山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

10日間ほどブログをお休みします

2014-01-24 01:08:35 | できごと・事件
 パソコンが調子悪いのもありますが、私用で10日間ほどブログをお休みします。
 よろしければ、過去の歩みなんぞも見ていただくと幸いです。

 このところ毎日200件ほど訪問していただいております。
 ありがとうございます。
 コメントをいただいているかたのさりげない激励は何よりです。
 
 復帰まで、しばらくお待ちください。
 ちなみに富士山は昨日、富士市から撮ったものです。
 御殿場からの富士山は雪がもっと厚く積もっていました。

                   
 
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ひとり焚き火で「ずりだし」・焼き芋を堪能

2014-01-23 00:13:20 | 自然観察
 冷たい風が頬を打つ。
 竹の古い支柱はかなり回収したが、この数日はコムラサキや柿の剪定で刈り取った枝がまたまた溜まるばかり。

 そのためつい、焚き火を始めてしまった。
 火を見ているうちにこれは活用しなくてはと、奥多摩のきこり料理「ずりだし」を昼食にすることになった。

                       
 ほんとうはうどんなのだが、ソーメンでやってみる。
 ソーメンを入れてすぐ「小カブ」を投げ入れる。
 2分くらいで鍋を下ろし、鰹節・醤油・卵・汁を入れる。
 ひとりだけでは普通やる気がしないが、きょうは衝動的な行動に負ける。

    
 そのうちに、「焼き芋」が食べたくなったのであわてて「ダッチオーブン」に石を詰めてサツマイモを入れてから、おき火で焼いていく。
 いつも焼き過ぎてしまうので注意しながらフタにも炭を置いたり、火が平等に当るように薪の位置をずらしていく。

                      
 これは夕飯でいただく。
 ねっとりしたうまさに自己満足。
 「安納芋」もうまいが「ベニアズマ」もじゅうぶんうまい。
 いっきに4本も食べてしまう。
 またまた胃袋をいじめてしまった。

 おかげで畑がきれいになり、樹木も整枝され、肥料にする灰もたまる。
 そのうえ、お腹も満タン、燃料費はタダ。
 こんな「一石五鳥」の自然エネルギーをもっと活用していきたいものだ。
    
 
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天宮神社の石塔・歌碑・寺

2014-01-22 20:40:18 | 歴史・文化財
 森町天宮神社境内に移築された石塔がある。
 高台にあった「地蔵山」が開発され、近くの古墳石室に使われていた「天宮砂岩」で作られたという。
 そこの豪族の墓は、6世紀に筑紫の「磐井の反乱」でヤマトに敗れた一派が森町に流れたのではないかというのがオイラの独善的推理だ。

 その石塔には四方に「空・風・火・水・地」の文字が刻まれていて、それは密教でいう世界はこの5元素からなるという仏の教えだ。

                   
 正面だけ「大日如来」の字が入っている。
 この石塔は正方形の壇の中央にある「大壇」で、江戸時代の初期(延宝2年、1674年)の大壇石塔だ。
 いわゆる「五輪塔」を一つにまとめたものだ。
 同時にそれは男根を現し、背後に女陰石が見えるが、これらのことから、生命の原点、万物の豊穣、子孫繁栄の願いをおおらかに表現している。

     
 境内の中ほどには、歌人で国学者の佐佐木信綱博士(号は竹柏園)の歌碑もあった。
 いかにも由緒正しいエリートが謳った和歌だ(「天の宮神のみまえをかしこみと 千とせさもらふ竹柏の大樹は」)。

 石碑はとても解読できないくらいボロボロだった。
 「ナギ(竹柏)」が縁(竹柏会を明治31年主宰)で、昭和29年4月にこの神社を参拝して詠んだ。

                    
 帰ろうとしたら、「神宮寺」という碑を発見、その後ろに廃寺らしきお寺があった。
 廃仏毀釈の影響だろうか。
 屋根側の壁にはいくつかの穴が開いていた。
 人間にとってはうら寂しいが、きっとムササビにとってはアットホームだろう。

 ここは国の重要無形民俗文化財に指定されている12の舞からなる「12段歌舞」の練習場になっているらしい。

  
 神社の静謐なたたずまいは、人間の喜怒哀楽の歴史物語が刻まれている。
 表向きの顔だけではなく、その底流に流れる片鱗を境内から汲み取らなければならないとかねがね思う。

 近世から現代まで、神社も寺院もあまりにも歴史に従属されている。
 仏教で言えばもう一度、鎌倉・戦国仏教の自立精神に学ぶべきではないかと。
 そのときの宗教者は、哲学者であり、まちプランナーであり、医療福祉カウンセラーであり、なによりも人間いかに生きるべきかを民衆に提起していた。
 そうした息吹が現代の寺社には見事に抹消されている。
 
 
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森町の天宮神社のルーツは

2014-01-21 23:16:05 | 歴史・文化財
  森町に貫流する太田川近くの「天宮(アメノミヤ)神社」に行く。
 銅板に覆われた鳥居が参拝者を威圧する。
 この神社は筑紫の宗像神社の三女神を祭神とする。

                    
 女神の名前は、「田心姫(タゴリヒメ)」「湍津姫(タギツヒメ)」「市杵嶋姫(イチキシマヒメ)」という今まであまり聞かない名前だった。
 日本と朝鮮・唐との重要な海路の神様だという。

   
 山の中に海の神様と言えば、筑紫から追われた長野の安曇族が想起される。
 ひょっとするとここの神社のルーツも、大和との利権に敗れた一族が流れ着いて創建したものではないかと推理してしまう。

               
 境内の片隅に「十五珊弾丸」という石碑があった。
 日露戦争の勝利記念に陸軍省が戦利品かまたは帝国陸軍オリジナルかわからないが、砲弾を奉納したのではないかと思われる。
 こういう代物は観光案内には紹介されず、ひっそり過去の栄光を背負っている。

    
 また、ここの神社の祭りで迷子になったという「森の石松」の石碑も、参道に背を向けて立っていた。
 ルーツはどうあれ、交通の要所に位置した天宮神社は、徳川幕府の庇護のなかで近隣への「にらみ」をきかせていく。
 つまりは、権力の片腕を担い、うまくとりこまれていく過程の歴史ということかもしれない。

   
 樹齢1000年という「ナギ」の神木が見事だ。
 なかなかこれだけの太い「ナギ」は見たことがない。
 
 神社の中に刷り込まれた歴史の片鱗から、アニミズムの原点と歴史に翻弄されてきた宗教との相克が垣間見える。

                       
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杉の人工林から広葉樹の森へ

2014-01-20 20:11:14 | 市民活動・まち育て
 久しぶりに「春野山の村」へ行ってみた。
 昨年から地元のNPOのメンバーが杉を伐りだし、そのあとへ桜・コナラ・カエデなどの広葉樹を植林している。
 入口近くの森は明るくなり、すすきなどの下草が生えるようになっていた。
 現在は奥のほうの森を伐り出すチェンソーの音が響く。

                     
 ついこの前は、鬱蒼とした杉林に覆われ日中でも暗い感じだった。
 人があまり行かないエリアでは、「キバシリ」というコゲラに似た野鳥が確認された。
 字の通り、木の周囲を周りながらすばやく歩くのがユニークだ。

  
 メインストリートの桜などの街路樹も伐られていたが、そこから新しい枝が更新されていた。
 テングス病が目立っていた桜だった。
 杉材を伐り出してその収益から土地の借金を捻出しているそうだ。
 森づくりの新しい展開に地元から着手した功績はとても大きい。 
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枯野のグミ・クワを剪定する

2014-01-19 20:02:11 | 農作業・野菜
 わが畑の枯野に踏み込むとつい作業がはじまってしまう。
 キウイフルーツの棚の隣のグミやクワ等が伸び放題だった。
 5・6本の樹木が密植されているので、毎年ツル植物の解放区となっている。

    
 いずれ移植したいがとりあえず隣同士がぶつからないように剪定する。
 高さもいろいろあっていいのだが、今回はそれぞれ同じ高さにしてみる。
 またまた燃える燃料が増えてしまった。

                     
 ほんとうは木の根元に低いカバー植物を植えたいのだが、雑草の猛威に手がつけられない。
 枕木も用意してあり、ガーデニングもどきを展開したいところだが、あまり焦らないようにしている。
 毎年、ほんの少しの前進が認められるのを良しとしている。
 今年はせめて剪定できただけでも良しと自己暗示をかけている。

 作業中寒風のなか近所の人が立ち寄ってくれて、少しのよもやま話に話を咲かす。
昨日NHKテレビで見た「足尾から来た女」は久しぶりに迫力あるドラマだった。

 足尾鉱毒事件と原発問題がダブッて見えてくる。
 消滅させられる谷中村村民と原発被害者とが一致する。

 村民とともにあった田中正造からもっと学ばなければならない。
 当時の社会運動家の弱点や限界も良く描かれている。 
 尾野真千子の演技がじつに秀逸だ。
 「後編」が楽しみだ。
 
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森町の太田川河原を初めて歩いてみる

2014-01-18 20:42:27 | 自然観察
 東京から二泊で野鳥観察にやってきた青年と太田川の河原でバードウォッチング。
 いつもは車で通り過ぎるだけだったので、これはチャンスとばかり広い河原に降りる。
 雨が少なかったせいか、川の水量はさほどではないが、広大な枯れ草が野鳥には結構の隠れ家になる。

                            
 つい、目にしたのがオマルのゴミ。
 かなり川のまわりの清掃はされてはいるが、「捨てる」マナーはいけませんね。
 
      
 枯れ草のなかにひときわ目立つ緑の群落があった。
 どうもセリのように見える。
 これだけあると夕飯はと思ったが、水がどうも汚い。

                      
沿道沿いに落ちていた「センダン」の実はまるで大豆のようだ。
 きっと野鳥たちにとっても絶好のリバーサイドレストランに違いない。
 半年の間に、野鳥の知識量も観察行動もしっかり身につけた青年のまなざしは、野鳥にも未来にも開拓魂を秘めていた。

     
 人間にとって見たくれが悪い枯れ草でも野鳥たちにとっては楽園でありシェルターでもあるのがわかった。
 河原で見た野鳥は、カシラダカ・コガモ・コチドリ・ゴイサギ・ダイサギ・キジ・カワセミなどだ。

 他のいくつかの里山を見たが、ここがいちばん野鳥の種類も数量も豊富のようだった。
 オイラにとってもいろいろ刺激となる自然観察だった。



  
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寒起こしと不耕起と

2014-01-17 23:20:09 | 農作業・野菜
 先日来畑での主な作業といえば、「寒起こし」と支柱・マルチなどの「片付け」だ。
 寒い日とか日当たりが悪くなっているときは、運動がてらこれらをやるようにしている。
 おかげで「寒起こし」も着々と進んできている。
 とりあえずの肥料は米糠を混ぜている。

                        
 「寒起こし」は、ざっくり土を耕起することで病原菌や害虫を寒さに晒す効果がある。
 また、土が凍結・乾燥を繰り返すことで土の団粒化をはかり通気性を良くするのだ。
 しかし一方、「不耕起栽培」という考え方もあり、土壌中の生態系を壊さない意味も魅力的でいつも迷いがある。

             
 マルチだってほっとけば雑草も生えないが、なにせ見たくれが悪い。
 とりあえずはマルチを取り出して処分をする。

 畑の面積はたかがしれているが、畑が広いとマルチの量も半端ではない。
 つまりそれだけ廃棄物も多くなる。
 循環農法をこだわるとしたら、これも矛盾でもある。

 そんなことを考えながら、寒風にわずかな汗を流す。
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カモン!バード!! 冬の赤い実・黒い実

2014-01-16 19:52:57 | 植物
 うららかな冬の日、友人の庭で見つけた「タンキリマメ」の黒い実。
 マメ科のツル性の草だが、「ゴンズイ」という樹木にできる実に似ている。
 マメを食べると痰が切れるという。

                   
 ハンターの棟梁が、「ブドウのように垂れ下がった橙色のイイギリの実を野鳥が食べに来ているよ」と教わり、さっそく現場に直行。
 野鳥の姿は確認できなかったが、これは山のレストランに違いない。

 
 道沿いに野鳥が赤い実を食べにきている「コバノガマズミ」があった。
 見事な赤い実をつけている。
 大木にはならないがこじんまり慎ましい姿が気に入っている。

 抜けるような紺碧の空。
 浮世絵の青色はこの色を使ったのかと納得してみる。


     

                   
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犯人は烈風だった

2014-01-15 00:08:23 | できごと・事件
 わが集落の6軒は360度山で囲まれている。
 その脇には天竜川の支流ながら一級河川の川が流れ、国道まで歩いて1分だ。
 この盆地のような地形のせいなのだろうか、風がすさまじい。
 山から川から国道から風が一気に攻めてくるときがある。


畑の真ん中にある自称「物干し」に洗濯物を干しているとき、その烈風と寒風とが入り混じった風が物干しを襲う。
 なんども物干しが外れたりする。
 今回はステンレス製物干しが見事に折れ曲がってしまった。

 改めて、自然のなせるパワーに考え込む。
 こうした烈風とともに百姓はもくもくと歴史と生活を重ねてきたのだ。
 

                
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