tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

水を分かち与える神と安産の神「吉野水分神社」(吉野町)/毎日新聞「やまとの神さま」(1)

2022年04月19日 | やまとの神さま(毎日新聞)
いよいよ新連載が始まった! NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は先週(2022.4.14)から毎週木曜日、毎日新聞奈良版「やまとの神さま」の連載をスタート。連載は全144回、初回は「水の神祭る世界遺産/吉野水分(みくまり)神社(吉野町)」、執筆されたのは姫路市在住の池内力(いけうち・ちから)さんだった。池内さんは遠方からせっせと奈良県に通われ、特に吉野には造詣が深い。では、記事全文を紹介する。

〈水の神祭る世界遺産〉
吉野水分(みくまり)神社は、山桜で有名な吉野山上千本の上方に位置しています。2004年には、ユネスコの世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つに登録されました。

楼門を入ると、右手に本殿、左手に拝殿、奥に幣殿(へいでん)があり、二つの回廊を含む6棟が重文に指定されています。本殿は三殿一棟造で、中央の正殿には天水分大神(あめのみくまりのおおかみ)、右殿には玉依姫命(たまよりひめのみこと)ほかの祭神、左殿には御子神(みこがみ)ほかの祭神が祭られています。

正殿に祭られている天水分大神は水を分かち与える神で、右殿は子守宮、左殿は子守若宮として信仰を集めています。現在の社殿は豊臣秀頼が再建したもので、秀吉が子守明神に祈ったことで生まれたことに由来しています。

右殿に祭られている木造玉依姫命神像は国宝に、木造天萬栲幡千幡姫命(あめのよろづたくはたちはたひめのみこと)神像は重文にそれぞれ指定されていますが、ご神体ですので非公開です。 なお、万葉集に詠まれた「み吉野の水分山」(⑦1130)を青根ヶ峰と考え、以前はその北斜面に鎮座していたと伝わっています。

近くの花矢倉(はなやぐら)からは龍門山地を背景に、金峯山寺蔵王堂、中千本、上千本などを一望することができます。(奈良まほろばソムリエの会会員 池内力)
 
(写真キャプション)
吉野水分神社本殿。右手前は境内社=吉野町で

(メモ欄)
(住 所)吉野町吉野山1612
(祭 神)天水分大神(正殿)
(交 通)近鉄吉野駅下車。隣接のロープウェイ千本口駅乗車、吉野山駅下車。徒歩約90分
(拝 観)境内自由
(駐車場)無料(2台程度)
(電 話)0746・32・3012

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 生駒駅南口の超人気イタリア... | トップ | おススメ、駅近!自家製麺蕎... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

やまとの神さま(毎日新聞)」カテゴリの最新記事