彦四郎の中国生活

中国滞在記

世界最高、恐竜・古生物化石の宝庫「モンゴル・中国のゴビ砂漠」❶恐竜学研究と中国

2018-01-15 17:16:40 | 滞在記

 この地球上に初めて「恐竜」という爬虫類の一種族が存在していたということが分かったのは、1825年だった。イギリスのバックランドやマンテルらがそのことを発表した。1841年、大英博物館初代館長となったリチャード・オーウェンが、この種族を「ダイナソー」と名付けた。その後、イギリス・ドイツ、特にアメリカで恐竜の新種の発見や研究がすすめられ、恐竜についてのかなり正確な全体像が明らかになってきた。

 1900年代になってから、とりわけ1960年以降、北米大陸でさまざまな恐竜が発掘調査され、恐竜に関する新たな研究成果が続々と発表された。(ティラノサウルス・トリケラトプス・ステゴサウルス・大型草食恐竜など)  当時は、東西の冷戦時代。ソ連やポーランドなど東側諸国も、モンゴル・ゴビ砂漠での調査研究を進めていた。そして、1989年の「ベルリンの壁」崩壊による東西冷戦の終結により、国際的な恐竜研究が本格的に始まったといえる。日本でも1990年代に入って研究が盛んになってきた。1993年に映画「ジェラシック・パーク」が世界的に大ヒットし、「恐竜」に関する関心が世界的大ブームとなった。この映画は、それまでの恐竜学研究の成果の上につくられていた。

 それまでアメリカ・カナダの北米大陸が恐竜学の中心であり、発掘調査地の中心でもあったのだが、1990年代より中国とモンゴルにまたがる「ゴビ砂漠」や「中国各地」が、世界の恐竜研究発掘地の中心となり、今日に至っている。世界的な恐竜化石の三大産地とは、①モンゴル南部・中国北西部(内モンゴル自治区・新疆ウイグル自治区など)の「ゴビ砂漠」や「内モンゴル自治区と遼寧省の省境」②北アメリカ西部の「ロッキー山脈周辺」、そして③中国西部(四川省・雲南省など)となる。南米アルゼンチンのパタゴニア平原やチリなども発掘地として注目されるようになっていった。

 とりわけ、ゴビ砂漠とその周辺一帯は、きわめて保存の良い新種の恐竜化石が続々と発見され、恐竜研究の新たなページが次々と書き換えられていった。

 中国では昔より漢方薬として古来から使われてきた歴史があるが、それは「恐竜の骨」とは当然認識されず、「龍骨(りゅうこつ)」とされ珍重され続けてきた。1920年代より、中国で恐竜などの古生物研究家が生まれ始めた。中国古生物・恐竜学の父と称される「楊鍾健」である。1930年代には中国「雲南省や四川省」などで発掘調査・研究を進め、後進の育成にもあたった。楊の薫陶を受けた「董枝明(ドン・シーミン)」は、文化大革命後、中国恐竜研究の第一人者として恐竜研究界を長年リードし、ゴビ砂漠などでの発掘調査を進め、後進を育てていった。1990年代末に入り、さらに遼寧省において「羽毛恐竜」などが発見され、「鳥と恐竜の関連」などの研究が「徐星」などの若手研究者によって進められ現在に至っている。

 かっては、恐竜などの古生物学を研究する日本人は、アメリカやカナダの大学に留学する者がほとんどだったが、最近では中国やモンゴルに留学する者もある。中国地質大学の博士課程に在籍する「黒須球子」(女性)などもその一人である。(「恐竜博士」になりたくて―記事より)

 ◆現在、地球上で1000種類あまりの恐竜化石が発見されている。恐竜学研究の学説としては、「何種類の恐竜が地球上に生存していたのか」という問題に関しては、少なくても1万種類は生存していたと言われている。(現生動物の種類数などを参考として)  3万種以上という説もる。まあ、現在のところ、恐竜全体の種の10%以下の発見ということは間違いがないようだ。

 


日本に一時帰国、胃カメラの診察を受けた

2018-01-15 13:57:30 | 滞在記

 今、日本に急きょ一時帰国している。1月7日(日)に帰国し1月21日(日)には再び中国に戻る。1月5日(金)に前期の授業が終了した。そして、担当している4教科の期末試験は1月26日(金)から始まる。3週間あまりがポカンと空いた。年末には前歯がグラグラして抜けそうになっていた。そして、11月10日あたりから始まった「大学への教育庁査察」に向けての大学からの「日本ではまず有り得ない」無茶苦茶な諸資料の提出指示が2カ月近く続いたせいでのストレスの蓄積のためか、「胃潰瘍」と思われる症状が年末年始頃からきつくなっていた。2月に入ってからの「大学の冬休み期間」の日本帰国での病院受診を待っていられなくなっていた。歯のグラグラも重なって日々の食欲も、今年になってからまったくなくなっていた。もちろん酒も欲しくない。

 日本に帰国してすぐに、胃腸科医院と歯科医院で診察を受けた。胃カメラでの診察の結果、2箇所の胃潰瘍が見つかった。1箇所は直りかけ、そしてもう一箇所はかなり大きな胃潰瘍だった。胃潰瘍の薬を処方してもらった。前歯の方も、グラグラを固定してもらった。まあ、これで一安心だ。

 帰国した日本はとても寒かった。この冬一番の強烈な寒波に覆われた日本列島。故郷の福井県に10日・11日と車で帰る予定をしていたが、大雪警報が数日間続いていたので断念した。ニュースでは、「JR福井駅前の恐竜モニュメントもすっぽりと大雪に覆われる。まるで氷河期の襲来!」と報道されていた。

 京都も1週間ほど相当寒かった。雪がぱらつき積雪もあった。今年の冬は例年にも増して寒いようだ。京都「京阪三条駅」のコンビニで、「ある携帯カイロ」を見つけた。桐灰の「マグマ」という名前のカイロ。「めちゃ熱いカイロ」「火傷に注意」とあった。使ってみたら、めちゃくちゃ熱かった。底冷えのする今年の寒い冬には、これぐらい熱いカイロが欲しくなる。