逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

いかさま詐欺師だけが「正しい」日本の不幸

2016年07月04日 | 憲法
毎日新聞2016年7月3日『憲法の岐路・私は言いたい』

『正々堂々9条改正を問え』
 東京大法学部教授・井上達夫さん(61)

参院選投票まであと7日
国会前のデモで「9条を守れ」と叫んでいる人たちは、何を守りたいのでしょうか。
非武装中立という9条の真義を守りたい人は少数派でしょうから、多くの人が現状維持、つまりは専守防衛体制を守りたいのでしょう。しかし、9条は戦力保持と交戦権行使を明確に禁じています。
「自衛隊が戦力ではない」という理屈は、まったくの欺瞞。(ぎまん)です。叫ぶべきは「9条を変えろ」ではありませんか

護憲派は、集団的自衛権の行使を認めた安倍政権の解釈改憲を批判しますが、個別的自衛権を認める従来の解釈改憲を是とする時点で、9条を裏切っていると言えます。
憲法を守るふりをする分、護憲派の欺瞞の方が深刻です。
こうした裏切りや欺瞞で憲法の規範性は掘り崩されています
自衛隊は今やアフリカのジブチに軍事基地を持ち、内戦状態の南スーダンにも派遣されています。なし崩しの現状変更こそ平和主義の危機ではないでしょうか。

私は安全保障政策を憲法で固定すべきではない、との立場ですが、護憲派は自らの欺瞞を正すべきです。専守防衛や個別的自衛権の枠内でのみ戦力の保有・行使が許される、そう憲法に明記する「護憲的改憲」を求めるべきです。
他方、安倍政権も新たな解釈改憲で安保法制を通しましたが、この現状に居直ることは立憲主義の虐殺を意味します。ましてや参院選で憲法を語らず、選挙後に改憲に走り出す策略は許されません。
護憲派も安倍政権も正々堂々と9条改正を問うべきです。負けるリスクを引き受けてでも国民の熟議を促し、その裁断を受けよ、と言いたいですね。【聞き手・川崎桂吾】=随時掲載
■人物略歴
いのうえ・たつお
東京大法学部教授。専攻は法哲学。著書に「共生の作法−会話としての正義」「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」など。
2016年7月3日毎日新聞

『愚かないかさま詐欺師の姑息で見苦しい手品』

『腹立たしいし見苦しい。いのうえ・たつお君の幼稚園児にも劣る恥ずかしい屁理屈』

『人を殺してはいけない』程度は小さな子供でも知っている常識である。衆人環視の中で素早く本物と偽物をすり替える手品ですね。あるいは東大法学部教授の肩書きを利用した特殊詐欺。
「自衛隊が戦力ではない」という理屈は、まったくの欺瞞。(ぎまん)です。叫ぶべきは「9条を変えろ」ではありませんか (一字違いで大違い。この馬鹿タレが!叫ぶべきは『9条を守れ』である)
戦争を禁じる日本国憲法を、(日本国自体は1945年の敗戦いらい戦争に巻き込まれていないが)今でも世界から戦争が無くならない実情に合わせて改正せよ(戦争を認めよ)と主張する愚かな法学部教授ですが、昔から殺人は法律で禁止されていて犯せば死刑か無期懲役に処せられる重大な犯罪だが、いまだに世の中から無くなる気配さえない。
悲惨極まる国家の戦争(超大量殺人と大量破壊)に比べればですが、個人の犯す殺人など軽微な問題である。
それなら(論理の一貫性を保つために)、殺人事件は法律でいくら禁じても少しも無くならないから(禁じても無くならない戦争と同じ原理で) 東京大法学部教授のいのうえ・たつお大先生なら世間の実情に法律を合わせて『殺人の合法化』こそ主張するべきであろう。(この理屈でアメリカの幾つかの州では日本では大問題とされる大麻の吸引が合法化されている)
(たつお君の場合、論理が丸っきり逆さまで無茶苦茶)人間社会から戦争や殺人が少しも無くならないから→厳しく禁止する必要性がある。もしも世界から戦争や殺人が無くなったのなら、わざわざ憲法や法律で禁止する意味が無いのです。(今回の例は「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語― : 安冨 歩 のような高尚な話ではなく、低級で腹立たしい子供だましな手品程度)



『最も効果的だった護憲運動とは右翼国粋主義(安倍晋三)の憲法破壊工作だったとのパラドクス』

今とは大違いで日本経済が健全だった1980年代(高度成長期)までは党綱領に改憲を掲げる自民党が敗戦後一貫して政権を握っていたが国民世論は圧倒的に護憲を支持する逆転現象が起きていた。
当時の自民党(保守本流)ですが、積極的な改憲運動は一切行わず今の左翼護憲派とほとんど同じ姿勢に徹していたのである。だから常に過半数以上、3分の2程度の圧倒的な国民の支持を自民党が得ていた。
ところが、バブル崩壊で日本が『失われた20年』に突入した1990年代以降は護憲派と改憲派の勢力が逆転する危険な水域が続いていたが、そのなかでも『自民党をぶっ壊す』との扇情的スローガンの小泉純一郎(悪魔の碾き臼である新自由主義)の時代がもっとも顕著だった。(短期間少しだけ改善したのは鳩山民主党への政変の時だったが、直ぐに元の木阿弥になる)
日本国憲法に対する危険な環境が、劇的に変化するのが憲法を丸ごと破壊するとの安倍晋三(極右国粋主義)の暴走である。
2013年に国民はもう一度、今の平和憲法の大切さ、大事さに気が付いたが、(社共など左翼の護憲運動は屁のツッパリ程度で)最も効果的だった護憲運動とは右翼国粋主義(安倍晋三)の憲法破壊工作だったとのパラドクス。まさに日本の不幸の極みである。



『今でもマッカーサー(GHQ)のポツダム政令によるNational Police Reserve(国家警察の予備役部隊)だった陸上自衛隊の本当の姿』

そもそも陸上自衛隊はアメリカ軍の全面占領下の1950年(昭和25年)に『在日米軍』の朝鮮戦争参戦での空白を埋める目的のNational Police Reserve(国家警察の予備役部隊)として出発している。(朝鮮戦争に出兵した4個師団7万人の在日米軍も、その代役として急遽編成された7万人の警察予備隊も同じで、非武装の日本人一般市民の暴動鎮圧が目的だった)
日本民主化の徹底のために日本軍幹部を公職追放していたGHQは1950年のNational Police Reserveの創設では警察幹部を登用したが『暴力装置』として見れは同じでも『警察』は合憲であり、『軍隊』は違憲で違法である。そして、まさにこの警察予備隊(National Police Reserve)が合憲の限界であり、それ以上は違憲となる。
今年5月に新しく決まった抜身の刀が交差する禍々しい陸上自衛隊のエンブレムの赤帯で強調されている真ん中にあるSineeを無理やりローマ字読みすると『死ねえ!』になるが、一字違いで大違い。
なんと前置詞のsince(・・・から)の意味だった。
公式エンブレムの中でも一番大事な意味を持っているのは目立ってしまう『抜身の刀』ではなくて、実は赤帯に小さく書いているので読み難いし意味が不明の『since 1950』 だったとの、考えオチ。
まさに『目から鱗』で今回の公式エンブレムには自衛隊の隠された本心が正直に描かれていたのである。
禍々しい抜身の刀ですが、実は『猫だまし』というか間違った結論に誘導する偽の手がかり(赤いニシン)であり、それほど大きな意味は無かった。
陸自のエンブレムの真ん中にある『since 1950 』ですが、陸上自衛隊の真の姿とは『今でもマッカーサー(GHQ)のポツダム政令による1950年のNational Police Reserve(国家警察の予備役部隊)だった』の意味だった。
経済も政治も日本が丸ごと米軍に支配されている原因である『朝鮮戦争』を示していたのですが、すべての不思議の原因とは日本人があまり考えたくない『永久に終わらない朝鮮戦争』だったのです。(自衛隊の創設記念日は1954年7月1日である。ところが、陸自エンブレムでは創設年の4年も前の占領下のポツダム政令の1950年)



『国家の誕生よりも国軍の誕生の方が先だったアメリカ合衆国』

ちなみに建国以来延々と戦争を続けているアメリカの場合は意味が何とも分かりやすい。
USアーミーのエンブレムは大砲と砲弾の図柄に1775とthis well defendなので、なんと、150年前のアメリカの東インド艦隊のペリー提督の黒船の露骨な砲艦外交と同じ意味を表しており、アメリカは軍の大砲と砲弾で防衛するとの何とも分かりやすいデザインになっている。(銃で安全を守るとの全米ライフル協会の主張と同じ)
アメリカの建国は1776年だが、なんとアメリカ軍(USアーミー)は建国の1年前の1995年に出来ていた。国家の誕生よりも国軍の誕生の方が先なのである。



『個人の権利(自衛権)は書いてあるが、国家の自衛権は何処にも書いていない日本国憲法』

そもそも『憲法』とは800年前のマグナカルタの昔から『国家の脅威から国民(個人)を守る』(国家を縛る)目的で造られており、右翼国粋主義の安倍晋三や東京大法学部教授の井上達夫が考える『外国の脅威から国家を守る』(国民を縛る)ようには出来ていないのである。
日本国憲法では36条で拷問を禁止し、38条では自白のみでは有罪にならないと書くなど個人の自衛権(権利)を繰り返し何度も書き込まれている。
『ジャムパンにはジャムが入っている、 アンパンにはアンが入って いる、 だけど、ウグイスパンにはウグイス入っていない』の 赤塚不二夫の元祖天才バカボンの歌ではないが、日本国憲法は個人の権利(個人の自衛権)が条文に繰り返し入っているが、『国家の自衛権』は何処にも入っていない。
もしも入っていれば大問題である。

『うぐいすパンの中にウグイスが入っていれば大騒動になる』

天才赤塚不二夫が指摘するように『ウグイスパン』には『ウグイスが入っていない』のが大原則である。
そしてウグイスが入っていない『ウグイスパン』以上に、日本国憲法の原則に『国家の自衛権』は入っていないのは当然だった。(憲法に国家の自衛権を入れろと主張する安倍晋三ですが、これは『ジャムパンにはジャムが入っている、 アンパンにはアンが入って いる、 だから、ウグイスパンにもウグイスを入れろ』と同じ破廉恥な愚論中の愚論)
そもそも戦争を違法とした9条1項は第一次世界大戦のあまりにも惨状を見た世界各国が結んだパリ不戦条約を日本国憲法の条文にしたものである。(100年前の不戦条約には期限が定められていないので今でも有効。日本が不戦条約から脱退しない限り9条1項を廃止しても何の意味も無い)
不戦条約は大日本帝国も批准しているが『自衛戦争は禁止されていない』とか『そもそも、国家には自衛権がある』との屁理屈を抜け道(口実)にして第一次世界大戦以上に大規模で悲惨な第二次世界大戦が起きてしまうが、この反省に立って『自衛の戦争』の抜け道も禁止したのが国連憲章であり、その国連憲章を憲法の条文に書き入れたのが9条2項である。(国連を脱退でもする心算なら9条2項の廃止は辻褄が合うが、脱退する気が無いなら無意味で愚かななナショナリズム程度)
日本国憲法9条は先進的で世界の規範となるだけで、少しも一般市民の感覚から逸脱していない。憲法9条の精神とは、世界の正しい常識そのものなのである。



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6 コメント

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護憲と改憲 (ちくわ)
2016-07-06 15:11:34
もしも日本国民が十分に考え、本気で望むなら改憲するのも悪くないでしょう。
しかし同時に、違憲である自衛隊を一度解散しなければならない。そこから国民が望む形の軍隊を再構築する。当然米軍は追い出す。そこまでしなければ意味はないと考えます。
それをせずただ現状に迎合して改憲するなど、愚行としか言いようがないです。
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本当にもう・・・ (宗純)
2016-07-07 15:21:57
ちくわさん、それは悪い冗談だとは思うが少しも面白くありません。

日本ですが71年年間も『一人も殺さず、殺されもしなかった』というか、『1発も撃たなかった』のですよ。
極最近共産党の政策委員長が軍事費が5兆円を超えた事実に対して『人殺しの予算』と発言して批判され、謝罪訂正しただけにとどまらず、なんと罷免する騒ぎに名ているが、大馬鹿者としか言いようがない珍事。まるっきり1億平和ボケ。
軍隊は自己完結型の組織であり、基本的にすべてが可能なのですね。ですから車の修理も橋の建設など何でもできる。警察や消防にできることもなんでも可能なのですが、
それなら『軍だけが出来ること』と考えれば破壊と殺戮以外には無い。まさに『人殺しの組織』なのです。
日本の政治家でkの事実を知っているのは政界で唯一の軍事オタクの石破繁だけなのですから情けない。

石破茂閣下発言「命令拒否は死刑か懲役300年」を断固支持
2013年07月20日 | 政治
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/578564623c3a74669c76359b4b5e0dd5

与謝野晶子ではないが『親は刃を握らせて人を殺せとは教えない』のですが、
本物の軍隊とは人を殺す組織なのです。だから命令拒否は死刑か懲役300年にする必要性があるが、このような過酷な暴力装置を今の日本人が許容できるなど夢のまた夢。不可能なのです。
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冗談ですか (ちくわ)
2016-07-09 17:52:18
改憲という大事は、その時々の雰囲気や状況、ましてや感情などではなく、将来を見据えた理念、意思によってなされるべきなのだと、言いたかったのです。それを日本人が持ち合わせているかというと・・・確かに冗談なのかも知れません
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殺し、殺される覚悟があるのか!? (宗純)
2016-07-10 14:35:53
ちくわさん、
建国以来延々と戦争を続けているアメリカでは警察官を5人殺した元アフガン従軍兵士が警官隊と銃撃戦となり、数時間の交渉中にロボットにより爆殺されているが、
まさか、日本人がこのアメリカの真似が出来ると思っていないでしょうね。
『そこから国民が望む形の軍隊を再構築する』とは、そういうことですよ。
軍事とは簡単に言えば『殺し、殺される』ということですが、
殺し、殺されるか覚悟が、今に日本人にはありません。それは平和な今の日本人にとって逆立ちしても基本的に無理なのです。
殺人の統計学的一考察
2008年02月02日 | 文化・歴史
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/79bb6106736ab90449816bfc7cf5b237
今までの自衛隊ですが、殺人訓練をしていなかったが21世紀に入ってからアメリカ軍を真似て、人間を標的にする訓練を始めているのですが、それでもイラクの戦場でも人間を標的に1発も撃っていない。南スーダンでも矢張り1発も撃っていない。人を殺すのは人類の大きなタブーなのですよ。統計的にも戦場でも撃てる兵士は10人に1人程度と低いのですが、今の日本人では自衛隊でも全く無理です。殺す覚悟も無いが、殺される覚悟も無いのです。
実はこの話は憲法よりも、『軍法』の話なのですね。
軍隊のある国家には必ず、基本的人権などの憲法条項とは異質の、命令拒否を死刑か懲役300年にする過酷な軍法が存在するのですよ。
そして、今後の日本人が、本物の軍法を認めることは金輪際ありません。
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支離滅裂で意味不明 (宗純)
2016-07-22 14:54:57
はてな君へ、本当に名前が『はてな』だとは到底思えない。
インターネットのもっとも基本的な誰でもが知っている最低限のエチケットはダブルHNの禁止ですよ。礼儀を基本から勉強しなおしなさい。
此処は新聞とかテレビなどのマスコミではなくて、個人のブログのコメント欄であり、記事を読んだ人が感想を書く場所ですよ。そもそも、記事を読まず、あるいは読んでも理解出来ないものは何かを書く資格はありません。
自分の知能の容量にあったブログに対してコメントするべ気でしょう。無理してコメントするから恥をかくのです。
本来はこのような便所の落書き程度の落書きは直ぐに掃除するのですが、今回は反省を求めるために、このまま、しばらくは掲載しておきます。
返信する
日本語が分からないらしい偽護憲派 (宗純)
2016-07-23 08:53:13
少しも懲りずにまた今回も同じ落書きをしているが、
答えるも答えないも、
自分で自分の説を打ち消すというセルフサービスなのですから、私が批判する必要性が少しも無い代物。
そもそも質問になっていないし、最初の落書きコメントが支離滅裂。意味をなしていない。

頭が空っぽで目が節穴のネットウヨにしても、今回の偽護憲派は質が悪い。

パリ不戦条約と、日本国憲法九条一項が完璧に一致するのは、
この記事にも書いてい程度は誰でも知っている常識なのです。
ところが安倍晋三などのお馬鹿な改憲派は1項を含めて全部否定しているし、この馬鹿者も同じように否定しているようだが、それはパリ不戦条約からの脱退を宣言しないと駄目なのです。だから基本的に無理。
100年前の不戦条約が『戦争を否定』しているのは誰もが知っておくべき最低限の常識なのです。何故侵略戦争だけだと限定するのか?
そして今の国連憲章は自衛の戦争を含めて戦争全般を否定してしているのも常識なのです。
だから第二次世界大戦後にも朝鮮戦争とかベトナム戦争など色々な戦争が行われたが、宣戦布告は誰も行わなかった。
宣戦布告(戦争の開始)を宣言したのはWW2Ⅱが最後なのです。
大日本帝国も批准している不戦条約により、我が国の戦争はWWⅡだけを例外として他は全て『事変』という名を使用していた事実は、重いでしょう。
それにしても情けない。
この記事のタイトルは、
『いかさま詐欺師だけが「正しい」日本の不幸』
ですよ。

この『9条は戦力保持と交戦権行使を明確に禁じています。
「自衛隊が戦力ではない」という理屈は、まったくの欺瞞。(ぎまん)です』との、井上達夫ですが、
この部分だけは全く正しいのですよ。その後の付け足しが間違い(詐欺師の手口)だと、小中学生にも分かるように、はっきりと書いてある。
中学生程度の語学力があれば、東大教授の大先生でなくても誰にも分かる程度の話なのです。
ところが、この低能には分からないらしい。小学校からやり直しなさい。
歴史を見れば日本が外国に侵攻した例は、朝鮮の内戦に介入した中大兄の皇子の時と豊臣秀吉の朝鮮侵攻、明治維新後の大日本帝国だけの例外的な少なさ。
これは地続きの大陸国家とは大違いなのです。
日本は基本的に世界に例が無い平和国家だったのです。
逆に日本が侵攻されたのはもっと少なくて世界征服を夢見た大帝国だったモンゴル帝国ぐらいですよ。
第二次世界大戦でアメリカに負けて全面占領されるのですが、
これは最初に日本側が奇襲攻撃で侵攻したが結果的に大失敗しただけで、純粋に日本に対する侵攻とは言えないでしょう。
『負けて全面占領された』とはいえ、実は本当に日本本土で戦ったのは離島である硫黄島と沖縄だけ。9月2日の日本軍の降伏以前には日本本土には敵兵は1兵も上陸していないんです。
日本が侵攻して成功した例も無いが、日本に侵攻して成功した例も無い。
これ等の色々な不思議や例外ですが、この原因は案外に簡単で、大陸とは200キロも離れている日本列島は守るに易く攻めるに難しい。難攻不落の要害の地なのです。
しかも先進国としては例外的に1億人近い人口大国でもある。
1200万人も動員したアメリカ軍でも、大損害が出ることが分かっている日本本土への侵攻計画をためらって、ソ連のスターリンに対して日本の千島列島を餌にしてルーズベルトが対日参戦を要請している。
冷戦時代に『ソ連が攻めてくる』との馬鹿馬鹿しい話を産経新聞がしていたが、
日米安保の意味とは、もしも第三次世界大戦が勃発したらアメリカにとって大事なイギリスなど西欧防衛で、ソ連軍主力を対欧州戦線に集中させないために、極東でも戦端を開いて、ソ連軍に対して東西の二正面作戦を構築するとの思惑であり、日本防衛など付け足し程度、枝葉の話。少しも日本の利益にはならないのです。
そもそも当時のソ連軍には日本侵攻の計画は無し、実力はもっと無し。今の中国軍ですが冷戦当時のソ連軍には到底及ばないでしょう。北朝鮮など問題外。
日本に侵攻できる実力がある国は唯一世界中でアメリカだけなのですが、今の日本はそのアメリカに占領されているのですから、今更侵攻云々も有り得ない。
火垂るの墓の野坂昭如のような本物の戦争を知っている世代がどんどん少なくなっているが、本当に恐ろしいのはB29ではないのです。
日本人が本当の戦争の恐ろしさを知ったのは日本が平和になった後だった。火垂るの墓の主人公の少年が餓死するのは平和な日本の話なのですから怖ろしい。当時はほぼ自給していた日本ですが今は4割ですよ。戦争では勝っても負けても日本は滅びます。
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