寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3547話) 高札場

2023年08月29日 | 知識

 “江戸時代に東海道と中山道を結ぶ美濃路の宿場町として栄えた一宮市起に五日、幕府の法令を民衆に伝える「高札」を再現して掲げた広場が完成した。キリシタンの取り締まりや、放火の禁止などさまざまな種類の札が並んでいる。昔ながらの街並みを残す起地区を、観光客らにさらに楽しんでもらおうと市が設置した。                  
 高札は木曽川の堤防近くにあり、実際に江戸時代に掲げられていたのとほぼ同じ場所に立てられた。実物は高さ4.4m、幅5.6mの大きさだが、今回はその半分ほどのサイズで再現した。それでも大人の背丈よりもかなり高く、当時は幕府の威光を庶民に見せつける狙いがあったという。
 高札は実際に掲げられたいた5枚を再現した。キリシタンを取り締まるため、信者を密告した場合に褒美を与えることを定めた札や、隣の萩原宿まで馬を使って荷物を運ぶ場合の料金などが書かれた札がある。(後略)(8月8日付け中日新聞)

 記事からです。ボクの近くである。一宮友歩会の今年12月例会で、ここに行くことにしている。3月の下下見で行ったときには、工事中であった。それが完成したのである。いいタイミングで今年の例会が開催できる。参加者に喜んで貰えるであろう。
 一宮友歩会を運営しているボクにとって、こうした史跡が再現されることは何とも嬉しい。現地にどんな小さな痕跡でも残っていると、訪ねる価値が高まる。紙の資料だけでは、現地を訪れる価値が半減するのである。
 ボクの村は歴史的価値のある村ではない。でも、神社、寺院、薬師堂などある。どこにも由緒書きは立っていない。ボクが薬師堂の管理責任者をしたとき、この建物は何ですか?と訪ねられたことがある。多くの新しい人は知らないのである。これではいけないと、すぐに調べ少し記した案内板を掲示した。次に神社総代をした2年前、今度は神社の由緒書きを作った。そして、数年前に寺院へ由緒書きを作ったらどうですか、と話し掛けておいたところ、先日少し書き出しという、連絡があった。何も無いと思っていたわが村も、少しは歴史を感じ親しみの湧く村となったのではないか、密かにほくそ笑んでいるのである。


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