彦四郎の中国生活

中国滞在記

息子の結婚式へ❷—2016年10月16日・秋空の良き日に—

2016-10-22 06:22:36 | 滞在記
 帰国した翌日の10月15日(土)、午前中にブログを作ったり 理容店に散髪に行ったり、病院に行き検診を受ける。午後は、結婚式の参加や帰国に向けての準備をする。久しぶりに日本のテレビ番組をゆっくりと見る。この日の午前中、大学の同僚に国際電話で連絡を取り合い、「10/18日に中国に戻るための航空券」の購入ができて安心した。また、上海経由で長時間かけて福州に戻ることになるが、航空券が予約購入できて安心した。
 明日の結婚式に故郷の福井県から来てくれる親族たちに連絡をとる。明日の結婚式でのスピーチ内容(※「両家を代表して」)などを考え始めた。

 10月16日(日)、息子の結婚式の当日、「秋晴れ」の良い天気となった。結婚式や披露宴は、京都市役所に隣接している結婚式場で午後にとりおこなわれる。午前10時半ころ自宅を出て式場に向かった。
 午後12時前に会場に着き、結婚式に来てくれた人たちに挨拶をして廻る。12時45分より、「両家(寺坂家・伊佐家)の親族紹介」を行う。1時15分ころより「人前結婚式」が始まる。新婦の父に付き添われて新婦が入場、そして二人の誓いの言葉。成長した息子の晴れ姿に、少し胸が熱くなった。

 2時15分より「結婚披露宴」開始。参加者は84人。結婚する2人の「友人関係」の参加がとても多かった。「結婚式に はるばる遠方から来てくれる友人が、息子にもこれだけ多くいるのか」と少し驚いた。
 会場は、「洋と和」の調和がとれた建物。木が多く使われていた。新郎の職場「日本通運」や新婦の職場「京都大丸」の上司の挨拶、新郎新婦の友人たちや職場同僚のスピーチ・出し物が始まると、会場は さらになごやかな雰囲気に包まれた。

 今は結婚式場の職員で、私のかっての教え子の清水君が、「先生!お久しぶりです。本日は おめでとうございます」と挨拶に来てくれた。彼は、かって私の故郷「福井県」の家に、同じクラスの10人あまりと 京都から泊まりに来たことがあった。西城陽高校(公立)3年生の時、エース(ピッチャー)として夏の甲子園を目指し、京都府大会の決勝戦で惜しくも敗れたという経歴があり、文武両道の学生だった。
 「私の家族」の写真をとってもらった。娘の百合子は、10月中旬予定の出産がさしせまっていたが 式に参加できることになった。婿の山田君が、結婚式途中に陣痛が始まって 産婦人科医院に行かなければいけない時に備えて、「入院用品」を持参してきていた。私も中国から戻ることができ 結婚式に参加できた。もし、私と娘が参加できていなかったら この息子の晴れの日に4人がそろう写真は撮れなかった。

 9月中旬に妻からの国際電話で、「新婦のお父さんが、『娘よ』(※芦屋雁介)を あなたにも一緒に歌ってほしいと依頼がありました。」と連絡があった。結婚式のこの日、伊佐さんと一緒に バックからこの歌を歌った。私もこの春に、娘を嫁がせたので 父親としての伊佐さんの 今の気持ちがよくわかっていた。
 新郎・新婦の「生い立ちと成長、ここまでの二人、そして今」を記録した写真スライドが会場に流された。私たち夫婦と息子や伊佐さん夫婦と娘、それぞれの若い頃の写真が映し出された。懐かしい。こんな時代もあったんだなあと感慨深かった。たくさんの楽しかったこと、そして多くの喜び、そして苦しかった時期のことなとが 思い出された。
 4時15分頃、結婚式披露宴での「両家を代表して」の宴を締めくくる挨拶。作っていた挨拶原稿 暗記するために、披露宴中にも時折 原稿を見て学習していたが、披露宴の雰囲気も相まって 本番では 完全に 用意したあいさつ文とは まったく違う内容になってしまった。不覚にも感情きわまり、涙や嗚咽が出てきて 言葉につまってしまう 挨拶となってしまった。式の最後に、二人を代表して息子が感謝の言葉を述べ、式がお開きとなる。
 式場で着替えたりして外に出た。時刻は5時を少し過ぎていた。外は夕闇に包まれ始めていた。福井県から来た母(新郎・大地の祖母)とともに自宅に戻った。いい結婚式だった。妻の茂子に感謝したい。そして、伊佐さん夫妻に感謝したい。「いい娘さんを息子の花嫁として認めてもらい、ありがたいです。感謝したいです。」
 2016年10月16日、「秋の良き日」の一日が終わった。






1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山本隆徳)
2016-10-29 12:30:45
本当に良かった。二人の子どもが結婚してこれからは奥さん孝行。私の様に恐れていては駄目。教え子の面倒も大変だが、今が最も自由に動ける時。体調に気をつけてお互いに頑張っていこう。いい奥さんに感謝しろよ。いい日々を!
返信する

コメントを投稿