彦四郎の中国生活

中国滞在記

現代にも受け継がれる縁切り神社、「安井金毘羅宮」に行ってきた➋―閲覧注意かな

2017-07-25 13:17:28 | 滞在記

 本殿の方に行くと、たくさんの 最近の絵馬が架けられていた。「私の彼と、〇〇〇子の縁が切れますように、全てのラインや全てのかかわりを切ってください。彼の心が戻ってきて、将来結婚させてください」「摂食障害と縁が切れますように、私たち家族にいい縁がありますように」「できるだけ早く夫と円満離婚できますように。悪縁が切れますように。私の子供とと幸せな生活日々を送れますようにお願い致します。お金・良縁にめぐまれますように」「不毛な関係と縁が切れ、楽しく笑顔でいられる人と縁が結ばれますように。それが智之さんでありますように」など、切実な祈願が記されている。

 「希望今年能和適合自己的对象好好相爱进入婚姻、共组家庭彼止成長、互相照願幸福永遠」「希毎年学习天天向上考好成」など、中国や台湾の人の絵馬もある。

 「今までに会ったことのない素敵な縁に結ばれる!!」「SMAPの元メンバーが、彼らを苦しめそくばくする者から解かれて、元メンバーで再結成してくれますように、一日も早く!」「商売繁盛 大東市〇〇鍼灸整骨院が良いお客様で益々繁盛しますように」などもある。

 「悪縁である公益財団法人◇◇市施設管理公社文化事業課の〇〇〇〇と一刻も早く別の部署になりますように」「◇◇大学経済学部元教授〇〇〇、セクハラで訴えられて、褒章剥奪されろ」「◇◇名古屋支店 ▭▭主任〇〇〇のパワハラ・モラハラ・不倫やりたい放題。どうか一日も早く〇〇〇本人が更迭・免職・左遷され、縁が切れ楽しい職場に。(3人の名前の連名があった)」「審査課 〇〇〇課長が遠くに遠くに早く転勤になりますように。 審査課一同」「〇〇〇夫が交通事故になって植物状態になりますように」「〇〇弘が、酒の飲み過ぎで、酒を飲み過ぎて早く死にますように」「悪人、〇〇〇〇[昭和▭▭年▭月▭日生]が、一分・一秒、一日も早く死んで、皆が幸せになりますように」など、かなり深刻なものや呪い的な訴えなど、実にさまざまな祈願が記されている。

 ほかに、もっともっと怖ろしい術詛ともいえる絵馬も数枚見られた。また、同じマンションの住民に対しての「即時縁切り!!早く引っ越すようにお願いします」との近隣住民とのトラブル問題なども記されていた。

  神社には、「悪縁切りお守り」「良縁結びお守り」の両方が売られていた。当神社のことが本になって販売もされていた。―「悪縁を切る」と「良縁を結ぶ」は表裏一体。自分に不利益をもたらす縁は、思い切って切る。その覚悟こそが-----。―正しい"心の距離感"を教えます。悪縁を断ち良縁を結ぶ「縁切り力」―と本の紹介に書かれていた。

◆「きっと神様が悪党を成敗なさりますよ 間違いなく」と、映像で全国の人に訴える動画をたびたび発信している松居一代さん。夫である船越英一郎さんとの確執に関して、夫を「悪党」として罵倒する姿。これは、現代版の新たな呪い・呪詛形式の一つだと感じる。この人の、性格によるところが大きいかと思うが、多くの人は「ちょっと怖い困った人だな」と感じているのではないだろうか。このような行動にでるということが。人にはいろいろな人がいるとつくづく感じる出来事だ。船越さんも松居さんも お互いに でるだけ早く縁を切った方が幸せになれるかと思う。「松居一代さんと船越英一郎さんの縁が早く切れますように」と思う。

◆人には どんな人だっていろいろな不満や怒り、そして時には恨みをもつことがあるだろう。そして、それを解消するために 人それぞれの行動に出る。ここ「安井金毘羅宮」での祈願などは、松居さんの行動や丑の刻参りに比べれば どんなに術詛的な文言でも まだ 穏やかかな行為なのだろう。それで、気持ちが少し軽くなれば。希望がもてれば。美空ひばりの歌・『川の流れのように』に「---人は悲しい悲しいものですね それでも未来たちは ときに優しくほほえむ 人生って 不思議なものですね」という歌詞があるが、人というものを思う時 心にしみる。

◆日本の古典文学の一つに『蜻蛉日記(かげろうにっき)』という平安時代の文学作品がある。一夫多妻の貴族社会にあって、権門の貴公子を夫とした筆者が、性格の不一致や嫉妬のために味わった苦悩とそれに基づく行動を、激しい感情と鋭い筆致で書き溜めたものだ。「なげきつつ ひとり寝る夜の あくるまは いかに久しき ものかとは知る」作者は藤原道綱母。後の『源氏物語』(紫式部)に多大な影響を与えたとされる。この藤原道綱母も紫式部も、夫や藤原道長(時の摂政)に対してそれぞれ、複雑な思いや恨みや嫉妬を持ったとされる。そして、物語などを記すことにより、その気持ちの解消を表現することで少しでもすることができたのではないかと思う。

◆今年の7月14日から22日まで、ハンガリーのブダペストで「世界水泳選手権」が開催されていた。シンクロスイミングでは、井村雅代日本代表コーチに率いられた日本代表チームも健闘した。しかし、ロシア・中国・ウクライナの壁が少し厚かった。大阪出身の井村さんは、今年の8月で67才となる。スパルタ式指導で有名だが、シンクロの母とも井村マジックとも呼ばれることもある。「泣いて上手になるんやったら、私が代わっていくらでも泣いたげる。泣いてもその分疲れるだけやで! トライせんのやったら帰り!」と言いながら、「鬼で結構、憎くて結構!嫌いで大いに結構!」と選手たちを叱咤激励する。

 この「鬼で結構、憎くて結構!嫌いで大いに結構!」という言葉の裏にあるものに 何か魅力も感じる指導者である。人は心が弱くなると なかなか 人生が難しくなるな。人は強くもあるが 人は一人では悲しくて弱いものだからな。なかなか強くなるのは、少し難しい時もあるなあと この頃感じもする。中国での一人暮らしも、この9月から5年目に入る。

 

 


1 コメント

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前回の件です。 (usami)
2017-07-25 22:37:45
度々すいません。
電話ありがとうございました。
久しぶりにお会いできるのを楽しみにしているので、都合の良い日程を教えていただけると幸いです。
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