鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

富士市戦没者追悼式で思うこと

2016年08月15日 | 議会活動

平成28年8月15日(月)

 

 終戦から71年目の今日、富士市戦没者追悼式がロゼシアターで開催されました。

 

 毎年この式典に出席させていただき、かつ、春・秋に開催される県の追悼式、各地域の忠霊廟などで行われる慰霊祭にも出席させていただいていることから、遺族会の役員や遺族の皆様に寄り添いながら、一緒に歩ませていただいているという思いでの参加です。

 

 式典は、国が主催する日本武道館での全国戦没者追悼式に連動し、安倍首相の式辞、黙祷までをラジオの実況中継に合わせて行い、その後は、会場の司会の進行により、市長式辞、遺族代表による追悼の辞、主催者及び来賓、遺族代表による献花、富士市遺族会代表あいさつで締めくくりました。

 

 富士市遺族会代表は、これまで務めた方から、新たな代表に代わりました。前代表は名誉代表となり、式典には出席されています。

 前代表は90歳を超え、これまでも遺族会が主催する行事では、背筋を伸ばし、一点を見つめて、素晴らしいご挨拶を聞かせていただきました。さらに、私には、それぞれの会場でお会いする度にお声がけをいただき、私達が議員の立場で何をすべきかをご示唆いただきました。

 何をすべきかとは、尊い命と引き替えに国を、家族を守った多くの兵士達とその遺族の苦しみを未来に語り継ぎ、戦争の悲惨さを風化させてはならないこと。兵士や遺族の犠牲の上に、今の日本の平和と発展が築かれてきたこと。これからも平和を継続し、発展していくための努力は全ての国民が負うものであると。

 

 しかし、彼はここ数年は、少しの段違いを乗り越えることもつらそうで、介助が必要な場面も見受けられました。

 年齢から推察するに、ご本人も出兵の体験もあろうかと思います。決して忘れることのできない、自らの戦地でのつらい体験も負いながら、これまで遺族会代表として、ご尽力をいただいたことに心から感謝申し上げます。

 

 帰宅後、新聞の夕刊記事、戦没者追悼式に関連し、「改憲論議の加速が見込まれる中で」という記事を見つけました。しかし、現場では実際にどう関心を待たれたのかの記事が見当たりません。富士市の会場では、式辞でも追悼の辞、また、会場に訪れた私の周囲でも「安全保障関連法」や「改憲」に関わるような表現は一つも出てきませんでした。

 とても大事なことなので、本音で皆さんがどう考えているのかを聞けることができればよかったと、残念に感じています。マスコミには、各地で取材されていると思いますので、改憲や安全保障関連法についてどのような意見があったのか、記事で提供していただければ幸いです。

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