山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

隣の道を二日間できれいにする

2015-09-30 20:55:31 | 農作業・野菜
 わが家の隣の道路の利用者はほとんどいない。
 というのも、奥に住んでいた人が都会に引っ越してしまったからだ。
 といっても、草だらけにしておくわけにはいかない。
 というわけで、草刈りを始める。

                                  
 前日から午前も午後も草刈り機が出動する。
 背丈くらいもある草は幹が太いので鎌で伐っていく。
 そうしたかさばる雑草類は雑草マルチとして畝の横に運んでおく。

                        
 泥も含め残りの雑草たちを何か所かにまとめておいて、「ネコ」車で運搬する。
 それらはゴミとして収集所に持っていくのではなく、畑のデコボコを直すために利用する。
 捨てるものはない。
 すべて有効利用できるのだ。

            
 二日がかりで道路とその周辺がきれいになった。
 私道なのでオイラしかやる人がいないのだ。
 気がかりだった課題がまた一つクリアできた。
 
    
 しかし、畑の隣はまだまだ雑草の森だ。
 道は拓いたものの、いくつかの木が埋もれているので救出しなければならない。
 と同時にその森は、ススキの群落が見事な秋の借景を作ってくれている。
 
 
 
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気合いを入れて栗の渋川煮

2015-09-29 19:47:40 | 食彩・山菜・きのこ
 ぱたりと栗の落下が止まった。
 やはり約2週間足らずの期間限定だった。
 きょう落ちた栗の数は十数個がやっと。

和宮様は栗の渋皮煮のために朝から深夜まで栗と格闘している。

                           
 今年はドングリが豊富だったこととイノシシの駆除ができたことで、栗の被害はほとんどなかった。
 リスだろうか、かじられた栗がいくつかあっただけで済んだ。
 今までこんなことは初めてだった。

      
 とりあえず、渋皮煮の瓶詰めを完成させる。
 これがあれば一年中栗を食べることができる。
 それは、寝不足と指の痛みと労力との賜物でもある。

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路肩にアジサイを植える

2015-09-28 20:37:05 | 出会い・近隣
 一昨日の午前中、国道の路肩にアジサイの苗を植え付ける。
 2年前、近隣からいただいたアジサイの枝を10cmくらいに切って挿し木して育ててきたものだ。
 アジサイはかなり水分を吸うので夏の水やりはけっこう神経を使う。
 ぐーたらなオイラとしては珍しくまずまずの成長を支援してきたが、誰もそれに気が付かないので、秘かに褒めてあげる。

            
 そのアジサイ15本ほどをを国道の路肩に集落の6人で植え付ける。
 事前に2人が草刈りしてくれていたので、すぐに穴を掘り、肥料を入れてアジサイを植え付けることができた。
 アジサイを植え付ける狙いは、ここの雑草の草刈りが集落にとってかなり負担になっているので、雑草の占める面積を減らすということだ。
 夏の草刈りは体力の消耗が激しい上に、路肩の急斜面の作業は高齢者にはかなり危険でもある。
 「いつまでこれをやれるかなー」というのがみんなのボヤキだった。

                          
 きょうは茶畑のうえのスーパームーンが見えた。
 その迫力を画像に映し出すのはいまの技量では難しい。
 
 月1回のアジサイプロジェクトは、集落の中でなんとか定着しつつある。
 上から言われてやるのではない作業を自主的にやっていくこと自体が画期的だ。
 集落に住む大工さんは路肩の土留めのための板と杭を事前に用意してくれた。

 自分たちが住む地域は自分たちでやれることはやっていくという発想がさらに発展していくことを願う。
 手応えを感じてきたアジサイプロジェクト。
 ありがたい。

 
 

 
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早朝から祭の準備作業

2015-09-27 19:03:28 | 出会い・近隣
 来月開催される地域の祭礼のための準備に神社に集まる。
 過疎とはいえこの地域に顔も知らない人がまだいたことにあらためてびっくりする。
 鳥居も塗装され、地域の象徴らしく杉の木立の中に厳かにそびえる。

          
 また、手水場所も新しく寄進された。
 木の肌が美しい。
 祭の運営が若手の青年たちが担う伝統がまだ健在であるのが心強い。

                         
 山車が通る国道も自主的に機器を使って草刈りが行われる。
 地域がら軽トラックが多いので道具・機材の運搬はお手のものだ。
 見物人もいない極めてささやかな祭りだが、日本人の静謐な心模様が反映されている。
 
 そこには自然と人間との共生という装置がなんとか体験的に配備されている。
  

 
 
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収穫祭?焚き火?

2015-09-26 20:36:01 | 野外活動
 昨日の雨で栗のイガがたまっていたので、午後焚き火で燃やす。
 しかし、湿気があってなかなか燃えにくい。
 そのうちに、4人の来客があった。

                       
 和宮様が栗拾いしていたら、「自分たちもやりたい」ということで、急遽道草山の栗拾いとなった。
 イガから栗を取り出し、イガはそのまま燃やし、栗をきれいに洗う。
 数日前に干しておいた中ぐらいの栗を茹でることにする。

         
 ファイヤーキーパーの活躍でそのころにはすっかり火が安定し、まもなく茹でた栗を取り出して食べることとなった。
 ついでに、収穫してきた「ツルムラサキ」の一部を30秒ほど一緒に茹でる。
 それを醤油・マヨネースで食べたらみんな「おいしい」と言う。

                             
 茗荷・芯空菜・金時草なども収穫してそれをそのままお土産となった。
 たまたま、収穫できる野菜があったのがラッキーだった。
 シシトウも収穫できたがすっかり収穫するのを忘れていた。
 
 人工的・商業的なディズニーランドではない鄙びた暮らしの中の豊饒。
 与えられたものではなく、過疎の楽しみ方を体験できたのではないかと思う。
 わが家もイガや雑草や古びた丸太などを燃やすことで少しはまわりがきれいになり、しかもその灰が畑に循環される。
 都会ではできないこうした過疎の楽しみ方をあちこちで展開したいものだ。
 
 
 
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雨続き 路傍のきのこ ここにあり

2015-09-25 20:43:02 | 食彩・山菜・きのこ
 前回の台風は直撃しなかったものの大雨を残した結果、近くの国道の路肩を崩落させた。
 そのため、山越えする迂回路を通らなければならない。
 ふだん使わない山道をしばらく利用することとなる。
 台風が直撃していたら、わが集落は陸の孤島となることは避けられない。

                  
 雨の迂回路を通っていたら、「カラカサタケ」を発見。
 この近辺では比較的ポピュラーなきのこだが、ほとんどの人は敬遠して食べない。
 確かにこの仲間の形の多くに毒きのこが多い。

      
 ぬめりが目立つ「ヌメリイグチ」らしききのこが光っていた。
 カラマツ林だったら、「ハナイグチ」といううまいきのこがあるが、松林の「イグチ」だった。
 食べられないことはないが味はいま一つ。

                            
 迂回路の路傍にはさらに「エリマキツチグリ」がいくつか群生。
 ホコリタケの仲間で、乾いた中心を押すと胞子が飛び散る。
 リング状のエリマキが特徴だ。

 ふだん通らない山の淋しい迂回路だが、ときにはきのこというこんな世界の発見もある。
 雨の迂回路をたどって街に買い物に出かける。
 飛行機300機の爆買は残念ながらできなかったが、畑にはない果物・肉・魚など約10日間分を爆買する。
 あっという間に、貯金から下ろした紙切れが逃げていく


                       
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畑の花園ステーション

2015-09-24 20:53:49 | 生き物
 畑の片隅にあるニラやアザミの花園は昆虫たちの命のステーション。
 翅の欠損が目立つ「ミドリヒョウモン」もアザミの上で必死に「生」をつなごうとしている。
 飛ぶのもヨロヨロしている。

                            
 昆虫には自殺という言葉はないのだろう。
 人間だけが自殺行為をする。
 いのちが続く限り懸命に生きるミドリヒョウモンの姿が輝かしい。

      
 そのすぐそばでは、珍しく「イチモンジチョウ」がやってきた。
 アゲハよりやや小型だが翅の一本の白いラインが見事だ。
 このラインが青いと「ルリタテハ」だが、なかなか撮らしてくれない。

                            
 セセリチョウはニラの花が大好きだが、そろそろ花期は終わりつつある。
 「キマダラセセリ」はその中でも数が少ない。
 いわゆる茶系の「チャバネセセリ」に混じって、その黄色のマダラ模様が目立っている。

                            
 蜂が飛んでいるのかと思ったが、体がトラ模様の「キハダカノコ」蛾だった。
 黄色の体(黄肌)に多数の黒い環紋を見せつけて「蜂なんだぞ」と周りを脅すつもりなのだろうか。
 この環紋が二本だと「カノコガ」となる。
 名前の由来は翅が鹿の子模様だからだ。

 小さな花園はこうしていのちのリレーを継続しているステーションということなのだろう。
 一人暮らしが多くなってきたわが日本にこうしたステーションはどこにあるのだろうか。
 福祉協議会関連施設がいろいろステーションもどきをやっているが、高齢者の力を地域力として位置付けていない。
 「与える福祉」がサービスだと思っている。

 高齢者の持つちからを地域や本人に引き出す視点が欠けている気がしてならない。
 人間にとってのステーションとは何であるか、自分にとってのステーションとは何であるか、を考えてしまう。
 そんなもの憂いの秋がやってきている。
 
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天然マイタケ宅急便来たる

2015-09-23 19:01:39 | 食彩・山菜・きのこ
 そしてなんとなんと、きのこの師匠からも「天然マイタケ」が宅急便で届いた。
 このところ師匠たちのきのこ狩りは、まちがいなくマイタケをゲットしている。
 つまり、マイタケの出るミズナラの樹はほぼ決まっているのだ。
 その木をどれだけ多く覚えておくかが勝負でもある。

            
 スーパーでは100円でマイタケを買えるほどになったが、天然マイタケはかなり山奥に入り、場所によっては命がけで収穫するのだ。
 そんな天然マイタケをありがたくいただく。
 その日のうちに、マイタケの天ぷらにする。
 やはり味も匂いも市販のものより濃厚だ。

                                  
 きょうの昼食は急遽マイタケの炊き込みご飯にする。
 食感もたしかだ。
 たらふく食べてついつい昼寝となってしまった。
 ごちそうさま。

 懇意にしている方から、「チチタケ」が近くにあったので収穫して初めて野生きのこ料理に挑戦するという。
 栗拾いとその処理に追われていてなかなかきのこを採集する余裕がない。
 来週当たりにアタックしてみようかとちょいと心をめぐらす。
    
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珍味きのこが突然届く

2015-09-22 22:01:57 | 食彩・山菜・きのこ
 昨日友人がきのこを突然届けてくれた。
 さっそく見てみると、一つは「ヤマブシタケ」だった。
 以前、山奥の枯れ木の洞で何回か収穫したことがある。
 珍味なものとして中国料理に利用されているらしい。

                        
 ヤマブシタケはいつも汁物にしている。
 調理前の甘い匂いもいいが、食感がやさしい。
 むかし、乾燥ヤマブシタケを購入したことがある。

           
 二つ目は、モミの木の周辺でときどき見る「アカモミタケ」だった。
 春野町内でもモミの大木の周りに毎年出ているようだ。
 さっそく、卵焼きの定番でいただく。
 味は控えめなので多めに食べるとうまい。

                           
                           
 三つめは、かわいい「クロカワ」だ。
 いまだ自分で収穫したことがないクロカワだが、今までいただいたクロカワは手のひらくらいの大きさだった。
 なかなかクロカワに出会うことがないが、むかしは近隣の山でよく収穫したと聞く。

 酢の物にしていただく。
 ゴーヤに近いツウの味がする。

 きのこの秋が来たことを実感する。
 そしてなんと、続きはあした。
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畑に咲く秋の花

2015-09-21 21:41:05 | 植物
 畑の隅にひときわ目立つ「ベビーマラカス」の黄色い花はそこが畑であることを忘れる。
 それほどにあでやかな色合いでもある。
 この花がミニマラカスのような実になって、その実を振ってみるとまさにマラカスの音がする。
 遊び心も兼ね備えたところがなかなかだ。

                             
 畑の中央に咲く「アシタバ」の花は逆に目立たない。
 朝の野菜ジュースにもアシタバの葉が参入している。
 アシタバに含まれる「カルコン」は、抗菌・抗血栓作用、ガン転移抑制作用に良いと注目の健康野菜だ。

        
 畑のあちこちに勝手に咲きだした「トロロアオイ」の大輪の花も見逃せない。
 花も食べられるというが、花を収穫する行為がおきないほどの凛とした上品さがある。
 オクラの花に似ているがオクラのほうが小さい。

                               
 雑草の海のなかにポツリと咲く「アキノノゲシ」もほかの植物に負けまいと背を真直ぐ伸ばしている。
 しかも花はじつにシンプルな形で、色が控えめなのがいい。

                 
 茎が四角になっている「カクトラノオ」の群落が雑草と覇権を競っている。
 花がきれいなので「ハナトラノオ」とも言う。

 これを株分けして国道の路肩に植え付けて二年になる。
 路肩の瓦礫の中でなんとか自分の位置を保って子孫を着実に増やしている。
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