~ それでも世界は希望の糸を紡ぐ ~

早川太海、人と自然から様々な教えを頂きながら
つまずきつつ・・迷いつつ・・
作曲の道を歩いております。

謹賀新年 〜 酉年

2017-01-03 12:50:05 | 日常
明けましておめでとうございます


御年88歳の御婦人手作りの酉年・干支人形
愛らしい表情、細やかな造形と色使いがステキです

               

古来、北東の方角は《鬼門》。
十二支方位において北東は「丑・寅」にあたる為、
鬼はウシの角を生やしトラの毛皮を履くものとされました。

鬼門に対抗する《裏鬼門》の大雑把な方位が「申・酉・戌」
それゆえ鬼退治に向かう桃太郎のお供として、
サル・トリ・イヌが選ばれたというのは良く知られている所。

ただ鬼退治の即戦力という事ならば、トリは鳥でも、
鷹や鷲といった猛禽類の方が良さそうなものを、
なぜ雉・キジなのか?という事については諸説分れます。

雉は日本の国鳥であります。
眼の周りに、日の丸のような真っ赤な円帯を持ち、
自らも赤い色に反応し、赤いモノを見ると突進するのだとか。

突進するくらいなら飛びかかればいいのに・・と思いますが、
キジは鳥でありながらも飛ぶのが苦手で、
そのぶん走るのが異常に速いという辺り、魅力を感じます

桃太郎の家来の内、イヌとサルは《犬猿の仲》などと言われます。
キジという鳥が、二匹の仲を文字通り「トリ持つ」ことで、
チームとしての組織力が増したのかも知れませんね。

               

酉年の「酉(とり)」という漢字は、
発酵や醸造を促す為の《甕(かめ)》や《壷(つぼ)》
そうしたモノの形から作られたのだとか。

「さんずい」+「酉」=「酒」

は、その辺りの由来を物語っているのだそうで、
「酒」という漢字を眺めるにつけ、
美酒微酔は人生の妙薬・・・という方々には、
酉年は中々に良い年回りなのではないでしょうか?

               

例年は11月に《酉の市》が立ち、
福をトリ込む熊手が出回りますが、
酉年の今年は、考えようによっては毎日が酉の市。

『笑う門には福きたる』

不肖不徳のワタクシめも、
他者に勝らん・・などという、つまらない《勝利》など想わず、
おなじ「ショウリ」でも《笑利》を念頭に置いて、
日々を歩んで参りたいと思います


本年もよろしくお願い申し上げます!