tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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修学旅行・奈良体験メニュー

2008年05月10日 | 奈良にこだわる
昨日(5/9)の奈良日日新聞・1面トップ記事の見出しは、「県内への修学旅行生増へ 新体験型メニュー導入 付加価値つけ誘致」だった。カラー写真つきで大きく紹介されている。

5/8に「奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合 奈良支部修学旅行部会(金田充史部長)」が、平城遷都1300年記念事業協会とともに発表したニュースだ。つまりは、今後修学旅行生向けに行う「体験学習」メニューの紹介である。メニューは3つある。

1.公式ルールに則った「金魚すくい大会」
1分間に何匹すくえるかを競う(1分経つか、ポイが破れれば終わり。運営細則あり)。大和郡山市の金魚すくい選手権に参画されている業者が提供。

2.バサラを踊ろう
あらかじめ学校で練習し、修学旅行当日に寺院境内や奈良公園でバサラ踊りを実際に踊り、世界遺産の奈良を満喫してもらう。

3.平城京カルタ
大判のカルタ(A4用紙に奈良の風景、建物、歴史などを水彩画で描き、ラミネート加工)を使い、楽しみながら奈良の歴史を勉強。

記事には《背景には、昭和50年前後のピーク時に比べ現在、修学旅行生徒数が少子化や修学旅行の多様化などのため、半減以下になっている状況がある。旅館・ホテル業界がいかに修学旅行の付加価値を付けるかが問われる時代になってきたようだ》とある。半減以下とは、大変なことだ。

体験学習としては、これまで雅楽鑑賞や薬師寺僧侶の法話、豆団扇り絵付けなどを実施してきたという。また1300年祭を控え、4月には1300年事業協会が修学旅行プロモーション用の冊子も制作するなど、ここへきて誘致への動きが活溌になってきている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080418/lcl0804182217008-n1.htm

テーマパーク訪問や単なる物見遊山と違い、子供の頃に「日本人の心のふるさと」といわれる奈良の「本物」を訪れ、奈良を体験することは、きっと彼ら・彼女らの将来にわたる心の糧(かて)となることだろう。歴史ある場所で、練習してきた踊りを集団で披露することも、良い思い出づくりになる。こうした体験学習をきっかけに、修学旅行で奈良を訪れることの意義を見出していただきたいと思う。

※写真はバサラ祭りのひとコマ(大和郡山市で06.8.26撮影)。

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2 コメント

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修学旅行誘致政策 (金田充史)
2008-05-10 22:43:18
取り上げて頂き、有り難うございます。

奈良市内に来られる修学旅行で、中学校は、東京都内・神奈川・埼玉・長野、北九州、高校は熊本・長崎・群馬・栃木・山形・宮城・岩手・青森・秋田・道南の一部・道東の一部、小学校は、岐阜・愛知・滋賀・福井・兵庫・岡山・香川、と云った所からの御客様でした。

この中のかつては大挙して来られていた神奈川・長野の中学校、群馬、栃木、と東北全県の高校は今はほとんど有りません。長野は京都連泊、神奈川は京都連泊や広島・京都、と云ったコースを取られて、残念乍ら奈良は日帰りをされています。また、高校は沖縄へシフトしてしまいました。ただ、この所揺り戻しが起きて、一部沖縄から外れて居る所も有る様で、地区間での誘致合戦が起きていますが、奈良県はまだまだ動いて居ないですねぇ。

当修学旅行部会でも、営業活動をやる旨を問いかけましたが参加はほとんど無く、まだまだ他人事の様に思っている人々が多いです。

で、部長と一部の委員が、行政と一緒に行ったりリーフレットを作ったりしている訳ですが、なかなか前へ進めていくのも大変です。旅行会社も、奈良と京都なら、京都の方が大切ですから、京都が埋まってからしか販売をかけて頂けないのが実情です。京都の埋まる時期は他方面の販売をしないと、売上げ増を見込めない、と云う理由の様です。だから現在は滋賀県・大阪府も伸びてきて居ます。

競争相手が無尽蔵に居る中での誘客政策と云えば、真剣に奈良県でしか出来ない様な物を開発してしいく以外に無い訳で有ります。

これで終わらずに、体験だけではなく歴史をキチンと見せると云う保守本流も考えていきますので、また見ていて下さい。宜しくお願いいたします。

体験学習、歴史学習 (tetsuda)
2008-05-13 06:33:29
ご提案者の金田さん、コメント有難うございました。

> 大挙して来られていた神奈川・長野の中学校、群馬、栃木、と東北全県の高校は
> 今はほとんど有りません。長野は京都連泊、神奈川は京都連泊や広島・京都、
> と云ったコースを取られて、残念乍ら奈良は日帰りをされています。
> また、高校は沖縄へシフトしてしまいました。

> 当修学旅行部会でも、営業活動をやる旨を問いかけましたが参加は
> ほとんど無く、まだまだ他人事の様に思っている人々が多いです。

そうですか、それは残念です。代官山iスタジオのメンバーは、一生懸命、都内の中学校などを回り、修学旅行誘致をしていました。修学旅行部会さんが協力すれば、もっと実が上がるのでは、とも思います。

> 体験だけではなく歴史をキチンと見せると云う保守本流も考えて
> いきますので、また見ていて下さい。宜しくお願いいたします。

それは楽しみです。「奈良には本物がある」ということを、ぜひ子供たち(および先生方)に知ってほしいですね。

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