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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:ルイーサ

2013-02-27 | 映画


コメディ?なんだけど、映画自体はわりと地味です。
でも、ラストも気持ちいい映画。
そして、音楽がとてもいいと思った。
ラテン音楽はよく知らないけど、すごくいい感じに使われてた。

ブエノスアイレスに住む無愛想で頑固で
誰とも関わらずに猫と生きてきた女性ルイーサ。
猫が死んで、仕事は突然の解雇、退職金ももらえず、
猫の火葬費用を稼ぐため思いついたのは地下鉄での物乞い・・・

ルイーサの世間知らず物知らずぶりに驚くけど、
何十年誰とも関わらず、機械のように同じ仕事を淡々とやってきて、
何にも興味を持たなかったらこうなるのかな。
幼い娘と夫を失った過去があるらしいので、
家族がいた時は今のようではなかったのだろうけど。

いつも通勤はバスだったのに、バスの故障で
生まれて初めて地下鉄に乗るのに
切符の買い方がわからない、
そもそも地下鉄の切符がわからないとか
初めてエスカレーターに乗ってあふたするとか、
自動改札はもちろん上手く出られないとか、
これ現代の話よね?と驚くけど、
そういう世間知らずさ。
同じ路線のバスで同じところにしか通わない毎日を
何十年もしてきたのがルイーサという人です。
でも、そこで初めて地下鉄に乗るというところで、
彼女が自分の今までの世界から外へ出て行く
スイッチが入るみたいな感じがあって、いいテンポです。

ラスト近く、猫を火葬するところで、
初めて泣くルイーサの、肩に手を置く管理人のホセ(めちゃいい人)と
ルイーサと同じ物乞いの片足のオラシオ。
その手を振り払うどころか、そっと自分の手を重ねるルイーサは、
もう別人になってたのよね。
それまでは、どんな親切もすべて拒否してきたルイーサだけど。

これは2008年の映画だけど、アルゼンチンってあんな感じなのかな、今。
突然解雇されて退職金も未払い給料ももらえず、って訴えられないのかな?
地下鉄の切符売り場って、窓口で人間が対応してるのかな?
電気代支払い窓口も、いつも混んでて半日並ぶのかな?
10年前のマレーシアより機械化遅い?

アパートの様子も興味深かった。
古くてきれいな建物なんだけど、あれくらいのところに
裕福でない人が普通に住めるのかな。
ルイーサの部屋はモノがなくて質素でがらんとしてたけど、
それでも気持ちいい住まいだったな。
一人暮らしの女性の住まいや生活が丁寧に映されている映画は、
とても興味深いです。
人の家って見るの楽しいよね。
人のバッグの中も面白い。
バッグの中を見せるサイトがあって、それも楽しい。
覗き趣味じゃなく?整然としてると感心したりするのが楽しいの。
こちら

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