みちのくの山野草

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2014-06-12 09:00:00 | 東北砕石工場技師時代
《創られた賢治から愛すべき賢治に》
 そろそろ賢治が東北砕石工場の嘱託をしていた頃のことを知る必要があると覚悟した。
 たまたま『宮澤賢治 東北砕石工場技師論』を読んでいたところ、びっくりしたことの一つが例えば、
 いよいよ東北砕石工場技師時代にはいる。しかし、この時期をいつからいつまでにするか、確定できるわけではない。…(略)…正式に契約書をかわした一九三一年二月二十一日から、実質的な活動にピリオドをうつ同年九月までなら、わずか七ヵ月である。契約書以前から交流の回数はふえていたから、そこまでふくめてかぞえることも可能だ。しかし、それでもせいぜい一年だ。
              <『宮澤賢治 東北砕石工場技師論』(佐藤通雅著、洋々社)109p>
という記述だ。なぜなら、ちょうど私がかつて「羅須地人協会時代」は5年くらいあったと思っていたが実はその半分以下の2年4ヶ月ほどであったということを知った場合と同じように、「東北砕石工場技師時代」も3年くらいはあったのではなかろうかと思い込んでいたが、実はたった7ヶ月ほどでしかなかったということを知ったからである。
 如何に私は、何も知らないままに、こんな思い込みをしてきたのだろうかとほとほとあきれ果ててしまうとともに、もう少しこの「東北砕石工場技師時代」のことを知る必要があるということを思い立った。 

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