訪問することにしました。シモキタからはナビ的には6kmちょい、公共交通機関ではかなり面倒臭い移動になりますが、車だと20分掛からなかったですね。

    展示は所蔵品の中から茶道関連のものが選ばれ、tokyoboy、お茶は全くの門外漢ながら、特に茶碗の美しさはグッと迫ってきました。

    本阿弥光悦さんの作品が2点ありましたが、いずれも凄い出来でしたねえ。

    P1100003 P1100004

    P1100006 P1100007 一連の写真はその後、お庭を回った様子です。確か庭園のみの入場料、という設定もあったと思いますが、散歩には絶好です。今回は鴛鴦が可愛かったです^^

    P1100008 P1100009_2

    最後に、五島家、東急グループが作り上げた二子多摩川の遠景を。

    というこちらの入場料は700円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計15,630円となりました。

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    2010-02-26 | うんちく・小ネタ

    いよいよバンクーバー・オリンピック女子フィギュアですが、浅田選手の曲、ラフマニノフの「鐘」、この記事でお邪魔した昭和館のニュース・ビデオ、暗い話題の場合に何時も背景で流れていました。

    戦前から日本で知られた曲なんですね。今回暗いことにならなければいいんですが…

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    小村雪岱

    2010-02-25 | うんちく・小ネタ

    01 最近とても気になる大正年代に画家、装幀家、挿絵画家、舞台装置設計家etcで活躍された小村雪岱さん。

    埼玉県立近代美術館で行われた企画展に訪問した際疑問だった”あの直線を日本画家としてどう引いたのか”という点はその後購入した「芸術新潮2010年2月号」で雪岱の甥さんが同様の質問(烏口とか道具を使っているのか?)を彼にした時”そういう修行をしているから”という答えを受けた、ということで、フリーハンドだったんだ、と知りました。

    そんなこんな、で色々ググっている最中、こんな松岡正剛さんのブログ「千夜千冊」の1章を見つけました。

    星川清司さんという方の『小村雪岱』(1996 平凡社)という本を紹介されているんですが、この記事だけでもかなりのことを知ることが出来ます。また、同ブログではこの章で泉鏡花の「日本橋」、そう鏡花と雪岱の最初のコラボ作品、も紹介されています。そこでは、”『日本橋』は雪岱の絵のように感想することが、まずは前提なのである”と松岡さんは述べています。

    対象となる文学作品を完璧に理解し、そこから”昭和の春信”と謳われる筆力で挿絵や装禎、デザインを行う… うん、やっぱり凄い。

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    リビア人民局 大使館シリーズVol11

    2010-02-25 | 大使館シリーズ

    P1240001 P1240004

    代官山、八幡通りから少し入ったところにあるこちら。

    本シリーズは在東京の各国大使館を紹介方々、tokoyoboyのその国に関して経験したことを備忘録的に披露する、という企画物?なのですが、この国に関しては全くno idea!

    HPもお持ちではないようで、金曜日は休み、とビザ取得の手続き時間も短い、ということは分かりました。まあ、個人的に使うことはなさそうな情報ではあります。

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    富士見坂 (谷中)

    2010-02-24 | まち歩き

    P2070006 P2070007

    最近ダイヤモンド富士、でTVでも紹介されたこの坂

    ロケーションは西日暮里の駅から諏方神社の方に坂を上がり、通り過ぎたところで右を見る、ですかね。谷中銀座の方から上がると見つけ辛いかな。

    tokyoboyにとっては、この坂は実は中学・高校と坂ダッシュのトレーニングで週に1回は来ていた場所。何せ車が来ませんから安心して走れたんですが、今はカメラマンの三脚が邪魔かも。

    P2070008

    で、この日、写真を拡大してご覧下さい。富士山が見えています

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    中華三大名店 新宿東口編

    2010-02-24 | B級?グルメ

    埋め込まれた店名がSEOに合致か、意外な検索ヒットを飛ばす本シリーズ.。今回は新宿東口方面からのピックです^^


    「東順永」さん (新宿5丁目)


    新宿御苑の方に確か本店があるのですが、今回紹介はパークシティ伊勢丹の裏、というロケーションのこちらです。

    何が好きか、ってジャガイモの冷菜と水餃子。そして当たり外れのないその他料理、となります。新宿ゴールデン街で開催?の展覧会に招待された時、こちらで山ほど水餃子を準備頂き、差し入れで持って行って好評だったのを覚えています。

    ””””””””””””””””

    (2011.05) 記事アップ以来1年余、何回こちらにお邪魔したかな?

    Dvc00001 Dvc00002

    ということで、最新の訪問から。

    豆苗の炒め物とセロリと湯葉の前菜です。


    「上海小吃」さん (歌舞伎町)


    ディープ、という形容詞しか思い付かないこちら。確か金城 武の「不夜城」でもフューチャーされた”とても”怪しい路地にあります。季節の上海蟹など、陽澄湖産だからではないのでしょううが、安い半面、本場そのものの料理もちょいと値は張りますが楽しめるお店です。

    まあ、綺麗な場所が好きな若い女性とか”絶対”無理ですが、女性マネージャーの指示を半分位(全部聞いていると場所柄から信じられない請求になりますよ、まあその分ちゃんと食べているんですけどね)聞いてオーダーするといい感じです^^

    ””””””””””””””

    2010上海蟹シーズン、恒例で行きましたが、写真ありましぇん…


    「川香苑」さん (歌舞伎町)


    ここは歌舞伎町といっても靖国通りからちょいと入った位なんで初心者向き?いつの間にか食べログでも高得点の四川料理屋と認識されてしまったので入店し辛くなっているかも知れません。

    ここで面白いのはカウンターの横、非常扉が開いていることが多く、雑踏を歩く人たちを見ながらそこそこの質の四川が食べられるところ。味は好みがありますが、ディープ好きのtokyoboyが安全を気にする方々と、といった時妥協点としては良い感じかな^^

    *******

    と、まあ三大と銘打っているんで取り合えず3つ選びましたが、東口という土地柄夜の巷で働いている中国人女性のニーズに支えられて結構な数の”日本語が通じ辛い”美味しい、リーズナブルな中華料理屋さんがある地域です。

    で、最後に付録。そんな中、厨房は中国語だけどお客は完全に日本人サラリーマン、使われ方は殆ど居酒屋、という「大連 (大久保)」さんも(なかなか足を向けられないけど)気に入っています^^;

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