よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

ものさしの使い道

2015年11月05日 | 雑事万端

 

昭和30年代、家に裁縫用の竹ものさしがあり、

小学生の私はそれを刀に見立てて、チャンバラごっこをしたり、

宿題の作文がはかどらないとき、さっさとやれと母親にたたかれたりした。

 

50歳になった頃、自分の腹の中に、50歳分のものさしが入ったような気がして、

年老いた父親の気持ちが少しわかるような気がした。

 

あれから10年たってみると、もう長いものさしは、使い道がないように思われる。

息子たちに言っておくべきことがあるようにも思うが、

わかってもらえるものさしを渡していないようにも思う。

 

30センチの竹ものさしで十分。

片方がセンチで、片方が寸。

もう人生一尺も残っていないかもしれない。

 

 

 

 

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