tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

般若寺のコスモス

2007年09月30日 | 写真
昨日(9/29)、コスモスを見ようと般若寺(奈良市般若寺町)を訪れた。

実は1週間前にも訪れたのだが、ほとんど花が咲いていなかったので出直したのだ。この日でも、まだ5分咲きといったところだった。

あいにくの小雨だったが、写真を撮るには都合が良い。お寺の近くに大型バス2台(彦根と岡山ナンバー)が横付けされていて驚いたが、ちょうど入れ違いだった。それにしても、ここのコスモスも有名になったものだ。

お寺では、開花時期に合わせて「金銅造 阿弥陀如来立像」(重文)を公開していた。日本一の大石塔である十三重石塔の中に秘蔵されていた白鳳時代の小さな仏さまが、1964(昭和39)年の大修理の際に発見されたのだ。750年間も秘蔵されていた計算になる。

子供のようにあどけない表情の仏さまだった。寺伝によれば、聖武天皇が平城京の鬼門を鎮護するために奉納されたものだそうだ。

ご本尊の文殊菩薩像も、初めて拝ませていただいた。獅子に乗った姿で、慶派の仏師・康俊の作だそうだ。

境内は、傘をさした参拝客がたくさん訪れていた。もし晴れていたら、身動きがとれなかったかも知れない。お向かいの植村牧場でも、プランターなどのコスモスが彩りを添えていた。あと1週間は花を楽しめそうなので、ぜひお訪ねいただきたい。
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コンラン卿のハンバーガー

2007年09月29日 | グルメガイド
上京の機会があったので(9/27)、東京ミッドタウン(港区赤坂)の「ボタニカ」で昼食をとった。

ここは、イギリスの家具・インテリアデザイナーとして著名なコンラン卿(サー・テレンス・コンラン)が展開するレストランの日本第1号店だ。フランス料理をベースに、イタリアンを取り入れた創作欧風料理を提供している。ガーデンテラスという建物の最上階(4階)にある。
http://e-food.jp/roppongi_blog/archives/2007/04/_botanica.html

さすがに店内は、洗練された雰囲気だ。黒とメタリックを組み合わせた色合いで、照明も間接照明を多用し、落ちついたイメージだ。木の床やテーブルが柔らかさを演出し、外光もうまく取り入れている。

このお店は大判のニューズレター(季刊)も発行していて、創刊号(07年春)には、コンラン卿へのインタビュー記事が出ていた。そこで彼は《「美しくデザインされた空間の中で、最高のサービスと最高の素材で作られた美味しい料理を提供する」という20年前にレストランをスタートした時と全く同じ目標や信念を我々は今もなお持ち続けています》《私は簡単で肩肘はらない料理が好きなんです》と語っている。
http://www.conran-restaurants.jp/

ランチメニューは「ハンバーガーランチ」(2500円)、「ランチA」(パスタがメイン・3800円)、「ボタニカランチ」(ローストビーフがメイン・6500円)の3種類。ランチAでは前菜とデザートが食べ放題だそうだが、こちらは時間の余裕のある時に再チャレンジすることにして、今回はハンバーガーを注文した。

まず出てきたのが、野菜たっぷりのミネストローネ・スープで、うす味で美味しい。ここに全粒粉のパン、バター代わりのオリーブ油、天然塩、ハーブ(水の入ったグラスに茎ごと差してある)がついてくる。

メインは写真のハンバーガーだ。バンス(パン)は隠れているが、ちゃんと2枚、種類の違うのが敷いてある。「並べ方を変えれば、立派なハンバーグランチになるな」と思いながら、フォークとナイフで食べた。

ハンバーグステーキが、とても美味しい(良い牛肉を使っているのだろう)。新鮮野菜も卵もベーコンも、ナイフで裂きながら食べたが、こんなご馳走ハンバーガーは初体験だ。わりと味が濃い(ケチャップなどの味がついている)ので、全粒粉パンを合わせながら食べると、すっかり満腹になった。食後のホットコーヒーも、香り高い素晴らしいものだった。

店員も愛想良く、私がカメラを持ってるのを見て、テラスに案内して下さった(テラス席は予約で満席だった)。遠くに東京タワーまで見渡せる見事な眺望だ。若いカップルや中年女性のグループが、談笑しながらランチに舌鼓を打っていた(半数以上がハンバーガーだった)。

なおビルの地下には姉妹店のパスタ料理店「ヌードルワークショップ」があり、ここも女性客で賑わっていた。

コンラン卿の《デザインされた空間と質の高い料理の見事なコラボレーション》を、いちどお試しいただきたい。
コメント (2)
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佐世保バーガー

2007年09月28日 | グルメガイド
以前、地元のグルメ情報を満載した「いぐいぐサイト」に、直径18cm、重さ500gの「佐世保バーガー」(860円)の話題が出ていた(07.4.8)。
http://www1.kcn.ne.jp/~iguchi/diary/diary/html/2007_04.html

管理者のいぐいぐさんは、イオン大日店(大阪府守口市)の「佐世保バーガーカフェ」まで行き、15分待って食べたそうで、とにかく「うまい」のだそうだ。評価も■■■▲(満点は■■■■■)と高い。それにしてもこのサイズは、マクドナルドのメガマック(350円 754kcal)をはるかに凌(しの)ぐ大きさだ。

この話を読んだ後になんばパークスに行くと、「浪花麺だらけ」のあった所(7階)に「コパランチ」というフードコートができていた。そこに「佐世保バーガー ビッグマン」という店が出ていたので、早速チャレンジしてみた。

注文したのは、この店イチ押しの「ベーコンエッグバーガー」(440円)だ。サイズはダブルバーガーほどで、特に驚くほどではない。たっぷりレタスにたっぷりベーコン、それに卵と甘口のマヨネーズソースがからんで、とても美味しかった。値段は高めだが、これなら許せる。私はこの時初めて「佐世保バーガー」の特徴はサイズでなく、具材やソースなのだと知った。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0006162458/M0042010004/

ネットで集めた情報を総合すると「佐世保バーガー」は、特定の店の特定の商品を指すのではないようだ。戦後、佐世保に進駐した米海軍相手に、本場のレシピで作られ売り出されたのが始まりだそうだ。その後佐世保市のプレ市制100周年事業の一環(2001年)として本格的にPRが始まったという。

さて先週の土曜日(9/22)、イオン高の原店(木津川市相楽台)で、大日店と同じ「佐世保バーガーカフェ」を見つけた(写真)。直径18cmの佐世保バーガーR(レギュラー)が860円、ドリンクRとセットで千円だった。

早速セットを注文し、待つこと10分足らずで超特大の佐世保バーガーと初対面した。エスカレーター横の休憩スペースに陣取ったが、これは食べにくい代物だ。うっかり傾けるとソースがポタポタ垂れてくる。格闘すること20分で、やっと平らげた。野菜とベーコンとマヨネーズソースの印象が強いハンバーガーで、確かにとても美味しい。
http://www.saseboburger.com/

最近はダイエットブームの反動か、この手のビッグサイズの食べ物がウケている。特大サイズのポッキーはもちろん、特大カップ麺、メガマック、ハッピープッチンプリンに大仏プリンetc、とあちこちで見かけるようになった。非日常の食べ物として、たまにチャレンジするのはストレス解消にも役立つのだろう。いちどお試しいただきたい。
コメント (4)
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三たてそば 春知

2007年09月27日 | グルメガイド
噂の「春知(しゅんち)」に行ってきた。この店は「あまから手帖」編集長ご推薦の名店である。
http://www.hensyucho.pref.nara.jp/index.php?act=dtl&id=3393

県のホームページ「あの編集長が選ぶ 奈良の魅力再発見!」で知ったのだが、他にもこの店を推す人は多い。大阪堂島にあった店が、わざわざここへ引っ越してきたのだ。しかし、どうも行きにくそうなので敬遠していた。何しろ生駒山の中腹、暗峠(くらがりとうげ)沿いにあるのだ。この道は、かつては暗越(くらがりごえ)奈良街道といって、東大阪から奈良市(砂茶屋)を結ぶ主要街道だった。ただし、暗くて狭い道のイメージだ。

躊躇しているうち、食べた人から「美味しかった」という声をあまり多く聞くので、平日(9/25)に休暇が取れた機会に、思い切って家内の軽四輪を駆って訪ねることにした。

行ってみると、南生駒から舗装道路をすいすいと登った、ごく近いところだった。暗峠の東側に広い道ができていたのだ。狭かったのは店の前と駐車場の入口くらいで、さすがにこの駐車場に入る時は軽四の有り難みを感じた。だが入ってみるとベンツが停まっていて驚いた。運転技術さえあれば、ちゃんと入るのだ。

あらかじめ電話で席を確保しておいたので、店に入るとすぐ席に案内してもらえた。平日の午後2時近い時間帯だったにもかかわらず、店は満席だった。早速「ざる蕎麦」(800円)と「蕎麦ご飯」(300円)を注文。

出てきたそばは、看板通りの三たて(挽きたて、打ちたて、湯がきたて)の「自家製粉石臼挽き生粉(きこ)打ち」、手打ちの十割蕎麦だ。なお生粉打ちとは、つなぎ一切なし(水だけで打つ)という意味だ。噛むとそばの旨みと香りが、じんわりとにじみ出す。

「蕎麦ご飯」がとても美味しいのにも驚いた。そばの実が入った炊き込みご飯だが、入店したときからダシの良い匂いが漂っていたが、これだったのだ。そば屋で満腹になることはめったにないのだが、この日は1100円で満腹になった。あ~満足。

周囲を見渡すと、たいてい蕎麦会席(2人以上で予約。1600円~)を食べていた。見た目もきれいな蕎麦づくしの御膳だ。どうやらここの店は、そばのソロより、アンサンブルが特徴のようだ。あとで同僚に聞くと、1か月前にこの会席を予約しようとても「2か月前から予約で一杯なので」と断られたそうだ(土曜昼の場合)。民家を改造したお店や庭の風情も素晴らしい。
http://www.geocities.jp/sobaya_shunchi/

食後に生駒山上近くまでドライブすると「風舞(かざまい)」という、知る人ぞ知るうどん屋さんがあった。次はここにチャレンジしてみようっと。
http://www.ikomawaiwai.com/kazamai/
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らふぁえろ御膳コース

2007年09月26日 | グルメガイド
昨日(9/25)の奈良新聞に、塩なし糠床(ぬかどこ)「ハッコーはる」が紹介されていた。

塩を使わず、素材本来の風味を生かした糠漬けが楽しめるというその糠床は、糠の呼吸にこだわった信楽焼の壷(直径30cm、高さ22cm)とセットされていて、お値段は3万円だそうだ(総重量は約6kg、送料無料)。
http://www.nara-np.co.jp/n_eco/070925/eco070925a.shtml

この「ハッコーはる」を考案・販売されている森恵以子さんは、発酵薬膳料理「らふぁえろ」を出店されている。ここでは、塩なし糠床に漬けた素材を調理して「らふぁえろ御膳コース」(2000円)として提供している。

この店は猿沢池畔、おなじみ魚佐旅館の向かいにある。20坪ほどのスペースに大きな桜のテーブルをデンと据え、椅子の代わりにソファーを置いている(10席)。

このコースを注文して、まず出てきたのが写真のサーモン(糠漬を焼いたもの)と山芋まんじゅうだ(結構大きい)。どちらにもほんのりと糠漬の味が染みて、美味しい。糠には豚・鶏肉や野菜も漬けるが、森さんのお薦めは卵だという。

コースのこの後は、糠漬卵の茶碗蒸し(卵豆腐)、海老団子の入ったにゅうめん、卵かけご飯、漬物(5種類の野菜)が出てきた。特に卵かけご飯は、卵に糠の味がついているので、醤油なしで十分美味しかった(不思議だ)。

発酵食品が体に良いのは、「発酵仮面」小泉武夫教授を持ち出すまでもなく周知の事実であるが、糠漬だけでこんなにバラエティ豊かな料理ができるとは、驚きだ。森さんは《さまざまな病気やアレルギーがまん延する中、自然の味を大切にしてほしい》と語っている(9/25付奈良新聞)。いちどお試しを。

※「らふぁえろ」 奈良市今御門町21-1(0742-24-0789)営業時間 10:00~21:00 火曜休
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