山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

目くらまし戦法の達人

2023-09-04 22:06:00 | 生き物

 和宮様が珍しく突然大きな声をおあげになった。「こりゃ珍しいムシではないのかのー」。さっそく畑の中央にある物干しのそばに馳せ参じた。これは3年前にも見た気がする。よく見ると、ミツバアケビのツルに3匹のイモムシがいた。右側には黒い若齢幼虫で、中央には褐色の、左側にはこげ茶のイモムシだった。

       

 どちらが頭かわからなかったが、一対の「眼状紋」があるほうの先端が頭らしい。目玉模様は鳥や蛇などの外敵に対する威嚇のようだ。それにブルーの星屑が散らばっているのが逆に美しい。この虫はアケビにいたので間違いなく「アケビコノハ」(ヤガ科)だ。

       

 アケビ・ムベ・アオツヅラフジ・ヒイラギナンテンなどの葉を幼虫は食草にしている。目玉模様やポーズが珍しく女子に人気があるという。日陰を好み、直射日光が当たると日陰の根元近くへ移動する。グロテスクな風貌の割にはおとなしい性格のようだ。

     (成虫画像はやまびこネットwebから)

 成虫はまさしく枯葉の擬態をし、目玉はへのへのもへじの眼状紋で外敵から防禦している。これはイモムシや蛾の世界の忍者と言えそうだ。成虫は、リンゴ・ナシ・モモなどの果汁を吸汁する害虫でもあるが、成虫になったらわが家では食べるものはないので行き場はどうするのだろうか、と余計な心配をする。

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