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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:路上のソリスト

2011-04-02 | 映画
音楽映画、好きなので期待してみました。
主演はジェイミー・フォックス。
年末年始に見た映画「Ray」でレイ・チャールズを好演してた
オスカー俳優です。
それと、結構好きなロバート・ダウニー・ジュニアの組み合わせで
クラシック音楽に関係する映画、というので
高まる期待。

うーん、悪くはないけど・・・


ロサンゼルス・タイムズ紙でコラムを連載している
記者スティーヴ・ロペス(ロバート・ダウニー・Jr)は
ある日、路上で弦が2本しかないヴァイオリンを弾く
ナサニエル・エアーズ(ジェイミー・フォックス)と出会う。
ナサニエルはジュリアード音楽院に在籍したことがあるチェロ演奏者だが、
現在はホームレスになっていた。
そんな彼に興味を覚えたロペス、彼の生い立ちを記事に連載するうちに
どんどん深く関わって行き・・・

「奇跡のシンフォニー」のような感動話ではないです。
実話ということで、もっと現実っぽくて
ラストもハッピーエンドでもその逆でもないです。
よく云えばリアリティがあるということですね。

ナサニエルは統合失調症を発病して
勉強を続けることができなくなり路上生活者になるわけですが
その彼を、少しでも変えて幸せにしようと
スティーヴはあれこれ奔走するのです。
が、どれもうまくいかず
結局はナサニエルに拒否され憎まれることに。

人を変えようと思うのは驕りだし
上手くいかないことの方がずっと多い。
その人によかれと思うことでも
相手に取っては大きなお世話であることも多い。
だから、この終わり方はリアリティはあるのです。
そこはいい。作り物の感動より好きです。
ただ、
スティーブがなんでそこまでナサニエルにひかれるのかの描写が弱い。
ナサニエルの音楽にひかれたのか
ナサニエルの人間性か、
でもどちらもちゃんと描かれていないなぁと思う。

ナサニエルの統合失調症はスティーブの理解を超えているから
うまくコミュニケーションできないのは仕方ないけど
そこまでコミュニケーションできない相手に
どうしてこんなに入れこんで好きになって
尽くそうと思えるのか、が
十分に納得の行く描写になっていない気がした。
だから盛り上がるべき場面で
なんだか白けてしまったのでした。

あと
ナサニエルの演奏が、わたしの心を打たなかったこともある。
好みの音じゃなかったわけですね(笑)。
音楽映画も難しいな。

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