こ、これは…
昨年夏にはニッパハットの小屋があった近代美術館前庭にこのハイレグ
チケット売り場には珍しく短いとはいえ列が
ここで言われる「ヤゲオ財団」とは台湾系の現代美術コレクション組織とのこと。
従って、台湾、メインランドなど中国系のアーティストのコレクションも多いとか。
*************************
美術館ファサードから普段ならあり得ない造作物で驚かし…
そしてフライヤーもこんな様子で普段の竹橋とは一線を画します
展示は、展示そのものは中国人作家を中心に現代アートのコレクションですから、ある意味で”創造の枠内”だったのですが、時折それぞれの作家の作品に”こんな理由で”破格の価格が付けられた、という説明が為され、
まあ、それが”世界の宝”という言い方につながるのですが、美術館とプライベート・コレクターの性格の差なども含め、現代アートシーンの裏側、を伝えたかったのですかね?
個人的には大好きなザオ・ウーキーさんのこれまで拝見しなかった作品群やらここ最近で新美術館や木場で見たグルスキーやフランシス・ベーコンの作品など見られてそれなりにハッピーでした
********************************
さて、日本画の展示が替わった、とのことで常設展へも。
前回訪問時は3階のコーナーは”The 川端龍子”だったのですが、今回は最近収集した明治期の日本画中心に展示が替わり、かなりの見応えでした
最初は4階、今回の収蔵品展、メインの展示の中で変わった鏑木清方の大作。
そして、その3階の日本画コーナーに移り、先ずはその前室にあった、高山辰雄さん「白翳」と、
丸木位里さん「臥龍梅」。
共に太い線で印象的な作品
そして、広いオーバルなスペースは、どうやら最近近代美術館が収蔵した江戸~明治期に活躍していたけど、現在のところでお名前が忘れ去れがちになっている、でもずっしり見応えのある画家の作品が
まあ、ぐるっとパスなどでかなりの美術展伺うここ数年ですので、ここに添付の作品以外にも、最近練馬区立で企画展のあった松林桂月さんなど、個人的には段々頭に入りつつあるお名前なんですが、
最初の作品は、その中で存じ上げなかった、「筆を選ばなかった」南画の”忘れ去れた巨匠”、小室翠雲「田家真味」と、
最近ではここ近代美術館で企画展も開かれ、馴染みも出来てきた「良い筆を使う」”線の魔術師←tokyoboy的造語です^^;、吉川霊華「離騒」
いずれも”日本画の巨匠”として明治~昭和期の日本画壇で中枢を占めた、と調べると知るのですが、どうして例えば竹内栖鳳さんらと今の違いが出るんですかね…
最後に、この時日比谷の出光美術館で企画展開催中だった富岡鉄斎「小黠大胆」。
彼についてはそちらへの訪問記をご覧ください。
********************************
さて、最後にご紹介は2階の小企画展スペースで開催していた「美術と印刷物」展。
添付は同スペース冒頭に置かれていた長尺の印刷物、一部分のコピー。
美術館が収集・保管するものは、コレクションとして扱われる作品だけではありません。図書館機能によって集められた、膨大な数の書籍・雑誌・カタログ・パンフレット・DMなどの印刷物も眠っているのです。展示を前提とする作品と比べて人目に触れる機会の少ないこれらの資料体に焦点を当ててみようというのが本展の目的です。
なんだそうな。
さて、長々とした本リポートでしたが、今回の企画展、入場料は1,200円。これが100円割引となって、ぐるっとパス効果は計1,800円となりました。