平成28年5月27日(金)
今日も地元富士市町内会連合会総会に出席するなど、5月に入り、立て続けに開催される地元まちづくり団体や行政関連などの会合に出席しながら、合間を縫って県議会6月定例会一般質問に登壇するための準備に取りかかりました。
まだ、何を質問するかが完全に煮詰まっていませんが、おおよそ15項目ほどの案の中から、6~7項目に絞る予定で、そのいくつかについて、所管部署や関係する業界団体、研究施設などの情報収集に努めています。
ほぼ質問分野は見込みが立ち、お茶の振興、新素材の取り組み状況、富士山世界遺産センター整備、港湾整備、交通安全対策を含めることとしました。あと2項目を追加する方向で検討しています。
お茶の振興につては、新茶のシーズンを迎え、毎年茶価の取引額が下がり続け、県内茶農家の経営が大変厳しい状況に追い込まれていることから、地元茶農家の意見や本県にとっては産地間競争で大きな影響力を持つ、九州地方の視察調査にて得た情報から、現状の振興策に更なる検討を加える必要があるかを質すもので、調査資料収集はかなり進んでいます。一番茶のシーズンが終わり、茶農家に少し時間ができてきたようなので、改めて意見交換の場を設けようと計画中です。
新素材の取り組み状況では、セルロースナノファーバー(CNF)を本県の新産業分野に取り入れていくことを支援する施策です。2年前から本県が取り組み始め、昨年6月には全国に先駆けて「ふじのくにCNFフォーラム」を立ち上げ、産官学で取り組み、昨日までに3回の会合を開催し、国や県市など行政の取り組み、大学や企業などの研究機関での取り組み状況を報告しています。また、これを応用製品として事業化するために、地元の中小企業とCNF開発メーカーとのマッチングなどが行われています。今年度に入り、具体的な応用製品開発を目指した取り組みや、地元企業と県の支援の窓口となる、富士工業技術支援センターの体制強化が始まりました。
全国的には、本県が早く取り組んだとはいえ、京都や三重県、四国地域などが本県と同じように産官学で取り組むプロジェクトが始まっており、本県の川勝知事が「CNFのメッカに」を掲げる取り組みは、ここに来て競争が激化してきた感があります。
私は先日、富士工業技術支援センターを訪問し、所長以下、CNFに取り組む研究員から聞き取り調査や施設を見せていただき、情報収集を行いました。また、その時に説明していただいた内容は、翌日のフォーラムで県の取り組みとして、参加者に報告されると聞いています。一般質問では、他県の取り組みと本県のそれを比較し、見えてきた課題について、応用製品化を目指す、中小企業が抱えている課題の対策について質す予定です。
(本県のCNF研究や支援の窓口となる「富士工業技術支援センター」)
(セルロースナノファイバーは液体。いくつかの製法がある。)
(研究施設の一部)
(施設内には、CNFを紹介したパネルが展示されていた)
一般質問予定日は、6月30日ですが、6月中旬までには全ての準備が終わる予定で、これからが本番になります。