よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

花の話

2005年04月30日 | Weblog
きれいな藤の花が咲いている、というニュースを母が知り見たいというので、父母を車に乗せて見に行った。

 普通の家の庭先の藤棚なのだが、まるでぶどうの房のように藤の花がたわわに「実のる」ごとくに咲いている。近所でも評判らしく、藤棚自体も真新しい三寸角の角材でしっかり作られていた。一度見たいものと思っていたものが、やっと見ることができた。あと何度見ることができるやら、と母。

 他日仕事に関係のある団体の懇親会で、地上14階の展望レストランに上がった。西に沈んだ夕日の余韻が縞状の雲に広がり、黄、赤、青、紫と刻々グラデーションが変化するのを眺めていた。
 年少の同業者が「先日あのあたりの林道を1100CCのバイクでぶっ飛ばした」と言う。1時間半くらいのコースの途中、ゴーグルの隅に山桜が咲いているのがチラリと見えたが、大きなバイクで林道を走ることに夢中で、ついに満開の桜を見上げることなく山を降りてしまった。あの花を見ることがまたあるのだろうか。
 ふたりとも、共通の知人で林道ツーリングが趣味だった先輩を思い出した。雪山にオフロードバイクで乗り込み、結局山にバイクを置き去りにして、春になって迎えに行った話を聞いた覚えがある。もう亡くなって何年もたつが、どこかこの西の空の下にまだいるような気がする。西方浄土、桜の花の下。
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ぽてちん

2005年04月23日 | Weblog
19歳になった次男が湯上りにそばを通った。私より背が低いが肉付きがよくむっちりというかどっしりしている。
 通っている高専の身体検査で体重が72キロだったと聞いて驚いた。わずかだが私より重くなっている。他の息子に背を越され、この子に目方で負けて、、、。
 妻もこの1年で4キロ太ったと言う。そんな楽な暮らし向きではないはずなのだか、どうも緊張感に欠けているのかしらんと思う。もうやせていようが太っていようがどうでもいいのだけど、なにか強迫観念にとらわれて、歩くか走るかしなくっちゃ。
 ちょうど陽気もすがすがしくて外に出るのにいい。せっかくの連休も格別の予定は立てていないが、毎日そこら辺散歩でもしまくろうかしら。徘徊中年出没注意報。
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重荷を下ろすとき

2005年04月07日 | Weblog
動作が極端に遅くなった旧式のパソコンから、必要なデータを外付けハードディスクに移し、基本ソフトから全部入れなおした。

 おそらく4年くらい使ってきたのだが、今では旧式になった機械にあれもこれもと便利そうなソフトを詰め込みすぎてしまったらしく、最近ではクリックしてから動作し始めるのに、ひいふうみいよういつむうななやあ、と指で数えるほど時間がかかっていた。まるで耳の遠い年寄りに大きな声で呼びかけて、やっと通じたと思ったら、立ち上がる前に「なにをするんだっけ」とこちらを眺めているような間合い。

 基本ソフトを入れなおし、このパソコンで使うソフトだけ選んで搭載してみると、当たり前だが「呼べば応える」ように動作し始めた。

 きっと何もかもやれと要求しすぎていたに違いない。過大な要求に旧式の機材が声にならない悲鳴を上げていたのかもしれない。こちらも出来ることだけお願いし、あちらも重荷を下ろして、それなりの余生が始まった、というところ。まるで給与所得者が定年を迎えたような、かろやかさ。

 こちとら生身の中年は重荷を下ろすときは当分訪れそうにないが、あまり過度の要求をすることはもうどなた様にもひかえようと思う。

 
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やまかわうみそら

2005年04月03日 | Weblog
土曜の午後、高専の5年生になる次男の進路相談のため三者面談に行く。

 いま普通の会社に出したらラインからはずされるような気がする。2年間専攻科に進み、さらにどこかの大学院を受験して、そこに案内がくる研究職に進んではどうか。

 息子の人物たるやまったく教授のおっしゃるそのままで、まだまだがんばらねばと頭を下げつつ帰ってくる。世の中きびしいものね。

 二人で学校の近くにある物部川河口の展望台に行く。物部川の対岸は高知空港の滑走路で数分おきに大小の旅客機が羽を広げて下りてくる。生暖かい曇り空は海との境目がはっきりしない。高専に受かったときもここに二人できた。あのときも不安だったろうに見通しは依然として茫洋としている。

 日曜の朝、思いのほか天気がよくなり、また次男を連れて越知町の横倉山自然の森博物館に出かけた。

 仁淀川の風景をおさめた写真展を見に行ったのだが、安藤忠雄の建築と、地球規模の地質・環境などについての常設展示内容が予想外に興味深かった。3階に展望スペースがあり、誰もいないところにしばらく座ることができた。

 帰路は国道ではなく仁淀川沿いに町まで戻った。川原の竹林が下流のほうに押し倒されたように傾いている。大雨が降れば沈下橋は、文字通り沈下してしまう。

 山と川しかない場所で暮らしてみたいか、と息子に聞いたら、年をとったら、との返事。こっちはもう十分年をとっている。この右往左往がいつまで続くものやら。
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