鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

波乱の所属政党県連大会

2017年05月22日 | 議会活動

平成29年5月22日(月)

 

 私が所属する政党の県支部連合会(県連)大会が、静岡市内で開催されました。所属政党の国会議員と県議会議員が役員の中心となり、県内には60以上の地域および職域支部があり、それぞれの代表者が参加しての総会という位置づけです。

 

 総会なのでほかの団体と同じように、事業報告と決算報告、人事案、事業計画案、予算案の審議が行われます。政党なので、政治活動に関することが中心であることは当然ですが、選挙がある年にはその支援態勢づくりが議論されます。今年は、県知事をはじめとする市町の首長および市町議会議員選挙が県内各地で予定されています。さらに、富士市と伊東市では県議会議員補欠選挙も予定されているため、ミニ統一選挙の様相を呈しています。

 

 今回の大会では、知事選について熱い議論が交わされました。県連では現知事への独自対抗馬を模索し、役員の一部が昨年より水面下で多くの候補者に当たってきましたが、結果は候補者を立てることができませんでした。4年前のトリプルスコアで敗れたトラウマは、そう簡単には切り崩すことができません。

 一時期は他党の候補者と相乗りの話もありましたが、途中で漏れてしまいこれも頓挫してしまいました。県西部の大手製造業を経営する事業家の意向は、大きな選挙になると発揮されるようで、候補予定者とその経済人との会談でことが進んでいるように、マスコミの記事から読み取れました。ただし、他党との相乗りが良いのかどうかは選挙の基本的な問題として、事前に県・支部役員間で議論しておかねばならないはずですが、それもなく、この事態となったことで、大きな不満となって幹部に詰め寄る場面もありました。

 

 私達が独自候補を探している間に、「県民党」を標榜し、現知事と真っ向から対決することを掲げた無所属の候補者が現れました。県連が候補者を立てることができなければ、とにかく現知事の続投を阻止したいと願ういくつかの支部は、その候補者を独自に推薦し、今日の県連大会(総会)で県連の総意として推薦し、全県下の支部がそれに追従することを望んでいたようでした。一方、候補者本人から推薦依頼が出されていないことや、政策のすり合わせが行われない中での推薦は慎重にすべきという、もっともな意見も何人もの支部関係者から出されました。

 結局、総務会という決定機関に諮り、「推薦はしない」ことで決着。今回の知事選は、現知事は支援しない自由投票ということになりました。県連大会も怒号が飛び交う異例の場面に、戸惑う出席者も多く見受けられました。

 

 振り返ってみると、多くの反省材料が見つかります。県連を支える各支部との情報交換や意思疎通が希薄だったことが一番の理由かも知れません。役員が候補者を探して東奔西走した努力は認めますが、途中経過が伝わらないまま準備に必要な時間がなくなったことも、大きな不満の理由です。

 

 私は、今回の顛末を引き継ぐ形で新年度の役員を拝命しました。これからは、評論家のようなことを言っているだけでは済まされません。今回の教訓を生かして、県連組織の再構築を進めていかねばなりません。

コメント
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