tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

庭の山茶花

2005年11月28日 | 日々是雑感
自宅の庭の山茶花(さざんか)が咲き始めた。

早速、開き始めたばかりの花と蕾をカメラに収めた。

年賀状に使うために撮ったのだが、家内によれば、南天や椿と違って、山茶花はあまり慶事には使わないそうだ。

残念だなぁと思ったので、プログに貼り、諦めがつくまで見続けることにした。

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本薬師寺跡

2005年11月27日 | 日々是雑感
本薬師寺跡(もとやくしじあと 橿原市城殿町)を訪ねた。奈良市にある「薬師寺」の前身で、藤原京に建てられた寺だ。

金堂跡に民家と小さなお堂が建ち、境内には立派な礎石が並ぶ。写真は、その傍らにある卒塔婆石である。

堂塔伽藍すべてが失われた古寺の跡だが、一歩足を踏み入れると、歴史に裏打ちされた厳かな雰囲気をヒリヒリと肌に感じる。

今の季節はひっそりと静まっているが、夏にもなると周辺が紫のホテイアオイの群落に埋め尽くされ、多くの人が訪れる絶好の観光スポットとなる。

今日は地元の銀行が主催するウォーキングで立ち寄ったのだが、団体が訪れたひと時が過ぎ去ると、あっという間にもとの静寂を取り戻していた。
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錦秋

2005年11月26日 | 日々是雑感
所用で大阪へ出たついでに、箕面公園に寄ってきた。テレビで「紅葉が見頃」と報じていたからだ。

11月に入ってから、紅葉を求めて奈良や京都のあちこちを訪ねてみたが、真っ赤に染まったカエデには、まだお目にかかっていなかった。せいぜいオレンジ色で、それなら紅葉でなくて橙葉(とうよう)だ。温暖化のせいか、色づき始めるのも遅かった。

石橋駅を出た阪急電車は、紅葉を求めるハイカーで満員だった。箕面駅では、駅員がコース案内図を配っている。これを一枚もらい、箕面大滝への道をたどった。

歩き進むうち、次第に色づきが良くなってくる。期待に胸をふくらませていると、川べりでついに真紅のカエデを発見。やっとホンモノの紅葉にめぐり会えた!

その後はあちこちで、青や黄色に混じって、鮮やかな赤いカエデが顔を出す。すべての木が紅葉しているわけではないが、木によって色が違うのも、きれいだ。

時間の都合上、箕面寺(瀧安寺)でこの写真を撮って折り返したが、駅から来る人の波は途切れることがない。さすが大阪だ。

やれやれ、やっとこれで胸のつかえが下りた。今朝の新聞(朝日新聞奈良版)によれば、奈良では12月初旬まで見頃が続くそうだから、また出かけてみよう。
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祭りの夜

2005年11月23日 | 日々是雑感
大阪市中央区にある道修町(どしょうまち)は、江戸時代から続く「薬のまち」だ。ここに少彦名(すくなひこな)神社がある。

お祭りするのは日本の薬祖神、少彦名命(すくなひこなのみこと)と、古代中国の統治者で医薬を司った神農氏(しんのうし)だ。

この神社の大祭が「神農祭」(しんのうさい)で、毎年11月22日と23日に行われる。大阪の祭りは「十日戎(えびす)」に始まり神農祭で終わるので、大阪の「とめの祭り」とも呼ばれ、毎年5万人以上が訪れるという。

たまたま手にした雑誌でこの祭りを知り、22日、会社の帰りに訪ねてみた。

着いたのは午後7時半過ぎだったが、境内では参拝客が4列になって並んでいた。老若男女、道路にはみ出すほどの人だかりだ。拝んだ後は、病除祈願のお守り「張り子の虎」のついた笹飾りを求める人も多かった。巫女さんが鈴を振ってお祓いもしている。

町内のあちこちに辻提灯や大きな笹飾りが立てられ、まるでクリスマスツリーだ。露店はずらり、2~300mほど立ち並んでいた。テーブル席のある大きな屋台では、背広姿のサラリーマンたちがフライドチキンやおでんを突つきながらビールを飲んでいる。

町内に何軒か、土蔵のついた黒壁の商家があった。ふと学生時代、下宿を求めて道修町の町家を訪ねたことを思い出した。女将さんによれば、そこはもともと大きな薬種商で、戦災で焼け残ったものの、すでに商売はやめて下宿屋をしているという話だった。それも、もう約30前の出来事になってしまった。

それにしても、こんな賑やかな祭りがこの時期、江戸時代から営々と催され続けてきたとは驚きだし、とても嬉しい。

なぜ嬉しいかといえば、11月22日は、私の誕生日だからだ。
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柿の味

2005年11月20日 | 日々是雑感
今年も実家から柿が届いた。富有柿(ふゆがき)という品種で、郷里の名物だ。すでに1か月前に、平核無(ひらたねなし)という柿が届いていたのだが、これは渋を抜いた合わせ柿だ。

平核無も悪くないが、実がやや柔らか過ぎ、甘さがくどい。富有柿の甘さは、ほんのりとしていてあとを引く。シャキシャキした食感で、歯ごたえ抜群だ。

小学校高学年の頃、通学路の段々畑に「日本一 九度山の富有柿」という大きな看板が建った。誇るものなど何もないと思っていた和歌山県の片田舎に、日本一のものがあったというのは、驚きであったし嬉しくもあった。

40歳を越えた頃から、柿を好んで食べるようになった。それまで実家からもらった柿は、自分ではほとんど食べていなかったのだ。それを母に告げると「トシをとったら、柿が好きになるらしいよ」と言われてしまった。

実家には柿畑があり、家族揃って柿を取りに行き、その場で食べた記憶もある。柿が嫌いではなかったはずだ。その話を持ち出すと母は「あんたがいくらでも柿を欲しがるので、お祖母ちゃんが、これは渋柿やで、と言いきかせてたよ」と言う。

柿は消化があまり良くなく、体を冷やすので、子供が食べ過ぎては良くないとの躾だったようだ。だが、その躾がもとで30年以上もこんな美味しい果物を遠ざけていたとは。

しかし柿を敬遠していたのは、過去の刷り込み体験だけでもなさそうだ。昭和の高度成長期から、いろんな果物が栽培されたり輸入されたりするようになった。バナナ、パイナップル、メロン、オレンジ、巨峰、キウイ、ラ・フランス…。

これらの香りも甘みも強い果物に比べれば、柿はいかにも地味だ。ケーキに対する饅頭、ゼリーに寒天、クッキーに煎餅、コーヒーに煎茶。

トシのせいで素朴な味を好むようになったというのは、納得できる話だ。そういえば、最近は饅頭も好きになった。この話をすると「糖尿の気(け)では」といわれそうで、家内にも黙っているのだが。
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