鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

市民安全大会で思うこと

2017年01月15日 | 議会活動

平成29年1月15日(日)

 

 昨年の秋から各地で開催された交通安全と防犯の意識高揚のための市民安全大会は、今月でほぼ終了します。

 これまでも、各地の市民安全大会の様子をこのブログ上でもお伝えしてきましたが、共通した課題が見えてきましたので、ここでお伝えしたいと思います。

(主催者挨拶)


(参加者)

 

 最近の調査では、交通安全については事故発生件数がかなり減少していることと、特殊詐欺などの認知件数も減少しており、総じて地域の安心安全が向上しているという報告があります。

 しかし、高齢者の関連する交通事故がかなり増えていること、特殊詐欺の被害額は毎年増えていることなど、「地域の安心安全」に対する評価が、良いところだけを伝えているようにしか感じられません。

 危機管理では、課題を明確にしてその解決のための取り組みをどう進めていくかが重要であり、良い点を列挙するのは、そこに関わる管理者の立場を優先していることにならないでしょうか。

 

 交通安全対策に対する県民からの要望は少なくありません。要望を受けて現地に行けば、「なるほど」と納得できるものばかりですが、早期の実現はなかなかかないません。何回も要望活動を行い、やっと実現できたときにはこれで事故も少なくなるだろうと期待を寄せます。

 しかし、これで本当に事故が無くなるのでしょうか。最近感じることは、ハンドルを握るドライバーの安全運転に対する「心」が、失われているようにも感じます。

 

 ドライバーのマナーに任せっきりでいいのかと思うことが多々あります。「交通ルールを守り思いやり運転に心がける」ことこそが徹底できれば、ほとんどの事故が防げることは間違いないでしょう。しかし、横断歩道を渡ろうとした時にほとんどの車は停止しません。車線変更や交差点を曲がるときの方向指示器を出さないドライバーもかなり目にします。

 

 市民安全大会に望むことは、基本的な安全運転マナーを幾度も確認し徹底することであり、自らが事故の加害者や被害者になり得ることを肝に銘ずることです。事故原因分析も良いですが、予防の段階での取り組みとしてやれねばならないことがあるはずです。主催者にはそのような背景も意識されていることも理解できますが、これまで見てきた結果からは、「他人事」と捉えがちなのは私だけでしょうか。

 

 まずは、私自身が安全運転の基本に立ち返り、日々の生活を送ることを励行して行くしかないのかもしれません。

コメント
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