山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

若いオスジカの悲劇

2024-04-05 22:09:42 | できごと・事件

 珍しくいつもより早めに起きて畑で作業を始める。入り口を開放していた畝立て間もない小さな畑に動物の新しい足跡があった。大きさからシカの侵入に違いない。四方に囲まれた狭い畑へよくも侵入したものだとそのゆるりとした判断にシカの余裕いや空腹を感じる。

 

 それから、隣の雑草園となったガーデンに足を踏み入れたら、突然物音がしたので「こりゃー!」と怒鳴ると、シカが「脱兎」のごとく逃げ出した。おそらく桜の木の芽を食べていたらしい。しかし、周囲は防獣網が巡らしてあるのでシカはそこへ何度も突入を繰り返したに違いない。あっという間に、オスの角はその網の餌食となった。

 

 シカの逃げた後をを追っていくと、画像の左側の空間の網を突破して外側に出たようだった。しかし、網が角に絡んで外に出たものの後ろ向きになってもがいていた。それで、すぐに近所のハンターに連絡すると、まもなく応援に駆けつけてくれた。こういうときのハンターの存在は心強い。

 

 それを察してか、シカは下の道路に何とか飛び降りたがそれでも絡みは解けないでいた。ハンターが言うには「今は禁漁期間なので鉄砲は使えないので、網を切って解放するしかない」と冷静にシカに近づいていく。オラは遠巻きにしてハンターの動きを見るだけだった。たまたまこの道路を通行しようとした乗用車が来たのでシカがそばにいることを伝え、解放するまで少し待ってもらった。

  ハンターがナタをもって近づくとシカは渾身の力で道路下の国道側へ逃げようとした。すごい「馬力」で、網は一本のロープとなっていた。そうして、シカは下の道路へ何とか飛び越えたが、宙づりとなってしまった。そこへ今がチャンスだとばかり、ハンターはピーンと伸びたロープ状の網をナタで見事切り落とした。

 すると、角に網をつけたままのシカはやっと解放されたように国道隣の川側に走り去っていった。さいわい、対向車とはあわなかったと見えてシカの命は事故なく無事だったようだ。ホッとしたが連日のように出没するシカとの攻防で余計な作業をきょうも与えてくれる。ご令嬢夫妻が一日かけて作ってくれた防獣柵の運命が心配となる。また、久しぶりにいなせなハンターに出会ったので一時間以上立ち話に話が咲く。近隣の応援がありがたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 冬越しに成功 | トップ | 荒涼とした戦渦となった »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

できごと・事件」カテゴリの最新記事