本日は「備忘録」とでも申しましょうか、
ちょっと記しておきたいことがあります。
それは、
“ ベータ崩壊 ”
構造的に不安定な原子核が安定状態を求め、
“ ベータ線 ” という放射線を出しながら、
安定的な原子核の構造へと変移する現象とされます。
炭素14の原子核は “ ベータ崩壊 ” 時、
電子および反電子ニュートリノを放出し、
原子核を構成していた中性子は陽子へと変わり、
その結果、炭素14は窒素14へと変移します。
中性子は、
アップクォーク1個とダウンクォーク2個によって構成され、
陽子は、
アップクォーク2個とダウンクォーク1個によって構成されます。
つまり中性子が陽子へ変わる時、
アップクォークが1個増え、
ダウンクォークが1個減る、
という現象が起きていることになります。
科学雑誌「Newton」2020年4月号の特集は、
「存在とは何か」でした。
量子論や相対性理論では、
「存在」をどう考えるのか?ということが、
丁寧に解説されているのですが、
その中で、
「無から有は生じ、有は無に帰するのか?」
という問題について、
『あらゆる化学反応は原子の組みかえであり、
反応の前後で原子が消えたり、生じたりすることは、
決してありません。』
(「Newton」2020年4月号/ニュートンプレス刊)
として、
水素と酸素の化学反応を例として挙げるなど
マクロな物体および原子レベルでの物理事象では、
「無から有は生じず、有は無に帰さない」
ことを明らかにした上で、
『原子核レベル、素粒子レベルの反応では、
この常識がなりたちません。
無から有が生じたり、有が無になったりすることが、
ごく普通におきるのです。』(引用元:同上)
そして紹介されるのが、
先述の “ ベータ崩壊 ” 。
いま一度 “ ベータ崩壊 ” を振り返りますと、
炭素14の原子核が “ ベータ崩壊 ” によって、
窒素14へと変移した際、
それまで存在していなかった、
電子・反電子ニュートリノ・アップクォークという、
3つの素粒子が生まれました。
つまり無から有が生じ、
ダウンクォーク1個が無くなりましたので、
有が無に帰しました。
これは何かが何かに、
組み変わるとか置き換わるといった物理事象とは、
全く異なるもの。
では、“ ベータ崩壊 ” によって生じた、
電子・反電子ニュートリノ・アップクォークという、
3つの素粒子は、一体どこから来たのでしょうか?
“ ベータ崩壊 ” によって失われた、
1個のダウンクォークは、どこへ去ったのでしょうか?
早川の安直な思考のクセと笑われもしましょうが、
どうもこの辺りの疑問は、結局のところ、
「私たちひとりひとりは、
どこから来て、どこへ去るのか」
という問いかけと同義同根、同等同質、
そう思えて仕方ないのであります。
“ Purple cloud ”
~ 龍、紫雲に立つ ~
皆様、良き日々でありますように!
ちょっと記しておきたいことがあります。
それは、
“ ベータ崩壊 ”
構造的に不安定な原子核が安定状態を求め、
“ ベータ線 ” という放射線を出しながら、
安定的な原子核の構造へと変移する現象とされます。
炭素14の原子核は “ ベータ崩壊 ” 時、
電子および反電子ニュートリノを放出し、
原子核を構成していた中性子は陽子へと変わり、
その結果、炭素14は窒素14へと変移します。
中性子は、
アップクォーク1個とダウンクォーク2個によって構成され、
陽子は、
アップクォーク2個とダウンクォーク1個によって構成されます。
つまり中性子が陽子へ変わる時、
アップクォークが1個増え、
ダウンクォークが1個減る、
という現象が起きていることになります。
科学雑誌「Newton」2020年4月号の特集は、
「存在とは何か」でした。
量子論や相対性理論では、
「存在」をどう考えるのか?ということが、
丁寧に解説されているのですが、
その中で、
「無から有は生じ、有は無に帰するのか?」
という問題について、
『あらゆる化学反応は原子の組みかえであり、
反応の前後で原子が消えたり、生じたりすることは、
決してありません。』
(「Newton」2020年4月号/ニュートンプレス刊)
として、
水素と酸素の化学反応を例として挙げるなど
マクロな物体および原子レベルでの物理事象では、
「無から有は生じず、有は無に帰さない」
ことを明らかにした上で、
『原子核レベル、素粒子レベルの反応では、
この常識がなりたちません。
無から有が生じたり、有が無になったりすることが、
ごく普通におきるのです。』(引用元:同上)
そして紹介されるのが、
先述の “ ベータ崩壊 ” 。
いま一度 “ ベータ崩壊 ” を振り返りますと、
炭素14の原子核が “ ベータ崩壊 ” によって、
窒素14へと変移した際、
それまで存在していなかった、
電子・反電子ニュートリノ・アップクォークという、
3つの素粒子が生まれました。
つまり無から有が生じ、
ダウンクォーク1個が無くなりましたので、
有が無に帰しました。
これは何かが何かに、
組み変わるとか置き換わるといった物理事象とは、
全く異なるもの。
では、“ ベータ崩壊 ” によって生じた、
電子・反電子ニュートリノ・アップクォークという、
3つの素粒子は、一体どこから来たのでしょうか?
“ ベータ崩壊 ” によって失われた、
1個のダウンクォークは、どこへ去ったのでしょうか?
早川の安直な思考のクセと笑われもしましょうが、
どうもこの辺りの疑問は、結局のところ、
「私たちひとりひとりは、
どこから来て、どこへ去るのか」
という問いかけと同義同根、同等同質、
そう思えて仕方ないのであります。
“ Purple cloud ”
~ 龍、紫雲に立つ ~
皆様、良き日々でありますように!