
「カラーパープル」
「エレジー」は複数の女友達に薦められた映画だけど
この「カラーパープル」は複数の男友達に薦められた。
原作者のアリス・ウォーカーは
学生時代アメリカ文学を専攻してたわたしには馴染み深い作家で
二十歳前後の頃何度も読んだものでした。
アメリカの黒人の人生を描く作家で
そこに淡々とした筆致で描かれる女性への仕打ちは
何度読んでも怒りと悲しさでぽろぽろ涙が出る。
この映画も、見た覚えがある気がするんだけど
本を読んでたのでそんな気がするだけかなぁ。
父の子供を2人産まされ、でもすぐに取り上げられ
子持ちの俺様男に嫁がされ
(この時代の男はみんなそうだったのか)
戦うことを忘れ死んだように生きていたセリー。
すべてをあきらめているから、耐えられたのでしょう、というか
何の期待も持たずあきらめていないと
とても生きて行けない人生だったのでしょう。
夫の連れ込んだ愛人の歌手や
夫の子供の妻の、自由で誇り高く戦う生き方に触れるうちに
彼女も戦う心を取り戻していく。
黒人文学では最近トニ・モリソンの大傑作「ビラブド」を読んで
すごく感銘を受けたことを書いたけど
→「ビラブド」(6/17の日記)
若い頃、今よりずっと自由がなく
閉じ込められてた自分には
そこに描かれるあらかじめあきらめている女性たちの心が
自分の胸とつながっているような気持ちがするのでした。

「その名にちなんで」
原作者のジュンパ・ラヒリの小説があまりに素晴らしいので
映画も借りて見ました。
アメリカに移民したインド人家族の
それぞれの世代の持つそれぞれの思いとかが
細やかに描かれています。
わたしから見ると親世代も子の世代も
どっちも同じくらい共感できるので
世代間の断絶が大きいと切ないんだけど
この映画では親子の絆はしっかりしているので
見ててしんどくなくて、よかった。
マレーシアに住んでいたときに
インド系の知人もたくさんいたので身近に感じます。
それ以前に、自分自身が
日本に生まれながら別の文化を持つ家の子供だったので
しみじみとした気分で見ました。
ジュンパ・ラヒリの小説にするりと感情移入するのは
そういう移民の話が多いせいかも。
あと、親夫婦の仲が、とても温かく
欧米流の愛情表現はないけど
お互いへの敬愛と思いやりにあふれていて
いいなぁと思いました。
「エレジー」は複数の女友達に薦められた映画だけど
この「カラーパープル」は複数の男友達に薦められた。
原作者のアリス・ウォーカーは
学生時代アメリカ文学を専攻してたわたしには馴染み深い作家で
二十歳前後の頃何度も読んだものでした。
アメリカの黒人の人生を描く作家で
そこに淡々とした筆致で描かれる女性への仕打ちは
何度読んでも怒りと悲しさでぽろぽろ涙が出る。
この映画も、見た覚えがある気がするんだけど
本を読んでたのでそんな気がするだけかなぁ。
父の子供を2人産まされ、でもすぐに取り上げられ
子持ちの俺様男に嫁がされ
(この時代の男はみんなそうだったのか)
戦うことを忘れ死んだように生きていたセリー。
すべてをあきらめているから、耐えられたのでしょう、というか
何の期待も持たずあきらめていないと
とても生きて行けない人生だったのでしょう。
夫の連れ込んだ愛人の歌手や
夫の子供の妻の、自由で誇り高く戦う生き方に触れるうちに
彼女も戦う心を取り戻していく。
黒人文学では最近トニ・モリソンの大傑作「ビラブド」を読んで
すごく感銘を受けたことを書いたけど
→「ビラブド」(6/17の日記)
若い頃、今よりずっと自由がなく
閉じ込められてた自分には
そこに描かれるあらかじめあきらめている女性たちの心が
自分の胸とつながっているような気持ちがするのでした。

「その名にちなんで」
原作者のジュンパ・ラヒリの小説があまりに素晴らしいので
映画も借りて見ました。
アメリカに移民したインド人家族の
それぞれの世代の持つそれぞれの思いとかが
細やかに描かれています。
わたしから見ると親世代も子の世代も
どっちも同じくらい共感できるので
世代間の断絶が大きいと切ないんだけど
この映画では親子の絆はしっかりしているので
見ててしんどくなくて、よかった。
マレーシアに住んでいたときに
インド系の知人もたくさんいたので身近に感じます。
それ以前に、自分自身が
日本に生まれながら別の文化を持つ家の子供だったので
しみじみとした気分で見ました。
ジュンパ・ラヒリの小説にするりと感情移入するのは
そういう移民の話が多いせいかも。
あと、親夫婦の仲が、とても温かく
欧米流の愛情表現はないけど
お互いへの敬愛と思いやりにあふれていて
いいなぁと思いました。
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