山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「幸福を呼ぶ虫」も越冬態勢へ!

2023-11-24 21:31:40 | 生き物

 ポカポカした昼時、お茶の送風機を配備していた電柱のような立木に多数のテントウムシを発見。近づくとあたふたと動き回って立木の裂け目や影を探していた。10匹以上はいたと思われる。週末の寒冷を予測していたかのようだった。テントウムシの動きが速くて画像がうまく撮れなかったのが残念。

     

 その中に、久しぶりに見る「カメノコテントウ」がいた。そこにいたカメノコテントウはオレンジの地に黒の模様があったが線の太さが違う。大きさは10mmくらいだが日本産テントウムシの中では最大級だという。よく見るナナホシテントウの二倍くらいはある。クルミやヤナギやドロノキのハムシの幼虫を食べるというが、近くにそういう樹木は少ない。やや離れた所には川があるからその周辺のヤナギやクルミに棲息していたのかもしれない。越冬場所を求めてそこからやってきたのだろう。確かに、その立木を触ってみると太陽の暖かさを感じる。

        

 黒地に赤い斑点がある「ナミテントウ」も一緒にいた。「ナミ」というから、標準的・一般的に見られる多数派テントウでもあるが、翅の模様は、主に「黒地に赤・黄」の斑紋と「赤・黄地に黒」の斑紋に分けられる。ここで見たのは、黒地に赤い二つの斑紋がある「二紋型」だった。ほかにも、「四紋型」「無数型」「赤・黄地に黒紋型」などの変異斑紋が多数いる。

       (画像は「子どもの国」webから)

 テントウムシは漢字で書くと「天道虫」と書く。枝先から太陽に向かって飛んでいくことから「お天道様」というわけだ。つまり、太陽神の使いの虫として大切にされてきた。それもそのはず、テントウムシは基本的にアブラムシなどの害虫を食べてくれる益虫でもあり、「生物農薬」として活用もされている。

 しかしそのため、世界的に波及してしまい環境に負荷をかけてしまうやっかいものにさえなってしまった。また一部のテントウの中の「ニジュウヤホシテントウ」はナス科・ウリ科野菜を荒す害虫でもある。換言すれば、それだけ活力ある昆虫でもある。

 オラが若いころ、チェリッシュの「テントウムシのサンバ」が流行っていてよく口ずさんだものだった。尖っていた青春の挫折やら破滅やらを癒してくれたメロディーだった。それからまもなく伴侶を得ることになる。まさにテントウムシは幸福を呼ぶ虫だったというわけだ。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一気に渋柿の皮を剥いて | トップ | 高級緑茶かそれとも… »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

生き物」カテゴリの最新記事