吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

うんころころ

2017-04-19 15:44:29 | 日記
私たちのお仕事の中に、ご利用者さまのお部屋のお掃除とお洗濯というのがあります。
ご自身でお掃除やお洗濯が可能な方は、声を掛けたり見守ったりしながら行うのですが
そうでない方は、私たちがご利用者さま (または、そのご家族)の了解を得て、こちらで行います。

お掃除はともかく、お洗濯は結構気を使います。

高齢者の方は、黒や黒っぽいお洋服を着ることが多く
しかも、寒がりなのか、肌がデリケートなのか、それとも経済的にゆとりがあるのか
普通の洗剤を使って洗濯機で洗うことの出来ない、ウールやカシミヤ混、絹などの素材を使ったお洋服が多く
黒っぽいお洋服の場合、裏返してネットに入れて洗っても、小さな白い糸くずがついてしまったりするので
ガムテープで糸くずを取るのに、無駄に時間がかかることもあります。

それよりも困るのが、ティッシュ。

ティッシュがお洗濯ものに混ざると、洗濯機の中で細かくちぎれたティッシュが、下着やらバスタオルやら靴下やらと
ありとあらゆるものに満遍なく貼り付いて、ちょっと振ったくらいでは落ちやしない。
しかも、振り落とした「元ティッシュ」は、床の上に雪のように降り積もり
散らばった「元ティッシュ」のせいで、余計な仕事が増えてしまうのです。

訂正。
余計な仕事を増やしたのは、「元ティッシュ」ではなく、確認不足だった自分。

しかし、何故高齢者は、あちこちにティッシュを仕込むのか。

「もったいない」「物を大切に」と思う気持ちは分からなくもないのですが
洗濯機に入れる前に発見したティッシュの状態から判断するに
これ、鼻かんだ後だよね?
これ、ティッシュではなく、トイレットペーパーだよね? (幸いなことに未使用)
または、ティッシュケースから数枚取り出して、重ねて畳んだと思われる「ちり紙タイプ」のものなどを
衣類のあちこちに仕込んでいるのです。

ズボンのポケットや、エプロンのポケットなら良いのですが
シャツやセーターの袖口や肌着の中から見付かることも多いので、油断がなりません。

それでも、たまに何処かに紛れ込んでいて、洗ってしまうティッシュ。
洗濯機の蓋を開いた時の衝撃は、大きい。

なのに、私ときたら。

ティッシュよりも、もっと激しいものを洗ってしまったのです。

洗濯終了を知らせるアラームが鳴り、洗濯機の蓋を開けて、衣類やバスタオルを取り出していると
何か、違和感のある塊が、ころりと洗濯機の中で転がりました。

こっ、これはっ・・・!

紛れもなく、 (実際には紛れ込んでいたわけですが )うんち。

一体、何処で、どんなタイミングで、どんな風に紛れ込んだのでしょうか。

柔らかいものでなく、硬めのころころうんちだったのが、不幸中の幸い。
衣類へのダメージは、ほとんどありませんでした。

ありがとう、うんち!

なんだか、お礼を言わずにはいられない。
今まで生きてきた中で、うんちにお礼を言ったのは、初めてのことでした。