これは数年前に見て気に入ってた映画なんだけど
最近時々読書会に行くようになったので、久しぶりに見てみた。
やっぱりいいなぁ。好きな映画だわ。
家をきれいにして、うちで読書会をするのを目標に、
お掃除・リフォームはりきろう、とか思うほど。笑
最愛の飼い犬を亡くした友達をなぐさめようと読書会が企画される。
その矢先に、メンバーの一人が、夫に捨てられ(夫は別の女の元へ)
彼女を慰める意味も出てくるけど、彼女らだけでなく問題を抱えた他のメンバーもいて、
(というか問題を何も抱えていない人間なんか滅多にいないけどね)
ジェイン・オースティンの本はそのれぞれの問題とリンクする部分も多く、
人間模様を映し出していく・・・というようなストーリーなんだけど、
主な登場人物は3人。
・犬を亡くした女性:
彼女と知り合って読書会に参加することになるSFオタクの青年が、とてもいい。
不器用で空気を読めず少し変わり者のさえない男だけど実はお金持ちで(IT長者?)、
姉に囲まれて育った優しくい人で、ちょっとキュンとする。
こういう役、イギリスならベン・ウィショーがやると、もっとキュンとくるなぁ。
彼はこの女性が好きなのだけど、彼女は友達に彼をあてがおうとして、すれ違う。
・夫に去られた女性:
優しい夫だったはずのに「別の女性に恋している」と、寝耳に水の話をされて、離婚。
前半はめそめそ泣いているシーンが多い。
娘はレズビアンで、すぐ恋に落ちすぐ違う恋人を連れてくるけどとても母親思いのいい子。
・気取った、若いフランス語講師:
夫が文化度が低くデリカシーもなくて、孤独なあまり、高校の教え子に恋をする。
とても下品で無教養な母親を持ち、その反動で気取ったフランス語講師に?
家でもつんけんして夫をバカにしながらも、通じ合えないのは寂しい。
そのわりに、好きになる高校生も、どっちかというとデリカシーのない
イケメン遊び人タイプなのは、学ばない性格か?笑
この女性に、前に映画を見たときはなんだかとてもイライラして、
なんてぴりぴり神経質で気取り屋で高飛車で嫌な女だろうと思ってたのに
今回見たらそんなに腹が立たなかった。
この数年でも、わたしもちょっと大人になったのか。笑
彼女が恋する男の子のことを
彼に見つめられるとわたしはアイスクリームで彼がスプーンのような気がする、
というところが、かわいいしセクシー。
ジェーン・オースティンなんて、女子の読むものと思ってたけど、
読んでみたら違った、だからSFも人物が描かれていない非文学と思わず
読んでほしい、というやりとりがあって、こういうところもいいな。
それぞれが自分の守備範囲でないものに触れ、その良さを知り、受け入れていく。
読書会というものはそういうもので、最初は合わないメンバーがいて、やめたいと思っても、
お互い少しずつ受け入れて、一緒に楽しめるような方向に落ち着いていく、
そういういい雰囲気がたくさんある映画で、見てて気持ちいいのです。
傷は回復し、もつれた糸はほどけ、わだかまりや行き違いは溶けていく。
こういう映画は、ほっとします。わたしって善人だなぁ。笑
映画の中に、ライブラリー・ディナーというシーンがあって
毎年、図書館のお客さんを招待して?の図書館でのディナーパーティなんだけど
これ、すごい憧れ、素敵だなぁ。
憧れだけど、日本の味気ない建物の図書館ではそんなスペースもないし、雰囲気もないかなぁ。
こういうパーティがいつかあったときのために、ダンス踊れるようにならなきゃと思います。笑
出てくるジェーン・オースティンの本を全部読んでたらもっと面白いだろうけど
そうでなくても全然大丈夫、楽しめます。。
以下にネタバレ少々・・・
家を出た夫は、結局戻ってきて元の鞘におさまるんだけど、
でもあの夫をまた受け入れるのは、やっぱりちょっともやもやするなぁ。
あの妻は、新しい自分になって、新しい人生を生きてほしかった気が。
でも意地やプライドや恨みを捨てて、なおこの人と一緒に生きたいと思ったなら
受け入れて、仲良くするのもいいことなんだろうけど。。。
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