山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

冬越しに成功

2024-04-03 21:25:11 | 生き物

 トンネルカバーを補強していたら、陽当たりをしていた「ツチイナゴ」がいた。飛翔はあまり得意ではないらしく近づいてもじっとしていた。いや、いい気分で春の陽ざしを満喫していたツチイナゴにとっては迷惑千万だったかもしれない。

 イナゴの成虫を今の時期に見るのは珍しい。ツチイナゴは、頭から翅の付け根までまっすぐな黄色い線があり、また、複眼の下には涙の跡のような黒い帯があるのが特徴だ。日本のバッタは卵で越冬するのが普通だが、ツチイナゴはその反対で10月頃成虫になり、そのまま越冬し、翌年の春頃から活動する生存戦略を選んでいる。

 とはいえ、冬にはカマキリなどの天敵がいないものの、モズにとっては格好の標的になってしまう。そんな生きるはかなさが複眼下の涙模様というものなのかもしれない。

  

 いっぽう、しばらく履いてなかった玄関の長靴に蜘蛛がいた。あわてて外に出て排除したのは言うまでもない。その蜘蛛をよく見ると、丸っこい形をしていて、蜘蛛の巣も不規則でめちゃめちゃなものだった。その網は立体的なかご状となっており、歩き回るアリなどの小型昆虫を捕食している。

 

 そこにいたのは、「オオヒメグモ」だった。この蜘蛛は野外よりも人家で普通に見られるクモで、すす払いなど清掃の対象となる。また、民家に住む大きなアシダカグモをも強力な粘着力のある網で絡みとってしまうという手ごわい相手でもある。

 

 

 そういえば、先月末に見たあの疥癬病にかかっていたタヌキは無事春を迎えられただろうか。おそらく、食べられるエサがない時期であっただけになんどか付近を徘徊していたのは分かったいた。というのは、タヌキが近くに来ると強烈な臭いが付近に漂っていたからだ。

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