吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

それは、別。

2017-05-28 17:48:28 | 日記
勤め先のスタッフの、Nさんの息子さんが、交通事故に遭ってしまいました。

交差点を青信号で自転車に乗って渡っている最中に、右折してきた2tトラックが横からぶつかり
自転車ごとフロント部分に持ち上げられたまま、4mほど進んだそうです。
右折なので、スピードがそんなに出ていなかったことと
デコトラの凹凸部分に身体が引っ掛かって、フロント部分に持ち上げられたことが幸いして
息子さんは、4週間程度の打撲で済んだそうです。

トラックを運転していたのは、70代の女性で、助手席には70代のご主人が乗っていたそうです。

元々は、ご主人が一人でデコトラを運転して回収業をしていたらしく
数年前に腰を痛めてしまい、奥さんが運転をするようになったそうです。
子供は二人で、既に家を出て独立している息子と、仕事をせずに家にいる娘。そして、犬が2匹。
回収業の利益では、食べていくのに精いっぱいなのに
長年住んできたアパートは、老朽化のため出ていかなければならなくなり
同じアパートの住人は次々に新しい住まいを見付けて越して行くのに
自分たちは、ペット可、デコトラ駐車可というアパートがなかなか見付からず
大変厳しい状況なのだそうです。

今回の事故は、幸い軽症で済んだし、保険を使ってしまうと掛け金が上がってしまうからと
夫婦は、病院の治療費と、壊れて使えなくなったスマホと、変形して乗れなくなった自転車を
自腹で支払うと言ってきたそうです。

自転車は、新しいものを買わなければならないので、自転車購入後に請求というかたちになるそうですが
スマホは、携帯電話の保険に入っていたので、5,400円で新品と交換できるらしく
Nさんは夫婦に会ったときに、5,400円を請求しました。
夫婦は、お財布から5,000札を取り出すと、そのままNさんに渡したそうですが
その5,000札というのが
「『北の国から』で、純が東京に旅立つときの、五郎さんの、あの1万円札
 ついさっきまで仕事してましたって感じの、土のついたやつ
 まさに、あんな感じの5,000札だったんだよね
 こっちは被害者なんだけど、なんだか悪いことしているみたいな気持ちになっちゃって」

うん、優しいNさんだもの、請求しずらかったに違いありません。

「でもさ、交換の手数料は、5,400円なんだよね
 申し訳ないけど、『あの、あと400円です』って言ったさ」

う、うん。しっかり者のNさんだもの、そこは別だったんだよね。

私も、青信号を渡っているときに、右左折車にぶつかりそうになったことが、何度もあります。
どの運転手も、歩行者のことなど全く見ていませんでした。
青信号で安心して渡れないって、なんのための信号なんだろう。

自分も車を運転するので、気を付けなければならないと、より強く感じました。

ちなみに、五郎さんの1万円札というのは
『北の国から』というドラマで、五郎さんの息子、純が東京に旅立つ日
五郎さんは、息子を乗せてくれるトラックの運転手に、お礼として2万円を渡すのですが
運転手は、その1万円札に、五郎さんの指に付いていた泥がついているのを見て
「俺は受け取れん」
「お前が記念に取っとけ」
と、純に言う、有名なシーンがあるのです。