山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

強風の中での「山の楽市」

2019-03-31 20:23:14 | 市民活動・まち育て
 朝から突風が吹きすさぶ。きょうはNPO法人「山の楽校」主催の「山の楽市」だ。これはテントや看板が飛んでしまうと予測してペグとハンマーを持参する。オイラも漬物を中心とした店を出すことになった。会場の天候はやはり朝からずっと風が強くときおり「あられ」が落ちてくる。満開のはずだったソメイヨシノも開花を始めていたが今はストップしてしまった。


         
 オイラの隣に大麦栽培を進めている長老の店があった。強風で看板がたびたび飛ばされる。大麦の種を封筒に入れて(画像左)無料で配布していた。さっそく、種をいただきに行く。ただ単にモノの売り買いだけではない行為に頭が下がる。小さいが貴重なスペースとなっていた。なぜ大麦栽培を進めているかを聞いておけばよかったが余裕がなかった。ときどき、麦芽飲料を購入して飲んではいるが。

  

 ときどき小雨やあられが降ってくるので、屋根付きの開放棟にある地元集落運営の「手打ちうどん」は長蛇の列で殺到。何度か様子を見に行ったが残念ながら食べることはできなかった。


  
 そのすぐ隣の場所では、わが集落のメンバーが餅つきのイベントをやっていた。子どもが餅つきするのをみんなで暖かく声援を飛ばしていた。それをバネに知り合いの顔ぶれが運営に餅成形に火おこしに、生き生き動きながら笑顔を絶やさない。集落の可能性をしっかり見させてもらった。7・8年前ではオイラの呼びかけには沈黙で応えていたことを考えると考えられないほどの変化だった。病気で動けない人以外のすべての人及びご夫婦が参画しているのに感動する。
 
        
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地域マガジンを印刷・発行する

2019-03-30 20:09:18 | リフォーム・屋内作業
 地元にやってきた昆虫や畑や道路際の植物を、デジタルカメラに保存していたのを編集する。また、地域に住む長老に昔の思い出を語ってもらい、それらを地域マガジンとして発行してみる。冬の作業はこれの編集作業に追われやっと印刷作業となる。家庭用印刷機も朝から夜までフル回転だ。

     
 A4判の普通紙4枚に表紙・裏表紙を合わせて20ページ分の手づくりの情報誌だ。炬燵のある部屋はその用紙で占領される。そしてそれを綴じようとするが中国産のステープラーが言うことを聞いてくれない。たびたびつぶれた針を取り直してなんとか雑誌らしき体裁を刊行する。

             
 そういえば、このちっぽけな創刊号が図書館に配備されていた。役所にも15部ほど持っていく。創刊号は最初は50部だけだったが、けっきょく150部ほどになってしまった。とりあえず今回は100部を目標にする。
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ブロッコリー・レタスを初収穫

2019-03-29 20:59:30 | 野菜・果樹
 雑草の絨毯を排除し追肥をやって間もなく、「ブロッコリー」が大きくなってきた。何よりも冬越ししてくれたのがうれしい。さっそく初収穫をする。最近注目のブロッコリーは、ビタミンC豊富な抗酸化・抗癌作用が期待されるスーパーフードだ。

           
 また、雑草の海から救い出した「レタス」も同時に初収穫。ビニールトンネルをせず竹のマルチと寒冷紗だけで寒さを回避して収穫に至ったのが快い。残念ながら、「ミズナ」は寒さに耐えられなかったようで枯れる寸前だ。

            
 今年も「ワケギ」が元気だ。全く覆いもしないのにこれだけパワーがあるのがすごい。台所にワケギを根っ子ごと保管しておき、みそ汁などにちょこっと投入するのがいい。
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近くで全焼火災があった

2019-03-28 20:29:29 | できごと・事件
 先日、隣の集落で火事があった。おりから、春の強風が断続的に続いていたのであっという間に住居が全焼となった。住人はそのとき出かけていたので火災の原因は不明。翌日以降、調査が本格的に行われていたが漏電ではないかという。


          
 国道からすぐの住居だったが、ふだんは木立に囲まれていて家屋の全体は見えない。家のまわりにあった杉木立はすっかり幹だけが残ってしまった。家の後ろの山のほうに引火しないよう懸命の消火がされたようで家だけが燃えたようだ。

  
 しかしながら、山の反対側に飛び火が国道を越えたようで地元消防隊が消火した。そこは枯草が燃えたようで火力の強さを物語る。あらためて、乾燥陽気での火力の怖さを実感する。昨年末から焚き火をしばらく自粛しているが、風がある日には実施しないことにしている。
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春を呼んでくれるキブシ・スミレサイシン

2019-03-27 17:58:25 | 植物
 風は冷たく風は強風だが、空気はすでに春だ。国道の法面から顔を出していたのがいつもの「キブシ」だった。昔は奥方の必需品だった。お歯黒の原料としては少量しか採れないヌルデが高級品だったが、庶民はキブシだった。
 酢や茶へ鉄片を入れた酸化した液にこのキブシの乾燥した黒い粉を混ぜて歯に塗ったという。虫歯予防に効果があったらしい。

                 
 裏の道草山に今年も初春にやってきた「ナガバノスミレサイシン」。まだ長い葉は伸びていないが待ちきれない花はすっかり咲きだしている。気候変動にもかかわらず春の到来を几帳面にも知らせてくれている。
 「スミレサイシン」は日本海側に自生しているスミレだが、カンアオイの仲間に「ウスバサイシン」がある。根は舐めると辛く、葉柄は細いということで「細辛(サイシン)」というのだ。それに似ているスミレだというが辛くはないという。なんともめんどくさいがおつきあいしましょう。桜咲くちょっぴり前の春だもの。
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たくあんを作る

2019-03-26 20:10:18 | 食彩・山菜・きのこ
 先月、向かいの方からいただいてきた大根を漬物にする。漬物の素は米麹を素にした「べったら漬け」。最初は塩につけてからべったら漬けをしたが塩が抜けきらなくてひどく辛かった。そこで、大根を足したり、キビ砂糖・昆布・味醂とかを入れて味をととのえる。すると、味がマイルドになってきた。
 漬物はいつもかくのごとくテキトーで計ったりしない。食べる少し前にいろいろ調整する。
 すると、こんどはボリボリ食べ過ぎてしまって、あっという間になくなってしまう。なので、少しだけ切るだけにする。ご飯が欲しい。
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素朴な「案内お盆」が生きている

2019-03-25 21:29:14 | 特産品・モノ
 今使っている丸い金属製のお盆がある。それは奥春野の集落にバスが開通したとき(昭和44年、1969年)の記念品なのだった。
 王子製紙が寒村だった「気田(ケタ)」にパルプ工場を操業開始したのが明治23年(1890年)。突然、山間地に街が形成されていった。そこから、木材運搬の道路建設が山間地へ向けて開削されていったのが大正2年(1913年)。したがって、55年の悲願がこの素朴なお盆に刻まれている。

         
 この県道が国道に昇格したのが、昭和50年(1975年)。杉・川上地内の道路舗装が完了したのが昭和53年(1978年)。つまり65年かかって道路が舗装に至ったわけだ。この「観光案内」のお盆には、鮎・シイタケ・お茶・木材のイラストとまわりの山並みが描かれている。どこが「観光地」かと言われると返答に窮する。この状況は50年前とほとんど変わらない。しかし、変わらない景観・風土というものは、変らない珠玉の価値を内包しているともいえる。日本が置き忘れた正倉院がここには埋まっている。朴訥なこのお盆はその証左ではないだろうか。
 
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「洗濯マグちゃん」を使う

2019-03-24 22:22:25 | 特産品・モノ
 茨城の中小企業「宮本製作所」がマグネシウム加工から出される砕片を捨てずに、洗濯に利用する商品を開発したことでいま爆発的な反響がある。220万個を突破したという「洗濯マグちゃん」をさっそく購入して洗濯機に放り込む。

         
 今回は洗剤と一緒に洗濯する。大きな効果のほどはわからなかったが、臭いは確かにすっきり、汚れは今一歩というところ。今度は洗剤を入れないでやれば効果のほどがわかるね。ただし、その場合は2個を入れなくてはいけない。

          
 マグネシウムが水と反応すると水素とアルカリイオン水を生成することで、油脂分を分解すし、臭い・カビ・汚れを除去するという。300回以上利用したら庭や畑に肥料として撒いていいという。洗剤で水を汚すのではない環境に優しい商品はどんどん使っていかなくちゃね。
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飾り瓦が見どころ

2019-03-23 23:07:03 | 歴史・文化財
 鄙びた「大平(オイダイラ)」の「武速神社」ではあるが、屋根が見どころだ。重量感のある瓦と飾り瓦を使っているのを考えると昔は林業収入が高かったからなのかもしれない。「経の巻」型の「経」(キョウ)は楕円形で空に向かって反っている。その下に、「綾」が二本、中央の鏡(蓮の花)には、織田家の家紋「五瓜に唐花(ゴカニカラハナ)」が神紋となっている。

 
              
 左右の端には「逆さ獅子」が魔除けの任務として就ている。口をよーく見ると阿吽となっているし、尻尾がちょん切れているのも比較して初めてわかる。いつ頃の時代のものかはわからないが、躍動感あふれる名工の作品だ。


     
 さらには、「牡丹」の花の瓦も保存がいい。「牡丹」は、幸福と富貴を表す「花の王」なのだ。それが獅子とコラボしているから最高の組み合わせというところ。屋根の自遊空間を散策・想像する名工たちとムラびとたちとの精神的交流・心意気が、現代の格差拡大の新自由主義を撃つ。


           
 本殿の屋根には縁取りが強化されている「覆輪」型のようで波模様のある凝った「台付き」となっている。この「台」は瓦の留め具と雨の侵入を防ぐ役割がある。画像を確保できなかったが、稜線となる屋根の中央を支える「のし瓦」(雨の侵入も防御)の量感も圧巻だ(牡丹の瓦の後ろにちょこっと見える)。
 これだけの文化財をひと気のない過疎のムラはいかに維持管理していくか、辛いところに違いない。   
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武速神社が4社もあるって?

2019-03-22 21:56:03 | 歴史・文化財
 天竜にある国道の側道に「大平(オイダイラ)」という地区がある。浜北区にも同名の「大平」があるので気になっていた。たまたま時間があったのでその側道を闖入してみる。すると、すぐに「武速(タケハヤ)神社」があった。「武速神社」と言えば坂上田村麻呂の将軍杉で有名な「下百古里(シモスガリ)」にもある。さっそく「大平」の石造の鳥居をくぐってみると、鳥居には「昭和29年9月吉日」と「氏子安全」の字が刻印されていた。


    
 いかにも田舎らしいこじんまりした拝殿があった。屋根はしっかりした瓦葺。この「横川」地区には同名の「武速神社」が4社(「上百古里/下百古里/光明/大平」)もあるという。
なぜこんなにもあるのか謎だが、戦前の軍国主義・国家神道の需要に押されてあやかったものなのだろうか。

         
 「大平」の神社は、「下百古里」のパターンと似ていて、正面に背の高い杉と拝殿、裏に本殿が鎮座している。境内はきれいに清掃されていて地元から大切にされているのが伝わってくる。有名な「下百古里」の神社は来訪者が多いせいかやや荒れた感じがする。   
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